- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299037602
作品紹介・あらすじ
なぜ、ウイルス研究の第一人者の
主張は「異端」とされたのか?
大手メディアが封印し続ける
新型コロナウイルスとワクチンの「真実」
なぜ日本の「コロナ騒動」は終わらないのか? メディアの情報統制により「真実」を語る者の声が封印され、国民が「新型コロナウイルスは怖い」と洗脳されたからではないのか。多数のウイルスを実際に扱い、多くの国際論文を発表してきた真のウイルス研究者である著者の声も「異端」とされ続けた。マスクなど感染対策はまだ必要なのか。本当にコロナワクチンは「安全」なのか。京大准教授が科学的見地から記したコロナとワクチン、最終結論――。
感想・レビュー・書評
-
割と宮沢先生の発言を見聞きしているので、
特に目新しい内容はなかった。
ただ一つ思うこと。
コロナ騒動、本当にマスコミが煽りまくって
脅しまくっていたのもだいぶ罪だと思う。
テレビとか受け身の状況でしか情報を
得ない世代、人も沢山いるから
そのまま疑問ももたず、言われた通りに
過ごしている。
本当にマスコミは、みんなを怖がらせ過ぎたと
思ってる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コロナ社会に対するウイルス学者の「肌感」を知るには良い書籍ですが…
全般に「おそらく…と思います」という表現が多いので素人にはその蓋然性が分からず、また同じ内容が繰り返し出てくるかと思えば、専門的な内容が突然出てくるので、体系的に知識を得られる書物でもありません。
テーマとしては、ウイルス学者の経験と勘で「こうすべき」とこれまで述べた事と、実際の政策や社会の反応とのギャップを嘆いておられますが、それは後からなら何とでも言えること。
第4章の末尾に著者が「専門知を総合知にできる人材が必要」と訴えているのが自己解決でもあって、この本のタイトル「ウイルス学者の絶望」の原因は、まさに筆者がそういう人材では無い事によるものだと思いました。
専門的な内容は読み飛ばしました。そういうのは、まだ新聞記事や科学雑誌の方が分かりやすい説明をしていました。 -
新型コロナウイルスとそのワクチンの科学的視点から見た知見を得ることができた。これはただのパンデミックではなく、政治であったことはもはや自明ではあるが、何故ここまで利権に執着して、感染症そのものに向き合わないのだろうか。
宮沢先生の解説で、ウイルスの特徴、ワクチンのコンセプト、免疫等基礎知識を整理できたが、ちょい難しかった。ギリこっち側の素養あるから分かったけど、ゼロだと厳しい気もする。せっかくの良書なのに、手に取りにくいし、理解も大変なのがもったいない。
そもそも抗体を上げることが間違っているなんて知らなかった。大学の教授達、めっちゃ抗体こんなに上がるから予防になるよー、打ってねーって言ってたけど、今考えると何を根拠にそこまでして勧めていたんだろう。ADEもあるし、スパイクタンパク狙いは意味ないし、心筋炎あるしで、良いことが見つからない。
ちょっともう一回読み直してみたい。 -
「バカは風邪をひかない」というのは、普段からウィルスに暴露される機会が多いことで、自然免疫の応答性が上がっているからという説明がありました。新型コロナはおろか、インフルエンザにも罹ったことのない自分も、手洗いもまともにしない人間なので、、、ということかな。
政府もバカだったが、この意味は違う。詳しくは本書を読むべし。しかし、やっぱり一番のワルはマスコミだと思う。 -
最近、何冊か求めた本の一冊ということで、夕刻に紐解き始め、何やら夢中になった。深夜、早朝、朝と「停められない…」という様相で、勢いよく読了に至った。
専門的な研究、殊に高度な技術と知識を求められるような分野に関しては、それらを背景とした話題が門外の人達には判り悪いと思う。研究に携わりながら、門外の人達にもある程度判るように説いてみるというのは非常に重要な仕事だと思われるが、そういうモノが然程多く前面に出るのでもないかもしれない。本書の著者は、その「専門研究に携わる他方で、関連分野の事柄を門外の人達に説く」という仕事も為して来たという方であると思う。そういうように認識しているので、この著者の名を見て、更に書名に「絶望」という御を冠しているのを見て、「これは紐解かねばならない本だ!!」と思った。そして読後に、色々な想いで、何か「震える…」というような程度の余韻の中に入っている訳だ。
