池澤夏樹の世界文学リミックス

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 97
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020334

作品紹介・あらすじ

ケルアック『オン・ザ・ロード』から石牟礼道子『苦海浄土』まで。世界の今を映しだすさまざまな傑作を紹介する最新最良の世界文学ガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 『オン・ザ・ロード』/『キャッチャー・イン・ザ・ライ』/『ハックルベリー・フィンの冒険』/『楽園への道』/『ノア・ノア』/『存在の耐えられない軽さ』/『存在の耐えられない軽さ』/『悲しみよ こんにちは』/『太平洋の防波堤』/『愛人 ラマン』/『巨匠とマルガリータ』/『イワン・デニーソヴィッチの一日』/『カラマーゾフの兄弟』/『ハワーズ・エンド』/『インドへの道』/『情事の終り』/『アフリカの日々』/『闇への憬れ』/『バベットの晩餐会』/『やし酒飲み』/『アブサロム、アブサロム!』/「熊」/『暗夜』/『変身』/『戦争の悲しみ』/『鉄の時代』/『ヒューマン・ファクター』/「呪術はお売りいたしません」/『アルトゥーロの島』/『モンテ・フェルモの丘の家』/須賀敦子のこと/『アデン、アラビア』/『グラン・モーヌ』/『名誉の戦場』/『灯台へ』/『サルガッソーの広い海』/『失踪者』/『カッサンドラ』/『旅芸人の記録』/『精霊たちの家』/『マシアス・ギリの失脚』/『フライデーあるいは太平洋の冥界』/『シュザンヌと太平洋』/『黄金探索者』/『マイトレイ』/『軽蔑』/『パタゴニア』/『ソングライン』/『老いぼれグリンゴ』/『クーデタ』/『走れウサギ』/「A&P」/『アメリカの鳥』/『グループ』/『庭、灰』/「死者の百科事典」/『見えない都市』/『まっぷたつの子爵』/『ヴァインランド』/『競売ナンバー49の叫び』/『V.』/『重力の虹』/『賜物』/『賜物』/『ロリータ』/『ロリータ』/『ブリキの太鼓』/『ブリキの太鼓』/「ラムレの証言」/「南部高速道路」/「冬の犬」/「朴達の裁判」/「タルパ」/『黒檀』/『帝国』/『チェチェン やめられない戦争』/『イラクの小さな橋を渡って』/『苦海浄土』

    ほうほう。まあまあ。
    読む前に読むものではなく、読んだあとに読むほうがよかった。
    好きな小説についてさらっと友達と話せた感覚。

  • 読みやすく、語りかけてくるような文章。
    しかし、他の方も書かれているように、世界文学の入門書には適していません。
    池澤氏の文学を巡るエッセー。
    読んだことのある作品はそうそうと頷け、くすりと笑える。読んだことのない作品なら、確実に読みたくなる。
    それなりに文学を読み慣れた人向けの本だと思います。

    わたしは個人的に『サルガッソーの広い海』の章が気に入り。
    古本でしか手に入らないような作品まで入れているところがまた良い。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「世界文学の入門書には適していません。」
      でも、読んでみようかなって思わせる書き方が巧い。やっぱり入門書なんですよ!
      買うのは「完全版 池澤...
      「世界文学の入門書には適していません。」
      でも、読んでみようかなって思わせる書き方が巧い。やっぱり入門書なんですよ!
      買うのは「完全版 池澤夏樹の世界文学リミックス」にすればよかったかも、と後悔してます。
      cafe impala
      http://www.impala.jp/
      2013/03/26
  • 3.11後の僕達には、世界文学がもっと必要だ。

    池澤氏の20世紀の文学レビューを読むと、
    20世紀がいかに個人として生き難い時代で、
    その中で、文学が重要な役割を果たしてきたことを痛感する。

    これは村上春樹の活動とも通じるものだ。

    確かにハウツーものも必要だが、
    自分達の根源的な部分が問われている今は、
    本格的な文学も必要である。

  • 文学

  • 昔、池澤夏樹の小説が好きでずっと追いかけて読んでいたが、ある頃から、つまらなくなり、全く読まなくなってしまった。だが、未だに、書評家、本の紹介者としての池澤夏樹は超一流だと思っている。本書は、河出の世界文学全集の発刊にあわせて、70冊くらい世界の現代文学を紹介したもの。相変わらず、ツボを押さえた紹介がうまい。
    【今後読みたいもの】
    ソングライン
    パタゴニア
    黒檀(アフリカのルポタージュ)
    楽園への道
    【既読】
    精霊たちの家
    アフリカの日々
    バベットの晩餐会
    存在の耐えられない軽さ
    苦界浄土
    悲しみよこんにちは

  • 池澤夏樹の世界文学の評論集。
    小難しくない。
    アップダイク "走れウサギ"、
    ピチョン "競売ナンバー49の叫び"、
    グレアム・グリーン "ヒューマン・ファクター"、
    ケアルック "オン・ザ・ロード"、
    フォークナー "熊"、
    フォースター "ハワーズ・エンド"
    が読みたくなった。

  •  池澤夏樹個人編集による世界文学全集全30巻が完結した。世界文学全集を、「明日につながる世界文学の見本市」であり、「作家を目指す若い人々のための支援キット」と位置付ける著者の想いが満タンに詰めこまれたラインアップは、新鮮な魅力に満ちている。
     けれども、この中から何か読んでみようかとは思っても、最初に1冊選ぶのは難しい。読書は作者との相性もある。そんなとき、有用な手がかりとなってくれるのが本書だ。全30巻に入っている小説が、どんな物語で、どんな作家がどんな時代背景をもとに書いたのかが簡潔に、けれども無類の本読みである著者のブレない視点で紹介されている。
     世界がこんなにも広いことを、実感させる一冊。

  • 2011 後半
    読みたい世界文学のカタログとして通読。
    しかしその解説だけでも十分に楽しめる。

  • 2011/11/27購入

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著者プロフィール

1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか多数受賞。他の著書に『カデナ』『砂浜に坐り込んだ船』『キトラ・ボックス』など。

「2020年 『【一括購入特典つき】池澤夏樹=個人編集 日本文学全集【全30巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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