ピン・ザ・キャットの優美な叛乱

著者 :
  • 河出書房新社
2.36
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本棚登録 : 72
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309022055

感想・レビュー・書評

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  • 文学

  • よく分からないなりに分かろうと思って読みましたが、理解できたかは微妙です。過程までをぐだぐだ悩み尽くしたかと思えば結果はあっさりと一文で終わらせてしまったり。猫の死に関して散々書き連ねてあるのに猫の死ぬ描写自体はなくて、逆にそれがリアルな空虚さみたいなものを生んでいるのかも。締めの一文にはっとさせられました。図書館

  • こんな話だったとは。結構重かったり、ちょっと不可思議だったり。まあ、確かに「ラディカルな猫小説」(田中弥生)ではあるね。

  • 猫馬鹿のため、はじめの2編は面白く読んだのだが、最後の「猫の女の子」に来て、なんだか厭なものを感じた。
    細かいことは気にしない大雑把な(おおらかとも言う)男が不思議な女の子と一夜をともにする話で、「猫の話でなくなったとたん面白くも何ともないな」と思いながら読んでいたのだが(でも猫の話も猫に全く興味のない人には同じように面白くないかもしれない)、ラスト近くに来てこの男女の間に生まれた子の死の顛末が描かれる。
    近所の事件だったのでよく覚えているのだが、その事件の犠牲者という設定になっている。
    私小説風の作品だし、事件のあらましが、まったく場所も理由も変えずそのままだったので、どこまでホントなの?と思ってしまった。
    いや、小説だからね、全くフィクションで構わないんだけど、だったら場所なり、死んだ理由なり少し手を加えた方がいいんじゃないの。
    まあホントの話だとしても、小説なんだから加えた方がいいと思う。
    なんか、自分の小説さえ書ければいいというような、良識に欠ける作家だな、と不快になった。実際の人の死にかかわることだからね。死んだ子に、全く身寄りがなかったとしてもデリカシーに欠ける。

  • なんかよく分からない視点でのお話でした。

    優美な叛乱。とあったので、ピンが狡猾に飼い主を罵る話かと思いましたが、違いました。

    ピンの目線でも、Aの目線でも、Bの目線でも、あじの視点でもない。
    もしかしたら視点があったけど、私がわからなかっただけかもしれませんが、こういう、"である体"の小説はよみづらいです。

  • 猫小説

  • 正直無理矢理最後まで読んだ感じです。
    猫がとにかく軸になっているので
    Aの嫁、Bが懐妊したことも
    あまりにもあっさり書かれ、
    次の瞬間には猫の話題で
    私からするとどこか違和感を感じました。

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著者プロフィール

1983年生まれ。2006年「公園」で第43回文藝賞を受賞しデビュー(同年に「ぴあフィルムフェスティバル」入選)。文芸誌を中心に活躍。著書に『公園』『東京借景』がある。

「2013年 『ピン・ザ・キャットの優美な叛乱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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