復興百年誌:石碑が語る関東大震災

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  • 鹿島出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784306094482

作品紹介・あらすじ

奇跡の復興を成し遂げた地域住民の姿が、石碑には生き生きと描かれている。生活者の目線で読み解く防災・減災への貴重な証言集。

たとえ公的な枠組みや予算が与えられても、住民同士が協力し、苦労してでも成し遂げようとする強い意思がなければ、復興は実現しないのである。ところが、復興には欠かせないこのような被災者や周りの住民の努力を伝える資料は意外に少ない。関東大震災でも、トップダウン的な復興の記載は多いが、それを受けて住民同士がどのように協力して復興を成し遂げたかということはなかなかわからない。そのような中で注目したのが、震災後に建立された慰霊碑や記念碑、さらには震災をくぐり抜けた遺構にまつわる話などである。これらのほとんどすべては住民によって建立され、語り継がれてきたものである。
本書の試みは、関東大震災復興100年の歴史を住民目線で明らかしようとするものである。今から94年前に未曽有の大災害を経験し、そこから奇跡の復興を成し遂げた人々は、われわれにいったい何を語りかけようとしているのであろうか。来るべき地震に対する防災・減災を考えるヒントがそこにありそうである。(「はじめに」より)

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/757200

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  • 東2法経図・開架 210.69A/Ta63f//K

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著者プロフィール

武村雅之
名古屋大学減災連携研究センター特任教授。1952年生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。鹿島建設を経て現職。日本地震学会、日本建築学会、土木学会、日本活断層学会の理事、監事、委員、歴史地震研究会会長、日本地震工学会副会長、中央防災会議専門委員などを務める。2007年に日本地震学会論文賞、2012年に日本地震工学会功績賞、2013年に日本建築学会著作賞、2017年に文部科学大臣賞(科学技術部門)を受賞。専門は地震学、地震工学。主な著書に『関東大震災を歩く』(吉川弘文館、2012)、『地震と防災』(中公新書、2008)など。

「2023年 『関東大震災がつくった東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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