大正15年、奈良県生まれ。半世紀にわたり吉野山中にあり、現代短歌に独自の歌風をひらいた孤高の作家。芸術院会員。「山繭の会」主宰。2005 年に長年の作歌活動に対して芸術院賞恩賜賞を受ける。詩集に『宇宙駅』、歌集に『子午線の繭』『霊異記』『縄文紀』(迢空賞)『樹下集』(詩歌文学館賞)『鳥獣蟲魚』(斎藤茂吉短歌文学賞)『青童子』(読売文学賞)『流轉』(現代短歌大賞)『鳥總立』(毎日芸術賞)。他に『吉野紀行』『山河慟哭』『森の時間』『明るき寂寥』など多くの随筆集がある。平成20年逝去。
「2012年 『久保田淳座談集 空ゆく雲 王朝から中世へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」