お金の真理 (単行本)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299000149

作品紹介・あらすじ

お金持ちはいったい何を考え、何をしているのか――。
与沢翼氏の最新刊のテーマは「お金」。直近で生じたコロナショックを踏まえて今彼が何を考えているのか。
2014年、経営していた会社が解散し無一文になって6年。莫大な純資産をこの短期間にいったいどう築き上げたの? 
お金の基本から、守り方、つくり方、増やし方まで与沢氏のマネー論を凝縮した一冊。与沢氏が語る「お金の真理」とは?

「お金のよい面を引き出すためには、お金とどのように向きあえばいいのか――。もしあなたがお金持ちになりたいのなら、この点について深く考えてみるべきです」(与沢翼)

感想・レビュー・書評

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  • 与沢翼と聞いてもたれるイメージは人によってだいぶ違うだろう。わたしは日本時代の彼はほぼ知らず、公園の原っぱでカップラーメン片手に「破産しました」と報告したところからが彼の虚像となる。

    この本は各SNSや通販サイトで軒並み高評価を得ていたので、気になり読了。前書はもちろん読んでおらず、彼の発信するメディアは見たことがない状態であった。無論、彼のファンではない。

    章構成はかなりシンプルでありながらも、序章からかなり惹き込まれる。というのも、本文で使われる文章構成や単語がかなり洗練されていて、彼が書いたのか疑うほどだからだ。おそらく、かなりの読書家なのだらうと推察した。(ゴーストライターの可能性は低い。文体で言い切る形が多く、経験知が自分の言葉で語られてるので、儲ける人がわざわざ時間を割いて出版してる意図に反するため)

    かなり短絡的に楽観的に、そして行動こそ有益と考えていたのかと思うと実は違ったんだなというのが一番の印象。やる前にはかなりの検討を行い、勝つことが望まれることしかやらないということがわかった。事実、この本からの更新点は、YouTubeに彼のチャンネルがあり彼自身が運営してることだろう。
    この本が有益なのは、やはりお金についての知見と実体験をもつ与沢翼が書いたことに他ならない。お金持ちがわざわさ出版するという大量の時間を要する発信形態を取ったことは、こちらに伝えたいこと、警告を促したいということなのだろう。事実、章構成はかなりシンプルながらも、各章項目ごとに詳細に書かれているので納得のいく分かりやすいものが多かった。

    この本を読むことで自分の行動が抜本的に変わる(促される)ことはあまりないだろう。ただし、このCOVID19ショックをきっかけに、生き方を見直し再考させられることは避けて通れない。そのうち、お金や金融商品、ハードアセットというのは避けて通れないだろう。
    何事をやるにも今からでも全く遅くない。上記観点わ知りたい人、行動指針の考えを知りたい方は一読する価値が大いにある本だと思う。

    わたしは、前述の通り行動が抜本的に変わるのではないことがわかった+本書でも挙がってる内容でやりたいことが多いので、一気に読むのではなく、徐々に読み進めたいと思う。

    最後の文章が好きすぎるので転記する。
    『本書を読んだだけでは何も変わらないことだけは、強くお伝えしておきたいと思ってます。』

  • ・期待値が高すぎるのは良くない
    ・ダム理論・利益は再投資に回すこと
    ・我慢できない人は、金を稼げない
    ・実行後の反省が重要
    ・個人会社をもつこと

  • # 書評☆3: お金の真理 与沢翼が出したお金と幸せ、その最終結論 | 人脈は負債というフレーズが印象的なお金に関する本

    ## 概要
    - 書名: お金の真理 与沢翼が出したお金と幸せ、その最終結論
    - 副題: 与沢翼が出したお金と幸せ、その最終結論
    - 著者: 与沢 翼
    - ISBN: 9784299000149
    - 出版: 2020-05-07
    - 読了: 2020-10-09 Fri
    - 評価: ☆3
    - URL: book.senooken.jp/post/2020/10/10/

    ## 評価
    新型コロナウイルス感染症が蔓延しているまっただ中に出版された与沢翼の新刊となっている。

    お金に関して痛い目に数多くあってきた与沢翼が,お金についてどう付き合うべきかが書かれていた。

    具体的な話はあまりなく,日常生活にすぐに取り込めそうなものはあまりないのだが,読み物として面白かった。

    特に,人脈が負債という話が一番印象的だった。

    ## 引用
    > ### p. 30: 認知のプラス
    > 私はこれまでテレビや新聞、雑誌、ラジオ、インターネットメディアなどに多数登場してきた体験から、「知られている」状態、あるいは「見られている」状態は、トータルで考えると圧倒的にプラスであると確信しています。ですから、本書を呼んでもしあなたが今後、本気でやり直そうと思ったのであれば、一刻も早くインターネット上に自分の考え方や諸活動を公開していくことをお勧めします。

