- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296109388
作品紹介・あらすじ
今こそ必要な「日本の変え方」を解き明かす。
「なぜ日本は変わらないのか?」「新型コロナ感染症に対するワクチンや給付金といった対応がなぜ遅いのか?」「超高齢化時代に立ち向かう実用的なDX戦略とは何か?」「ビジネスを社会実装するにはどうすればいいのか?」「データ連携の時代に、日本はどう備えれば良いのか?」。こんな疑問を抱えている人は今すぐこの本を手に取るべきだ。
コロナで浮き上がってきた様々な日本の課題へ立ち向かうため、地方自治体という"現場"で10年に渡って改革の旗を振るってきた筆者が、地方行政の実績をベースに日本を最速で変える方法を解き明かす。
若干36歳で市政へ挑戦し、既得権を打破しながら福岡市で取り組んできた「スタートアップ」「規制緩和」の裏側を紹介するとともに、日本再興のカギを握る「データ連携」「有事対応」を重点的に掘り下げ、新たなる時代を作る実践的な解決法を提示する。デジタル庁、既得権、行政DX、スマートシティ、ワクチン問題など日本の今後を握る課題へ大胆に切り込んだ。
感想・レビュー・書評
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日本で1番元気な街として認知されつつある福岡市
の首長として、約10年間福岡の行政や街づくり
を引っ張ってきた高島市長の思いが綴られた本。
文章は読みやすく、高島市長の主張もシンプルで、
「データ」と「感染症」の切り口から福岡式の
まちづくりに取り組んでいきたい高嶋市長の考えも
垣間見えるとともに、ここまでの体制を整えてきた
苦労もうかがえる。
本書のタイトル「日本を最速で変える方法」とは、
地方自治体が持つ最大の強みである「現場」を武器に、
地方から国を変えるイノベーションを起こすことで、
新しい技術やサービスを作るビジネスパーソンにも
持っておいて欲しい政治的なアプローチについても
語られている。
行政として、規制だけでなく緩和方策を導入しながら、
福岡都心部の天神地区や博多地区の再開発を誘導し、
日本でいち早く感染症対応シティの容積緩和方策を
打ち出し、With・Postコロナのまちづくりに取組ん
だりと、福岡市の動きの早さには驚かされるが、
その時代にあわせた対応の早さが福岡を元気な街に
している基盤となっているのだと思える。
既存の行政の枠に縛られず、先の時代を見て新しい
ことに取組むのは、ゼロリスクや既得権者の声が
大きい日本でなかなか大変なことであると思うが、
福岡の今後に注目していきたい。
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実現したいことを大義や多面的なメリットから検討して、多方面の人達と実現させていく進め方のパワー感がすごかった
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リーダーシップとは、こう言うことなのだろう。
理想論だけではなく、言い出した人がリスクを取りながら、実行までする。
人を動かすための「てこ」を意識する必要。
申請主義→プッシュ型へ。ワンストップシステムでの囲い込みを実現させる。
ルールが変わる時はチャンスなので、潮目を逃さない。
売り込み先が、どのような考えやビジョンを持っている事前にリサーチし、売り込み方を変える。 -
政治家としての世渡り力と組織を活気あるものに変えるためのビジネス力2つを兼ね揃えるのは難しく、今の高島市長はそのバランスが上手だからここまで福岡をリードしてきているのだと思う。
政令指定都市から国を変える挑戦を続けて欲しい。 -
スーパー易しい市民向けの政治入門書。
一部やや表現が誤りなような、、という部分はあったが、全体を通して『俺/私も頑張ってみっか』という気持ちになれる人が多そう。
広く読まれたい一冊。 -
偉そうな態度が少し鼻につく市長だが、それなりに頑張ってることは認めたい。
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国が情報を管理出来ない、国民の不安がさまざまな遅れを生み出している。
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コロナにより浮き彫りになった今の日本の課題。
私が感じていた日本の政治に対する思いに見事に応えてくれた本だった。
日本を最速で変える。そのために何度も何度も読み直したい。 -
国を挙げてのdxの必要性
既得権による成長の阻害
視点力点作用点の見極め