実践的データ基盤への処方箋〜 ビジネス価値創出のためのデータ・システム・ヒトのノウハウ
- 技術評論社 (2021年12月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784297124458
作品紹介・あらすじ
データ整備/データ基盤システムの構築/データ分析組織立ち上げのプロがすぐ効くノウハウを教えます!
「会社内でバラバラになっているデータを集めたが、これから何をしていいか分からない」
「最新技術を利用してデータ基盤を作ったがニーズがなかった」
「頻繁に障害が発生するデータ収集に対応してきたが、そのデータは誰にも利用されていなかった」
「データの意味が分からず、データの意味の聞き込み調査で1日が終わった」
データを活用してビジネス価値を創出したいと考える企業は増えています。そのために、とりあえずデータを集めて、データレイク、データウェアハウス、BIツールなどのソフトウェアを導入したのですが、データ活用が進まないという声を聞きます。なぜ、せっかくコストをかけて作ったデータ基盤なのに機能しないのでしょうか?
Garbage In Garbage Out(ゴミを入れたらゴミが出てくる)という言葉があるように、適切な形でデータを取得しなければ、適切な分析はできません。また、各ソフトウェアに限定した知識ではなく、データ基盤システムとして利用するためのノウハウがなければ、データ基盤は機能しません。さらにデータ基盤にはたくさんの人が関わるため、組織のあり方やデータの取り扱いにも注意が必要です。
取得したデータからデータ活用までの架け橋となるのがデータ基盤のはずです。ビジネス価値につながらないデータ基盤はコストを垂れ流すだけの病んだシステムになりかねません。そこで本書では、データ基盤の本来の機能を甦らせるため、またデータ基盤の構築でつまづかないためノウハウを処方します。データ整備、システムの知識、組織のあり方、データの取り扱いといった"データ基盤を機能させるためのノウハウ"を、この道のプロが惜しげもなく披露します。データ基盤が思うように機能していない、これからデータ基盤を構築したいが何からはじめればよいか分からない、といったことで悩まれている方には一読の価値があるはずです。
感想・レビュー・書評
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企業でデータを管理するプラットフォームの運営やデータ分析に関わっている人であれば手元に置いておきたい本.
組織・カルチャ・技術のあらゆる側面で何を考えればよいのか総合的に書かれている.
図が多く文章もわかりやすいのだが,よくありがちな落とし穴事例のような具体的な注意ポイントが列挙されていると親切だったかもしれない.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
データ基盤構築と運用の話が体系的に書かれた本はないので参考になりました
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2021年に主流となっているデータ基盤について網羅的に書かれている。組織面や製品選定、基盤のスケール方法など含め、構築の進め方のイメージを持ちたかったので、ちょうど良い本だった。
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データの利活用を進めるためにはデータを収集、蓄積するための基盤づくりが必要になる。本書はデータ基盤構築のための人、技術、組織に関わるポイントを三人の専門家が解説している。IT初心者にも比較的わかりやすいので、関連する業務に関わる方にはオススメ。
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システム思考でdb中心
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データ基盤について網羅的にまとまった話。
2021/12出版のため、最近の傾向がわかる点がありがたい。
ここ2,3年の変化が見えてキーワードをネット検索すると動きが見えてためになる。
組織論、セキュリティ(匿名加工技術など)、データ基盤との向き合い方がユースケースからも見えてくる。
試すしかない箇所はともかく、足りないものが見えてくる造りで継続的なデータ活用の実践が学べる。