    与沢翼がメディアに登場する理由が語られていた。この本を手に取るきっかけを作るのに,露出が必要ということだった。

    > ### p. 65: 序章 「欲望の日々」から学んだこと
    > 逆に妻とは毎日のようにセックスをしています。

    昔はいろんな女性を求めていたものの,今は妻しか見ていないらしい。

    > ### p. 137: お金を守る
    > 結局、だますほうも、さらに上位の誰かにはカモにされています。
    > ___
    > 結果的に、私は一連の過去の失敗によって、まず「疑う」「簡単に人を信じない」という学びを得ました。
    > ___
    > こういう場合の背後にあるのは著名人、大企業の看板、大物の名前です。誰もが信頼しやすい素材が揃っていることで、「○○だから間違いない」というときこそ罠にハマる最短距離にいると心得てください。

    > ### p. 139: 大株主
    > たとえば私は今、株式会社エクストリームという会社の株を24万9500株 (発行済み総数の約4.6 %のシェア) を所有したままです。当社の期末であった2020年の3月末日をまたいでいますので、6月に開催される定時株主総会の招集通知にフィリップ・セキュリティーズ・クライアンツ (リテール) という名称で株主第3位に記載されてるはずですから、よければご覧になってみてください。

    与沢翼のポートフォリオの一部が垣間見えた。

    > ### p. 148: 人脈は不要
    > また、人脈が、人脈が、と呪文のようにとなえ、多くの知り合いがいることを自慢するような人は、他人を「金儲けのための道具」と見ていることが多いです。この人と知り合えば自分が儲かる、得をするという下心があるからこそ近寄ってくるのです。
    > ___
    > 結論から言って、人脈を広げてもお金には結びつきません。人脈というのは、将来的にお金を奪っていくもので、むしろ「負債」なのです。
    > ___
    > ただし、立場によってはこの考え方が当てはまらないケースもたしかにあるでしょう。
    >
    > たとえば、大手企業の経営者なら事業提携なども関わってくるのである程度の人脈が必要です。企業のリクルーターや人材のスカウト、イベント関係者にとっても人脈づくりはビジネスの一環と言えます。彼らにとって人間関係は「在庫」なのです。

    人脈は不要というのがかなり新鮮な考え方だった。たしかにそう思う。大切な人間というのは数千人に1人いるかどうか。

    > ### p. 206: タイミングと発想力
    > ここで重要になってくるのが発想力です。単純に行動力だけで評価されるのは参入タイミングが早いときだけ。遅くなってから成熟市場にノコノコと入っていく以上、それ相応のアイディアを日夜死ぬ気で考える必要があります。その努力を惜しむのであれば、成熟市場に入っていかないほうが得策です。
    >
    > つまりなんでもかんでも始めればよいという話ではありません。始めるのであれば勝たねば何の意味もないのです。
    >
    > ですから、次の潮流を待つという方法もあります。次のトレンドの芽となりそうなジャンルのアーリーアダプターの動きを注視することで、儲けのネタを探り、行動を開始するタイミングを図ることもできます。

    YouTuberなどの新しいことに挑戦する際について書かれていた。アーリーアダプターに普及してきたタイミングで算入するのが一番勝ちやすいタイミングである。成熟市場に入るならば,頭を使う必要があるという話だった。

    > ### p. 245: コップの中の水をどう見るか
    > 経営学の父といわれているP.F.ドラッカーの有名な言葉に「コップの水」があります。ドラッカーが言わんとすることを、非常にわかりやすく伝えている日本映画があるので紹介しましょう。
    >
    > その映画はバブル景気真っ盛りの1987年に公開された伊丹十三監督の『マルサの女』です。
    > ___
    > なみなみといっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。いっぱいになって、あふれて、垂れてくるやつ。これを舐める。我慢するの」

    珍しく映画の引用があったのでメモした。

    ## 結論
    復活した与沢翼によるお金について書かれた本だった。

    読み物としての側面が強く,この本で具体的に何か行動を起こすというのは難しいかもしれない。

    ただ,よけいなものを省くだとか,タイミングや発想を参考にすることはできるかもしれない。

    読み物として悪くない本だった。

  • この人は一体何と戦っているんだろうか……と思いつつ読了。与沢翼の考える「お金持ち」像をインプットできる。
    この人にとってお金とは一体なんなんだろう?何のためにお金持ちであり続けるのだろう?という疑問は残りつつも、お金に関する経験と思考が得られて面白かった。