著者は、広く言う獣医学という分野の研究者で、「ヒト○○ウイルス」という人間の様々な感染症の起源となるようなモノ、言葉を換えると家畜やその他の動物に由来するウイルスの研究を長く精力的に続け、研究と同時に大学での教育という活動に携わって来た方だ。本書の題名にも在る“ウイルス学者”という仕事をされている。現在も、大変に有名な大学の研究機関で、研究・教育活動に携わっている。
「〇〇学」というモノは多々在り、関連する研究等に携わる「〇〇学者」と自称する、多少される人達も相当に多い。が、近年は感染症の問題の故に「ウイルス学」や、それに関係する「ウイルス学者」という人達も注目された。本書の著者は、感染症を巡る様々な話題に関し、ウイルスを巡って「本当にそうなのか?」という話しがドンドン出て来る中で、色々と「首を傾げる?」という話しも次々と出て来る中、求められて発言する機会が生じ、そこから可能な範囲で色々と発言して来た経過が在る。
著者は、そういう感染症の問題を受け、長年の研究を背景とする知見に基づいて考える中、何やら妙な“政治”や、立場の在る方の“責任逃れ”、奇怪な“同調圧力”というのが在って「絶望」のようなモノを感じざるを得なかったということを本書で語っている。これは或いは「より多くの方が共有すべき話題」であるというように思った。ウイルスの如何したこうした、感染症の如何したこうしたに明るいのでも何でもない、「市井のその他大勢」という以上でも以下でもない自身が「何となく違和感??」と思っていた様々に、「専門の見地での説明」が為されているのが本書である。少し驚いた。
こういう内容に加え、本書の後半の一部で、著者の来し方が語られている箇所が在り、そこにも少し心動かされた。少年期、高校生位の頃の著者は、農産物の育成に関するようなことを研究して人類の食糧事情の好転に寄与できるような科学者たることを夢見たという。言ってみれば、「人々が豊かになる科学技術を担う人に」という夢を見る少年だったということになる。そこから、入学した大学での専攻コース分けの事やら何やらも在って、獣医学専攻の中で好き師と巡り合い、御自身が研究活動に勤しむウイルス学と出会って、研究・教育の活動に身を投じて長く過ごして現在に至ることとなる訳だ。そういう来し方の談に、近年の選択やら集中やらで、冷遇されている様々な基礎科学研究を「もう少し何とか…」という話しも加えられている。
それにしても、何やらの責任逃れのように「そんなことを本当にしなければ??多分無用!!」が延々と重ねられ、結果として「社会が叩き壊されてしまった?!」という様相に陥っている事、「推奨…否!!すべての人々の義務だ!無視する奴は思いやりに掛ける酷い奴で許せん!!!」という勢いで進められたワクチン接種が「疑問の余地が酷く大きく、或いは“余りにも危ない…”とか“訳が判らない”である…」ということを覆い隠して強引に進められたということも告発されている。
或いは、高い見識を有する科学者が御自身の知見で「必ずしも主流でもない」という論を展開する本を普通に出版し得るこの国の社会は「未だ少し健全」なのかもしれないが、最近の状況の中で、本書の内容は少し刺激的だとは思った。
広く御薦めと思うが、「その辺の人達!!全員読め!!読まなくてはならない!!!!」というようにも思った。 -
コロナ騒動初期の頃から宮沢先生の話は説得力があり私には受け入れやすいものだった。科学的に正しいことが世間に正しく理解され、世の中が良い方向へ進むことを願うばかり。
-
どうして獣医師がウイルスや免疫、ワクチンの研究をしているかというと、新興ウイルスは動物からもたらされるから。動物には害がなくとも、人間にうつったら大変なことになったウイルスはたくさんある。エイズのHIVウイルス、SARSのコロナウイルスもそう。人間と動物では同じウイルスでも反応が違うというのが面白い。今問題になっていない動物のウイルスはたくさんあるが、どう変異するか分からないけれど、そういう研究には国がお金を出さない。
人のくしゃみは怖くない。真正面で受け止めない限り、くしゃみ一回で感染することはまずない。隣で誰かにくしゃみをされたら30秒くらい息を止めていればウイルスは拡散していく。
-
著者による(新型コロナ)ウィルス関連書の集大成。
解説図も用いて機序正確に記述していて、一部に難しい部分もあるが、ADE(抗体依存性感染増強)や抗原原罪などを解説するには不可欠だろう。
マスクの効果を含め正確な情報を出さずに徒に危機感を煽ったマスコミや、大勢に流され的確な対応を取らず、大金をかけて国民の健康を阻害した政府の責任は重く、大学の研究費補助削減も合わせて著者が絶望するところと思うが、著者のような人物の存在は国民にとっては希望であり、決して絶望ではない。 -
世の医療関係者、厚労省職員は必ず読むべき本!
