誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命

著者 :
  • 日経BP
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本棚登録 : 1974
感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296108008

作品紹介・あらすじ

誰でもリーダーシップは身につけられる!
「最強スキル」の獲得法はこれだ。

日本を代表するマーケター・森岡毅氏による、待望の最新刊のテーマは「リーダーシップ論」!

コロナ禍を生き抜く出口戦略も提言


 コロナ禍の今こそ必要なのは、自分の意志と選択で未来を変えるための「リーダーシップ」。自分も人も活かせる存在になるために何をすればいいのか、最強スキルを獲得するためのノウハウを詰め込みました。

 リーダーシップは、意図的に経験を貯めることで、身についていく後天的なスキルである――。一度しかない人生を、自分自身が「やりたいこと」を実現させる人生へとシフトチェンジさせたい人に、ぜひお読みいただきたい1冊です。

 著者自身も、最初から優秀なリーダーだったわけではありません。苦しみながら、どのように「人を活かす」「人を本気にさせる」スキルを身につけていったのか。自身の「悪戦苦闘のリーダーシップ」を、エピソードを交えて語り尽くします。

 本書終盤では、コロナ災厄時代のリーダー論を展開しています。「『安全』といえばすぐに社会的使命を放棄しようとする日本の風潮はおかしい。なぜならば、『100』のままでもマズいけれど、すぐに『0』にしていては長期戦必至のコロナ災厄を日本人が生き抜くことはできないからです」(本文より)。著者が考える、コロナ災厄からの大胆な「出口戦略」も。

感想・レビュー・書評

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  • 自身の体験を踏まえながら、マネジメントとは?リーダーシップとは?に答えを出してくれる本でした。

  • 2024年1月21日読了。USJ立て直しなどを断行した著者が自身の経験を踏まえ「リーダーシップ」とは何か?どう実践すべきか?を語る本。人間の本質を「L型:リーダーシップ気質、T型:熟考気質、C型:コミュニケーション重視」として分け、「自分の外に目的を置き、その達成のために自分の強みとなる要素を活かす」動きをすべきということ、目的を3WANTSモデル:関係者にとって魅力的であり、その能力が達成のために必要であり、リーダー自身が本気であること。自分や他社の「欲」・求めているものをとらえ、それを目的達成に向けて駆動するためのエンジンとすること…。紙に書いたりフレームワークを活用することもいいが、必要なことは「自分の心の中を見つめ、本気になること」なのであるかもしれない…。後半部で語られる筆者がコミュ障により苦労した経験や、日本社会のリスク回避志向について本気で怒っているメッセージなどは読んでいてグッとくるものがある。リーダーが発する言葉と、その裏にある感情・考え抜いてきた時間による重みが重要なのだな。自分の「欲」とは何だろうか?

  • 読んでみたかった一冊、気持ち新たにスタートする年初にふさわしい本でした。

    大切なことは「自分が望む未来を本気で欲すること、そしてそのために本気で行動し続けること」

    周囲の仲間たちと事を成し遂げる達成感はなにごとにも変えがたい。どんなポジションであれ人に興味を持ち、仲間が本気になってくれるよう良さを引き出していくことがリーダーの務めなんだろうなと。

    熱い気持ちと冷静な頭脳、「本気」であることが大切。本気は伝わる、、と信じて頑張っていこう。

  • 1.リーダーを担う機会が増えたので、タイプは違うけどめちゃくちゃ尊敬している森岡さんから学ぼうと思いました。

    2.本書は森岡さん自身が培ってきた経験をもとに書かれた本です。リーダーシップとは何か、組織を変えるには何が必要かということが書かれています。
    リーダーシップで大切なことは「チームのメンバーに夢をみさせること」だと述べています。
    人はビジョンが思い浮かんだ時、初めて頑張れます。リーダー自身が何を思い描き、チームにどうなって欲しいのかを伝えてから本気で取り組むということが大事です。

    3.思い描くということはとても大切だと思いました。私も何かを諦めた時を振り返ると「どうなりたい?」が欠けてしまいがちでした。何かに向けて頑張っても「なんでこれやってる?」と思ってしまうこともありましたし、義務感だけが残った時もありました。仕事以前に「自分がどうなりたい?」をもっと深く考えなくてはいけないと思いました。

  • 第8章 危機時のリーダーシップ〜コロナ災厄から脱するために〜 が素晴らしい。
    「このウイルスを実力以上にのさばらせず、可能な限り“日常を守る”決意を固めるべき」というのが著者の見解。
    今でこそ「単なる正論」にも聞こえるが、本書の初版は2020年12月。コロナ禍の最中にこのような意見を表明した著者の見識・勇気には脱帽した。

  • 『感想』
    〇森岡毅氏のすごいところは、自分の失敗やダメなところをはっきり人に伝えられることだと思う。誰しも自分の特に失敗は言いたくない。でもその失敗から人は一番学ぶわけで、失敗を認めたうえで乗り越えている、また短所は長所になりうるわけで、そうした意識がリーダーシップに繋がっているのだなと感じる。

    〇リーダーシップは育つ、強く言ってもらっているのが心強い。子どものころからの経験の差があるだけだと。ただこれが結局は大きい。子どもの頃からリーダーシップをとってない人が大人になってからとるといった意識の変化と成功・失敗体験がないところからの出発は容易ではない。

    〇人に任せず自分が動くことは楽しいし安心なんだよな。若い子に仕事を与える場合、説明をする時間の方が自分でやり遂げる時間より多いことなどざらにある。こちらが想定できない失敗をして、代わりに頭を下げることは仕事の内だし人を成長させる過程に必要だと思ってはいるが、そりゃ気分は良くないよ。

