- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309024936
感想・レビュー・書評
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難しい...本格SFなので理系な話が難しくて理解できない。でもコメディ部分は面白かった。
主役ふたりの掛け合いがいい。
主人公の左腕が義手なのはもしかしたら新井素子さんの『星へ行く船』シリーズのオマージュなのかななんて思った。
あれもSF コメディだし...
この作品もシリーズ化されないかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めて太陽系外移民に成功した地球から17光年の二番街で、新星金融社員のぼくは激烈上司ユーセフとタッグし、散々な目に遭いながら徹底的に債務者を追跡し債権回収する痛快SF短編集
あちこちに散りばめられたSFならではの構造物や、面白いプログラミング、実は優秀な研究員だったユーセフの金融知識、萌えポイントの多い良作品です
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面白かった。
宇宙とかアンドロイドとかいっぱい出てくる近未来の世界なのに、やってることは闇金の取り立て。
なんとも言えない上司ユーセフに振り回されてばかりいる主人公。そのコンビが巻き込まれていく世界がおもしろい。で、金さえ回収すればあっさり忘れるところもいい。
カジノが出てくるスペース蜃気楼が面白かった。 -
帯には本格SFコメディ❤️みたいに書かれてるけど、
個人的には、結構硬派なタッチでコメディというよりか知的SFエンターテイメントみたいな感じで楽しめた。
世の中にはいわゆるハードSFがあるとは思うんだけど、
それに比べてしまえば確かに探偵物語的なコメディと言えるかもしれないけど、面白い。数日で楽しく読めます。
タイトルが損してるかもなあ…とか思う。
金融ブレードランナーとかね。私は読んだ事ないけど、
多分作者がナニワ金融道とか何かその路線のリプレゼントしてる感じは端々から感じた。多分。 -
1話目を読んだ感想は薄いというかあっさり。でも2話目3話目と読み重ねるうちに主人公たちキャラクターに愛着が湧いてきた。各話の結末も小気味よい。
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筆者にしてはユーモアタップリのSF。SF世界での金貸しを描いており、アンドロイド、人口生命体やガイアまでもが金を借りている。それを取り立てるのが主人公とその上司であるユーセフ。ただ一筋縄ではいかない。人口生命体になって取り立てたり殺人鬼に襲われたりとトラブルには事欠かない。
オチはシュールで何となく火浦功を思い出した。 -
大好きなSF物。ドSの上司と有能なのかただのドジなのかわからない主人公のやりとりが面白かった。続きが読みたいけどなんだかなさそうだなあ。。。
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初の太陽系外惑星(通称二番街)に移住した人類。その星で、アンドロイドから人工生命や知能植物カスミアオイにまで資金を融通するサラ金の回収担当の僕と非情の上司のユーセフ。上司からの理不尽な要求の連発に耐える社員は、遥か未来でも変わらない。いかなる手段をもってしても、貸金を回収する金融屋も同様だ。アンドロイドに対する人種差別問題などもあり、社会性も含んでいる。
しっかりとしたSFと、(それらしく作られた)量子金融理論などが出てきて面白く読んだ。