急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン"なマネジメント
- 技術評論社 (2021年11月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784297123857
作品紹介・あらすじ
★マネジメントは経験でもセンスでもない、フレームワークを実行するのみ
数字の話ばかりで、仲間も自分も疲弊させてしまう。
メンバーを犠牲にして残した成果は、持続性のない、偽物ではないか?
数々の失敗から学び、小さなベンチャー企業を上場まで導いたプロフェッショナルマネージャーのノウハウを一挙公開。
感想・レビュー・書評
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■モチベーションが低い理由
・チームの役割、目標、意義が定まっておらずやりがいがない
・チームの方針、アクションが定まっておらず何もやることがなく暇
・アサインメントが能力や意思を活かせるものになっていない
・チームにモメンタム(勢い)がなく雰囲気が暗い
・評価プロセスにおいて納得できない
・マネージャーが自分の仕事を見てくれない
・マネージャーが適切なコミュニケーション支援をしてくれない
・マネージャーの人間性に共感できない
■マネージャーの4つの役割
・経営からのオーダーされた成果を残す
・人的資本を維持・活用する
・人を育てる
・会社の中でチームを機能させる
■現状把握チェック
1、チームの役割・目標
会社やチームの役割は?目標は?
2、チームの貢献モデル
そのチームは誰の何に貢献しているか?
3、チームの業務概要
そのチームでどのような業務が行われているか?
4、チームの業務知識関連
業務に関連きた知識(書籍・記事・ニュース・SNS)
5、チームの体制
そのチームはどのような体制になっているか?
6、上司の考え・スタイル
上司はどのような方針でニーズがあり、どのようなスタイルを求めるのか?
7、管理シート・会議体
チームではどのようなダッシュボード、管理シート、会議体が運用されているか?
8、業務詳細把握
1人1人はどのような業務を行っているか?
9、戦力把握
メンバー1人1人はどのような力の持ち主なのか?
10、実務現場
実際の現場ではどのようなことが行われているか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わかりやすく整理している内容だが、少し重複感が多い。書いていることは真っ当であるが、筆者がゼロイチで起業した経験ないのに、スタートアップを語る点に違和感と理解不足感がいなめない
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マネージャー云々はさておき、チームがプロジェクトを推進する型とかそのあたりのプラクティスは参考になった
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■目的
ベンチャー企業におけるマネジメントという切り口で、マネジメントを学びたかったから。
■本質
マネジメントの地図を用いて、適切なアクションをすることで企業の成長を実現できる。
現状把握→役割・目標・意義の再定義→方針・KPI重点施策の策定→チーム体制の構築→システムの構築→初期の成果/モメンタム→結果(←個人目標の設定/評価)でグルグルを回す
■感想
納得感の高い内容だった。個別では知っている概念やスキルとしてできている部分もあったが、体系的にベンチャーに合わせて行動とセットで伴うことが大切であることが理解できた。特にマネジメントの地図についてはベンチャー企業に勤めるマネージャーレイヤーであれば常に意識し続けるべきである。
■ポイント
・現状把握する時は、一次情報を大切にする。一次情報ではなく間接的な情報では、打ち手の裏付けが弱くなる(言語化できてない中で実現できていた)
・意義を3つの軸で整理してお伝えする(社会軸・市場軸・自社軸)
・4種類の成果
→短期的な行動変化(結果ではなが成果にはなり得る)
・モメンタムが足りないかもしれない。(野心的な目標に向けて近づいている感) -
体系的にさらっと読むには良い。
ページ数的にはボリュームがあるが、さっと読める。 -
沁みた〜。
もっとメンバーと向き合わなければ! -
マネージャーとして現場に入っている方はすぐ使えるノウハウが詰め込まれている。
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こちらの note も併せて読むと良いです。
https://note.com/nagam/n/n6ce5c74e0fe6 -
基本的なことが網羅的に書かれているが、これらのことを意図して実行できているか問われると、多くが出来ていないことに気付かされる。
きっと読むたびに、「あ、最近これ出来てなかった」と思うのだろう、何度も読むべき教科書的な本。
フレームで論理的にスタートアップのマネージャーの仕事を整理するだけでなく、メンバーや顧客、マーケットを主語に、人間的な側面も考えられた内容で、大変勉強になる。
直下のリーダーにも推薦しようと思う。