    〇でも確かに自分では考えつかないアイデアや成果を出すことがある。この時の驚きと少しの嫉妬と大きな喜びは、何度経験してもよいものだ。指導した相手の成長を確認するとともに、自分の成長の余地を実感できる。

    〇私も森岡毅氏のような人のもとで仕事をしてみたいなとは思う。ただ世の中にいる人々すべてに良い部分があり、そこを見て仕事をすれば、上司に仕えることも仲間と共働することも楽しくなるだろう。そして何より、仲間に自分が一緒に働きたい人と思ってもらえるような人間になりたい。

    『フレーズ』
    ・リーダーシップは育つものだと確信しています。生まれ持った「特徴」に、必要な「経験」と、適した「環境」が合わさると、誰であってもその能力は劇的に成長します。(p.10)

    ・人は自分を本気で信頼していくれる人のために本気になるのです。自分を信頼してほしいのであれば、まずは自分から相手を信頼しなくてはならない。(p.198)

    ・リーダーの役割は、「自分が動くこと」ではなく、「人を動かすこと」です。(略)現場で陣頭に立つ目的は、あくまでノウハウを周囲に学ばせるため、あるいは人々の士気を高めるためであって、自らの手で物事を解決するためであってはならないのです。(略)自らが槍を奮うのはあくまで例外と心得るべきです。なぜならその槍は、部下の”やりがい”や”経験を積むチャンス”を同時に奪っているからです。(p.200)

    ・ピーター・ドラッカーも言っているように、昇進したホワイトカラー管理職の大半は、昇進前に自分が評価されていた役割に最も多くの時間を使い、昇進後に期待される新たな役割をなかなか果たそうとしないのです。(略)好きな仕事をきっぱりと権限委譲するのは情緒的に難しいということ。だから興味ある領域だけに関与して、それ以外は理解しようとすらしない上司でこの日本社会は溢れかえっているのです。(p.202)

    ・部下の意見を容れるやり方を続けていくと、少なからず嬉しいことが起こります。上司は自分の方が正しいと思いがちなのですが、本当のところは何が正解かどうかはやってみないとわからないものです。部下の考え方の方が自分の予想を裏切って高得点を取ることだってあるのです。(略)それはリーダーシップ冥利に尽きる心の底から嬉しい瞬間です。自分一人で出せる限界を遥かに上回る効果を、自分が他者を活かせたことで実現できたのです。それこそがリーダーシップの本懐です。(p.207)

    ・私にとってのリーダーシップをできるだけシンプルに捉えると、その本質は「人を本気にさせる力」だと私は考えています。人々が達成したくなるワクワクするような未来の完成形を描き出し、それが絵空事ではなく本当に実現できそうだと信じさせる力。そして、その物語の中でその人ならではの特別な役割を演じられると相手に信じさせる力。

  • リーダーシップはあとから身につけられる。そのためには経験が重要。
    自分の強みを理解し、強みが活きてリーダーシップ経験を積める環境を自分で選ぶ。

    欲の強さがリーダーシップの強さ。

    傷つきたくない弱さの言い訳に、思いやりを使っているかもしれない。傷ついてもやったほうがいいことならやるのが周囲のため。

    自分の職責の大きさ、広さにこだわる。仕事の規模にはこだわらない。

    とにかく熱い!リーダーシップを発揮したくなる本。

  • 個人的な経験と情緒に少しの理屈づけ。エビデンスはない。高等数学も使われていない。

    自己啓発書としてはオーソドックスなことが語られている。コロナの出口戦略にしてもしかり。新しいことはない。

    著書の以前の著作が度々言及されている。ここでも宣伝。

    同世代の私が言うのも何だが、おじさんみが強い。

  • 高評価の森岡さんのリーダーシップ本。
    読んでみて、高評価なのが頷ける内容の充実した本でした。

    ただ、ちょっと著者特有のクセのようなものを感じました。
    共感できる人とできない人に二極化するかもしれません。
    ちょっとドライというか、超現実的というか。。
    だからと言って、著者に感情がこもっていない訳ではないので、
    うまく表現するのが中々難しいのですが。。
    読んでいて、何となく感じていたのは、
    韓非子的な考え方をする人だなぁ…と思っていたら、
    本の中でもそのような記述も見られて、
    やけに納得してしまいました。

    若干の好き・嫌いはあるかもしれませんが、
    嫌いな人も少し我慢して丁寧に読み進めていくと、
    学び・気づきになる部分が絶対に見つかる良書だと思いいます。

  • ◾️要点
    欲が弱い場合のリーダーシップを知るため、読みました。
    私のようなT(thinking)属性は、欲の対象を見つけること、メンタルをストレスに慣らす覚悟を決めること、が重要です。
    リーダーシップを発揮しやすい欲は、以下の3条件を満たします。
    ①巻き込みたい人々にとっても魅力的である→人が欲するか?
    ②集団としての能力を必要としている→人を欲するか?
    ③自分自身が本気になれる→己が欲するか?
    ストレスに慣れる覚悟を決めるには、人生というゲームのルールは、経験した者勝ちという原則を理解することが重要です。

    ◾️意見
    リーダーシップとは、いかに能動的であり続けるかということだと理解しました。そのためには、その動機となる欲、多少失敗しても本質を見失わない図太さが必要です。最終章を読み、思考停止(受動的)になったいた自分に気づき、深く反省しました。大変な状況ではありますが、解を見出すためにリーダーシップを発揮すべき絶好の時だと思います。

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著者プロフィール

株式会社刀 代表取締役CEO

「2020年 『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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