和歌のルール

制作 : 渡部 泰明 
  • 笠間書院
4.00
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本棚登録 : 218
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305707529

作品紹介・あらすじ

これだけ知れば楽しく読める10の和歌のルールをやさしく説明 !

高校の教科書に載っている作品を中心に、和歌の魅力を味わうのに十分な10のルールを選びました。
初めて和歌を読む人々を思い浮かべて書かれた、わかりやすくて本格的な和歌案内書です。

ルールさえ知っていれば、今よりずっと楽しめるようになるのです。ルールといったってずいぶんたくさんあるのだろうなあ、と不安にならなくても大丈夫です。どんな競技でも、基本的なルールはそう多くはないでしょう。
そのルールのうち、とくに基本的なものを解説するのが本書の狙いです。
これだけ知っていれば、和歌の一番大事な魅力を味わうのに十分、というルールだけを選び出しました。

もしかしたら、十個のルールでは少なく思えるでしょうか。でもこれだけわかっていれば、かなりのものです。格段に和歌が面白く読めるようになること、請け合いです。

執筆は、上野誠/大浦誠士/小林一彦/小山順子/鈴木宏子/田中康二/谷知子/中嶋真也/錦 仁/廣木一人/渡部泰明。

感想・レビュー・書評

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  • ルールというタイトルだが、ルールというよりもテクニックの紹介というほうが合っている。
    枕詞などは決まったルールだが、こうしなければいけないという意味ではなく、こういう技法を使って裏にこういう意味が隠されている…など理解することで和歌を味わうことが出来る。

  • 折句の章がおもしろかった。
    他の芸術作品を味わうためにも様々な作品を共通認識として知っているとより楽しめる。

  •  和歌と言えば、古典文学によく出ますので、いかにも難解だという先入観が付きまとってしまいます。しかし編者は「ルールさえ知っていれば、和歌は、今よりずっと楽しめる」と述べています。
     本書では和歌を楽しむための10のルールが紹介されています。枕詞や掛詞など皆さんが良く知っているものの他に、物名(もののな)の様な余り聞かないものもあります。物名は和歌の中に何かの言葉を隠しておく技法です。例えば「憂く干ず(うくひず、つまりウグイス)とのみ」の様に。
     ルールを知っていても、自分で作ろうとするのは容易ではありません。しかし、どんな技法が和歌に隠されているかが分かるだけでも、和歌に対する見方が大分変わると思います。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:600128 請求記号:911.1||Waka 

  • 知っていればより鑑賞を楽しめるルールであり、テクニックであった。わかりやすくていい。

  • 和歌の文学技巧としての面白さを初心者向けにわかりやすく教えてくれる素晴らしい本。和歌は感覚的に読むだけでも素晴らしいと思えるものばかりだけど、昔の歌人が当たり前のように使っていた技法というか作法を知ることで何倍もの奥行きが現れることがよくわかった。
    それにしてもほとんど全ての芸術というか文化は素朴なものから始まって超絶技巧に至りそしてそれを破壊するという流れをたどるのだなあ、というのも改めて感じるところ。

  • 枕詞、序詞、縁語、掛詞…
    高校時代、確かに習ったはずだけどパッと思い出せない和歌のルール。

    代表的な歌を例に、現代語訳を交えて詳しく解説されています。
    隠された修辞(レトリック)が解説によって暴かれていくと「おお!」と妙な興奮を覚えました。

    文と記号で図式化された解説が分かりやすく感じました。

  • 古典文化論にて使用。古典特有の堅苦しい記述はなく、中高生でも分かりやすく書かれているので、和歌入門として最初に手に取ってもいいのでは。

  • 和歌に関する技巧的な側面をわかりやすく解説している。 ただ、技巧の効果を譬えるのに「サブリミナル効果」「隠れミ○キー」を持ち出すのはどうかと思った。

  • 欲張らず本当に最低限に絞って解説してくれているので、まず読み終わることができる。それが良い。

  • 和歌のルールに真正面から解説した本。
    明快。複雑に見えるレトリックも一定のルールがある。
    それを知ればこれほど楽しいものもない。1000年続く本歌取り。
    世界観を個人で確立した和歌を読み解ける指南書。

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