卒業のための犯罪プラン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299052308

感想・レビュー・書評

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  • 「このミス」大賞シリーズの最新作。
    ビジネスセンスの育成を目的に、大学内でビジネスを行いポイントを売買し単位を手に入れることが出来るというものである。社会の仕組みや真理をこれでもかと突いており実際に社会人である自分もみにつまされるような内容で面白かったです。
    憧れの先輩の紹介でゼミを紹介され、そこで不正な”ビジネス”を取り締まる活動をしていたが、それを逆手に取られ”ルール違反”のビジネスに足を突っ込んでいく。先輩と対立していく様子やクセの強い3賢人を利用しながら一発逆転を狙っていく様子がとても面白かったです。そして最後のオチは今までの構図がひっくり返されて、驚いてしまいました。ある登場人物の胸の内、かっこよさにしびれてしまいました。その感動は是非読んでみてください。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    降町歩:花江夏樹
    熊倉凛子:七瀬彩夏
    桜田真由:宮本侑芽
    黒河和永:小野大輔
    塩瀬教授:古川登志夫
    丸山:鳥海浩輔
    時岡融:阪口大助
    渋谷大河:中村悠一
    岩内天音:伊瀬茉莉也

  • 面白かった。
    星4.5ぐらいですがオマケ

    本書はミステリー?
    コンゲームもミステリーの一部に含まれるなら
    ミステリーかな。

    登場人物や設定などありえないけど
    もしかするとどこかの大学に
    実在するかもと知れないと思わせる
    絶妙な匙加減が良い。

    ストーリーもテンポがよく面白いが、
    三賢人達との会話も納得してしまった。

    損得の話や苛立つ原因の話や幸せは困難さの話など。

  • Amazonの紹介より
    ビジネスセンスを備えた人材の育成を目指す木津庭商科大学では、学食等での支払いのみならず、家賃の支払いや単位の売買にも使用できる「ポイント」を獲得するため、学生たちがしのぎを削っていた。そうした大学において、サークルとは、共通の趣味のために存在するのではなく、事業を行うために存在していた。
    家庭の都合により、突如残り半年で卒業しなければならなくなった2年生の降町歩は、不正にポイントを稼ぐ者たちを摘発する「監査ゼミ」に所属する。家庭教師サークルを装いガールズバーを運営していると噂が出ているサークルに調査に行くが、逆に取り込まれ……。
    単位は買ってでも取得しろ。大学卒業をかけた、一世一代の大仕掛け!



    2024年第22回『このミステリーがすごい!』大賞文庫グランプリ受賞作!
    設定がユニークで面白かったです。大学内で使える「ポイント」を稼ぐことで、ビジネス力を養うということで、こういう大学がちょっと覗いてみたいなと興味がわきました。

    良い面もあれば、不正に稼ごうとする輩もいて、裏切ったり裏切られたりと短期間なのですが、主人公の成長が垣間見れて、面白かったです。
    ただ、最初の印象は、人見知りするような控えめな性格を放っていたのですが、色んな出来事に巻き込まれることで、みるみるうちに性格が変わっていく描写は、驚きとともにちょっと違和感もありました。

    その分、どんどん展開していくので、テンポ感が良かったです。題名が「犯罪プラン」ということですが、殺人といったダークすぎるテーマではなく、詐欺や横領といった比較的軽めなテーマを扱っています。
    ちょっとしたスパイ小説のようなハラハラ感や騙されていく展開も意外性があって、あっという間に読んでいました。

    主軸となるのは、主人公が卒業を迎えることができるか?ということです。不正に稼ぎながら、最後に待ち受ける展開は、とんでもない展開と思うくらい、色んな意外性があって面白かったです。
    周囲の登場人物も、キャラがたっていて、学園ドラマのようで違う存在感を放っていたので、よく考えたなと思いました。
    誰が悪者で、誰が味方なのか?一筋縄ではいかないストーリーで面白かったのですが、主人公の変化が著しいなという印象で、ラノベっぽいかなと思ってしまいました。

  • 表紙がかわいくって買ったんですけど、すごく面白かったです!
    ユニークな発想が詰め込まれていて、さらっと読める本です

  • 久々に一気読みできた作品。
    世界観に没入しやすく、読み進めるのが楽しい作品でした。
    経済を全然わかってなくても読めるのは良かったと思います。

  • 発想が新しく、ありそうでない感じの設定が面白い。ただ、物語としては、あえてなのか、ここで終わる!?という感想を抱いたので★3。

  • 「卒業のために単位を稼げ!騙し騙され頭脳戦」

    テンポ感の良さが好みでした。

    特殊なキャンパスを舞台にしたコンフィデンスゲームが描かれており、序盤・中盤のスリルある頭脳戦から終盤の伏線回収まで見事だったと思います。

    ライトな文体で読みやすく、続きが気になって一気読みしてしまうタイプの作品です。

  • 事業ポイントという設定
    卒業しなければいけない目的
    テンポよく話がすすんで一気に読めた

    ただこれってミステリーなのかな?とは思った
    でも、面白いから全く気にならない

  • 設定というか発想が新しくて面白い。
    気持ちよく読了。

    ミステリーと思って読んだらミステリーとは少し違うかも?

  • 4賢人だったか。

    本筋とは関係ないけど、怒りの根源は「期待」と「現実」とズレであって、それを柔軟にそもそも期待しないor現実を許容できれば怒りは生まれないという考えに共感した。

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