シャッフル航法 (NOVAコレクション)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 236
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309023984

感想・レビュー・書評

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  • いずれも程度の差こそあれ、「登場人物を描写する」のではなく、「文章や文字に目鼻立ちがついて話し出す」ようなつくり。うわ本当に愚直にそれやるのか(そして作者がどのように作品を構成しているかが明らかであり、そのような構成の仕方が一定のエモーショナルな反応を読者にもたらすことも明白であるのに、何故うっかり感じ入ってしまうのか)の「Φ」、複数の登場人物の視点や思考を気ままに移動しているかに見える文体と外から見た星図への繋がりが鮮やかな「犀が通る」、主人公が文字通りいい感じに文章の間に嵌っていたりエッシャー的に図と地が反転する感じの「キュービック・アトラス」「リスを実装する」「Printable」が特にツボ。

  • 自動物語生成プログラム「enjoetoh」による、その理論と実践。

    青春、スペースオペラ、カードゲーム、時間操作等、任意のアルゴリズムを選択し、
    ある変数にはオリオン座を、またある変数には鴨を、或いは犀を、ビーバーを、リスを代入する。
    そうして出力されたのが、これらの文章としての演算記録なのである。

  • ぼくはいったい何を読んだのだろうか…

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000058415

  • 好: 「つじつま」「イグノラムス・イグノラビムス」「リスを実装する」

  • 彼の世界について行けず。挫折、読みこなせなかった。

  • 独特の感覚を持つ、いうなればSF幻想短編集。分かるような分からないような、ルールがあるようでないような、リズムに紛れていくような、読んでいてなんとも不思議な感覚になる。
    一番好きなのは、謎の宇宙人?との交流?を描く「イグノラムス・イグノラビムス」かな。あとは、やはり「シャッフル航法」か。つい、シャッフル航法シャッフル航法と呟いてしまう感じ。

  • SF

  • 2018/11/17購入

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著者プロフィール

1972年北海道生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベー
スボール」で文學界新人賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊
藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞

「2023年 『ねこがたいやきたべちゃった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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