ポンコツなわたしで、生きていく。 〜ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす〜
- 技術評論社 (2022年8月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784297129323
作品紹介・あらすじ
「あれっ、わたしってポンコツ?」
そんな風に感じることが一瞬でもあれば、この本を手にとって読んでみてください。
本書は、朝も起きられない、約束の時間は守れない、学生時代のアルバイトでは失敗ばかり、就職はしてみたものの「やりたくない」ことが多すぎて続かない、そんなポンコツな著者によるポンコツのための生存戦略です。
『書く習慣~自分と人生が変わるいちばん大切な文章力~』(クロスメディア・パブリッシング)で人気の著者が、就職、転職、そしてフリーランスとして独立する過程において、この生きづらい世界を、「いい感じ」に泳げるようになるまでに行ってきたこと、考えてきたことを余すことなくお伝えします。
いま働いている会社を辞めてフリーランスに……でもほんとに大丈夫? と悩んでいる方も、自分はなぜ人と同じようにできないのだろう、このまま働いていてもいいのかしらん? と悩んでいる方も、きっと「いい感じ」の生き方がみつかる、イラスト満載ゆるふわ人生エッセイです。
感想・レビュー・書評
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いしかわゆき(ゆぴ)#ポンコツ本 発売中|note
https://note.com/milkprincess17/
ポンコツなわたしで、生きていく。 〜ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす〜:書籍案内|技術評論社
https://gihyo.jp/book/2022/978-4-297-12932-3詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前著『書く習慣』が、とてもよかったので、こちらも。本当は急ぎたい本があるのだが、ちょいとおおごとに直面して、こちらの方の感想を先にする。
発達障害や繊細すぎる影響で、ちゃんとする気があるのに、普通出来そうなことができない…そんな方への生活指南とエールの詰まった本。文章自体はすごく読みやすいのだが…。
この本、難しいなあ。いしかわさんと同じような状態で悩んでおられる方には、ドンピシャで刺さると思うし、人とのお付き合いの仕方は誰しも頷くところが多いと思う。ただ、お仕事に関しては、フリーに誰もがなれるわけでもないし、ずっと若いままでもないので、こういう考えもあるよというくらいに思っておかないと、みんなが食べていけるというわけでもない。
ご自身はお気づきではないかもしれないが、単純にいしかわさんの『書く』能力や『考える』能力そのものは、相当高水準だと拝察する。ただ、時間と行動をミックスして予定を組むとか、マルチタスクがきついだけで…シングルタスクでストレスが低い状態なら、かなり優秀な方なのだ。これは『方法』や『状況』を選ぶだけであって、優れたところがある、というのには変わりないから。それに、会社で『書く』スキルはかなり鍛えられ、プロの物書きでやっていく力をつけておられたはずである。フリーになる前段階として、やはり会社は大きな役割を担っていたはずだ。
本当にこの本を必要な方が知りたいのは、
『いきなりフリーランスにはなれそうもないが、会社や学校で、どうしたらちょっとでも、やっていきやすくなるか?』
ではないか。
会社で身についたであろうスキルを、独学でつけることが出来そうな分野なら、そっちを選ぶとか、やはり下準備は要るものだ。
例えば私では、発達系の病気はなくても、こうは行かないかもしれない。一つの成功例として覚えておくのはいいが、飛びついて、なんの準備もスキルもなく、パソコン一台抱えてフリーになっても、ダメだろう。
考え方や心の持ちようは今日からでも参考にしたら良い。しかし医師の支援や治療もいるだろうし、泣いても笑っても、周りは普通に過ごせる人が圧倒的に多い。最終的にフリーランスという働き方に落ち着くにしろ、『今、この時』普通の会社や学校でやっていく必要がある以上、フリーランスバンザイ!だけで辞表いきなり出しても、それはそれでつらそうだ。
すごく『現代令和』らしい本だし、これを見て、ぐうたらだと一刀両断もよくない。よく読ませる面白い本だが、諸刃の剣。自分はどこが変えたいのか、苦手は何か。逆に得意は何で、周囲の協力は得られるのか、難しいのか。うまくいくために工夫できそうか。
自分の棚卸しを、まずしてあげないと…。
そのいいきっかけには、良い本。
全部お金に繋がらなくてもいいが、それはお金が後からついてきてくれたから言える面もある。舞い上がり過ぎず、のんびり読むのが良い。 -
努力すれば必ず実ると言う考えを変えて、やめなければいつかなんとかなる。のんびり続けてみる。という考え方にすることで、肩の力がぬけた気がしました。
ポンコツキャラを浸透させてうんとハードルを下げて、完璧主義をやめて、完成度6割ぐらいで出してみる!