    お金持ちとは「純資産1億円以上」で「1億円コップから溢れたお金をすすって生きる人」。稼ぐために考えることをやめない人、だそう。あと、自分がやっていることに過度に期待しない人。
    スキャンダルで垣間見える、いわゆるお金持ちのぶっ飛んだお金の使い方を考えると含蓄のある言葉だと感じた。特に、日本でイキってたイメージの与沢翼の言葉だと思うと感慨深い。
    いつだったかマツコデラックスが「お金持ちだということを誇示する行動をしてる人はまだまだよね、本物は
    もう本当ナチュラルなかんじなのよ」と言ってたのを思い出した。確か、レディガガがインスタに精肉店でのスナップをアップしたときに。
    仮にいま、急に宝くじで5億円当たっても、確かに急に豪遊したいとは思えないなあ〜という、そういう感覚なのかな。

  • お金持ちとは純資産が沢山あること。稼ぎを増やすとその分税金がかかるから、コストを下げることをした方が、可処分所得は上がる。お金の付き合い方は、自分の子供と同じくらいかわいがること。

  • 二度の失敗から不死鳥のごとく復活した「秒速で1億円稼ぐ男」与沢翼。わずか6年で純資産70億円を手にした彼の「ゴールデン・ルール」とは。

    イメージは相変わらず悪いですが、言ってることは至極マトモです。このコロナ不況・円安不況でも動じない海外資産形成がもてはやされ、メディアにまた出てましたね。

  • もっと胡散臭くてギラギラした欲望にまみれた本かと思ったら超真っ当なビジネス書だった。先達、年収1億円の人の習慣的な本を読んで、その中ではタワマンに住む事や贅沢な食事を夢見てモチベーションを上げろみたいな事書いてあったけど与沢氏はそのどちらも全面否定している。億万長者の更に上の思考を上間見た感じ。与沢氏の文体、重みと説得力があって佐藤優氏に似てる。

  • 【この本を読む目的】
    ・与沢翼さんの考えを学ぶため

    【学び・気付き】
    ・お金を我が子のように扱う
    ・欲望をコントロールしないとお金を失う
    ・ダム理論
    ・期待値を高くしすぎない
    ・インターネットに個を置く
    ・お金の管理
    ・行動する事が大切、そこから反省、そして行動
    ・人脈は負債
    ・自分に利益だけを与えるために寄ってくる人はいない

    【ネクストアクション】
    ・お金の徹底管理
    ・お金に旅をさせる
    ・インターネットに個を置く
    ・まず行動
    ・不要な人脈を削る

  • 与沢さん、実は中身のある人なんじゃないか、
    と、最近のテレビをみて思っていた。
    案の定、テレビは演出であること含め、
    頭の良い人だとわかる本。

    時流に乗る
    富の源泉にちかいところにいる
    小さく始めて我慢強く。

    一気に成功できるわけはなく、
    時間がかかるもの。
    ちょっとの変化を喜べるかどうか。

  • お金の真理「お金は幸福な人生の礎」
    お金は幸福に生きるための土台のようなもの。お金がなければ自分の人生を幸福と思える
    確率は低くなりやすく自身を振り返り、生活最低水準を保つお金は必要。だからといって
    お金を使うことを正当化し、欲望のままに買い物をしていくと心が破綻して、苦しくなってしまう。
    お金があることに価値を置くのではなく家族や恋人、職場環境等に価値を見出し、そこか
    ら幸福を感じられることが望ましい。

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著者プロフィール

投資家兼個人事業主。1982年11月11日、埼玉県秩父市生まれ。ドバイ在住。
私立武南高校を数日で中退後、旧大学入学資格検定に合格。早稲田大学社会科学部に入学。
早大ビジネスプランコンテスト優勝。在学中に起業し年商10億円→倒産・自己破産。
再び起業し「秒速で1億円稼ぐ男」としてメディアから注目を集めるが
今度は税金滞納がきっかけで資金ショート。負債完済後、日本法人を解散。
2014年にシンガポールへ移住し、結婚。2016年にドバイへ移住。
長男・麗(2016年)と長女・仁奈(2021年)を授かり、二児の父となる。
株、FX、仮想通貨の研究が趣味。債券、保険の長期運用も行う。
タイ・マレーシア、フィリピン、アラブ首長国連邦の4ヵ国で長期ビザ
(または永住権)を取得。計39戸の不動産を無借金で購入し、所有。
海外に出てからの7年余りで純資産は約80億円(時価)に到る。


「2021年 『お金に愛される 真・投資術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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