永遠の道は曲りくねる

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 67
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025681

感想・レビュー・書評

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  • 3部作といわれる『ぼくは始祖鳥になりたい』『金色の虎』『永遠の道は曲がりくねる』その3冊目、ジロー改め有馬の青春総決算。
    なんとかこの1冊で完結させるべく、超濃厚で高密度。極限まで削ぎ落とされた、ごく短い1行が連なる独特の文体。するする読めた。

    気高さと幼女のような可愛らしさが同居する、乙姫さまの独白がとても魅力的だ。男性作家が書いたのではなく、乙姫さまが彼に乗り移って書かせたように思えた。
    いや待てよ、作者が沖縄を取材して、モデルとなる実在の人物に出会ったのかも。
    にしても、『ルーシー(二千億の果実に収録)』での古代人女性の独白もとても生き生きしていて、乙姫さまに負けないくらい魅力的だった。やはり作者の創作力よ(感嘆)

  • 48反戦とアイデンティティの哲学的な物語と読んだ。南の島のおばあたちが出てくるので、カラッとしたストーリーと思ったら、命や民族の輪廻のようなお話し。もう少しストーリーが整理された方が好きですが。

  • 2018.5 何を伝えたいのか、私にはわかりませんでした。

  • 太平洋戦争終結を迎えるこの時期に偶然、手に取った。これも何かの縁なのか。
    いろいろと考えることがあるな。

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著者プロフィール

1944年ハルピン生まれ。鹿児島県立甲南高校校卒業後、アメリカへ渡る。ニューヨークで通算13年暮らし、世界60数カ国を歩いた。
早稲田大学客員教授、大阪芸術大学教授などを歴任。
著書『南風』(文藝賞)、『金色の象』(野間文芸新人賞)、『焼身』(読売文学賞 芸術選奨文部科学大臣賞)、『魔王の愛』(伊藤整文学賞)。ほかに『グリニッジの光りを離れて』、『ぼくは始祖鳥になりたい』『金色の虎』、『永遠の道は曲りくねる』など多数。

「2019年 『南風』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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