自分にとって弱みを出すって難しいことだと思っていたけど、メリットしかないんだなって気付けました。 -
そうなんだよな〜私はポンコツだからなぁ、周りの人が日々出来てる事が自分には なかなか上手くいかなくて。特に毎朝決まった時間に起きること。これじゃ 仕事続かないよと、生きるのもしんどくて。
毎日毎日 モヤモヤした思いがあって、その窮屈な心を この本が楽にしてくれたような。しょうがない、これが自分だ、良いんだ、みたいな清々しい気持ちにさせてくれた。まずは自分の強みが何で、それを生かせる場所や方法は何かってことだな。 -
おい私大丈夫か…?とか、これで生きていけんの…?といった、私ちょっと世間からだいぶずれて生きてるんじゃないか的な不安を「大丈夫大丈夫!生きてける!大体なんとかなる!」とやさしく一緒に歩いたり立ち止まったりしてくれるような本。
いしかわゆきさんの文章、読みやすいの一言じゃおさまらないようなやさしさとユーモアがあってすごく好きだなあ。
死にてぇと思う日があっていい、の話がすきでした。
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表紙の可愛さと「ポンコツ」というタイトルに惹かれて手に取ると以前に「書く習慣」の人だった。そして何故か男性だと思い込んでいたけど女性だったのね。
転職してから仕事が全然できないと言われてどうせ私はポンコツですよ!って思ってる今の私には読めと言われているようなものだ。
せっかく「書く技術」を読んで書こうと思っていたのに全然できてないさらにポンコツを噛みしめながら読んでた。
せめて、せめてブクログに書き留めておこう。 -
昔から「置かれた場所で咲きなさい」の考え方が苦手だった。それで無理して我慢して潰れていく人を何人も見てきていたので、理屈ではなくとにかく自分に水が合わない場所はあって当然だと思う。
今の日本に生まれたことは幸運で、大人になれば自分の環境は自分で意思で選びとれる。努力のベクトルを間違えぬよう、等身大のままの自分で花を咲かせられる環境や生き方を推奨する著者の考え方にとても共感できた。
ただし、著者の経歴を見るとそれなりの経歴と頭脳の持ち主なので、本当の意味でのポンコツではないですね。自称サバサバ系女子に近いものを感じた。
彼女の文章はテンポ良く勢いもあって好きだけど、自己顕示欲もかなり強めだから、個人的に一読でお腹いっぱいな本。 -
ポンコツの味方になってくれる。そして、その生き方についてヒントをくれる良書。
個人的にポンコツの私にとって最大の敵はネガティブな思考に留まり続けてしまう所。
何年生きてもポンコツは治らなくて、普通の事が普通にできなくて、よく落ち込みます。
でも、本書を読んで、いっそ自分のポンコツを受け入れて、許して、前向きに諦めていこうと思いました。それが幸せの第一歩な気がします。
諦めという言葉って一見ネガティブなイメージがあるけれど、自分の弱さという特徴を受け入れて、リラックスしながら、生きていく事って素敵な人生だと思いますし、そこから生まれた自分の強み(得意)を周りに活かしていく。その力って無理がなく本物だと思う。
本書に出てくる1文で
"あるとき、わたしは恐ろしいことに気づきました。この世界がすべて「思い込み」でできているということです。"
たしかに、今までの歴史を見ても、時代が変われば常識は変わってきました。
私たちが思い込みの中で生きてるなら、自分の弱みは強みかもしれないし、世の中に正解も間違いもないなら、思いのまま生きても良いんじゃないかなと少し心が楽になりました。
他にも、メンタルが落ち込みそうな時に効く言葉や考えが沢山ありました。
著者のいしかわ ゆきさんの本を読むのは【書く習慣】に続き2冊目ですが、やはり、文章が分かりやすく表現豊かで共感する事も多く、読みやすかったです。