このような研究者がまだ居ることに一縷の希望を見出したい。筆者(のモノの考え方)に続く研究者が多く出てくること望む!
・新型コロナワクチンには副作用がある
時間とともに副作用の方が大きくなる
・新型コロナワクチンは感染予防効果は一時的、時間が経てば、より発症しやすくなる
・mRMA型ワクチンは戦略的失敗
・新型コロナワクチンは、3回目以降は不要
・変異型対応のmRMAワクチンを打つと免疫細胞(ファクターT細胞)が自分の細胞を攻撃する自己免疫疾患を引き起こし臓器などを傷つける可能性がある
・変異ウイルスに対しては、それまでのワクチンは逆効果
・免疫を持っているのにワクチン接種で自己細胞がスパイクタンパクを作れば、攻撃されるのは自明
「免疫抑制」「免疫撹乱」
・ウイルスよりもワクチンが怖い
・「今回のコロナ騒動は医療利権と政治が招いた災禍であり、これを二度と繰り返してはいけません。こんなめちゃくちゃなことが許されてよいわけがないのです。」p174
-
1ヶ月ほど前に読み終わった本です、少し迷っていましたが、ウイルス学者が渾身の思いで書いた本だと思いますので読み放しにしておくのはどうかと思い、投稿することにしました。コロナが5類(インフルエンザと同じ扱い)になってから3ヶ月が経過しました、まだマスクをされている方はいますので、私も外出する時にはマスクの携帯を忘れないようにしています。
この本では、大騒ぎしてコロナワクチンを接種しましたが、それについて実際のデータや経験をベースに書かれています。第八波まであったとされるコロナには最初とは違う特徴があったように思いますが、ワクチンについても3回目以降の接種はデメリットが大きいと、その根拠とともに記されています。ワクチンの功績はあったとは思いたいですが、そのデメリットもしっかりと把握しておくべきだと思いました。
以下は気になったポイントです。
・2022年12月21日に開催された新型コロナウィルス感染症対策アドバイザリーボードの資料でも、2022年5−6月の段階で全年齢において銃消化率、致死率が季節性インフルエンザを下回ったことがわかる、2023年初頭時点で感染症法での扱いは解除しなければならなかった(p20)
・ワクチンは中和抗体(ウイルスの感染性を失わせる抗体)を上げれば当座凌ぎにはなるが、変異には対応できない。変異したウイルスに対しては、抗体が逆効果になることがある。何度も同じ抗原に対応したワクチンを接種していると、変異ウィルスが襲ってきても免疫がそれに対応できず以前と同じ抗体ばかりを作ってしまう現象(抗原原罪)がインフルエンザウィルスでは知られている(p21、27)
・感染の予防の主役は、鼻腔や口腔内などの粘膜上に出てくる抗体(分泌型IgA)ですが、今回のワクチンではそれがあまり誘導されないこと、誘導される粘膜上のIgA抗体の量が時間とともに減っていくので、感染予防効果は薄れていく(p27)
・ラットでの実験で起きたことが人でも同様に起これば、ブースター接種後にはこれらの臓器や組織が自分が誘導した免疫(細胞傷害性T細胞)に攻撃を受けてしまうことになる(p30)
・2022年7月に厚生労働省が発表した簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は女性:87.57、男性:81.47歳となり前年より寿命が縮んだ。東日本大震災の2011年以来(p33)
・感染対策として「100分の1作戦」を提唱した、具体的には、1)エアコンをつけていても窓を開けて換気する、2)会話する時はマスク、3)目鼻口(粘膜部分)を触る前には短時間で良いので手洗い、できない時はウェットティッシュでふく(p62)感染予防にはマスクを過信せずに換気をこめめにするのが大切(p71)
・普通の風邪を引き起こすヒトコロナウイルスは新型コロナの他に4種類ある、ずっと人間と共存してきた(p105)
・ワクチン接種で余計にできた非中和抗体によって抗原抗体複合体ができる、それによってサイトカインが誘発されて発症しやすくなる(p151)
・オミクロン変異体になって以降は、そもそもワクチンは不要と思いますが、次に病原性の強いコロナウィルスが出た時には、スパイクタンパク質をターゲットとしたIgG抗体誘導型ワクチンを作るのはやめたほうが良い、今回ワクチンを作った当事者は学んだはず(p155)
2023年6月22日読了
2023年7月30日作成