爆速成長マネジメント

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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296000111

作品紹介・あらすじ

グーグル、ツイッターを急成長させた有名起業家が
贈る痛烈なほど具体的で戦術的なアドバイス

チーム・組織づくり、プロダクトマネジメント、
資金調達、M&Aなど、スタートアップが直面する課題を解説
シリコンバレーで話題の本が、満を持して日本上陸!

「本書は起業家の強力な武器となるはずだ。会社をスケールさせたことのない投資家の批判や陳腐なアドバイスをぜひ跳ね除けてほしい。
あなたの会社の爆速成長フェーズが大混乱で、毎日怖くてストレス満載の破壊的な状態だと感じているのであれば、それは良い報せだ。誰もが一回目は同じことを思っている」
――著者からのメッセージ

◆シリコンバレーのスター経営者たちが絶賛!
「10年前、シリコンバレーで会社を創業する時に出会っておきたかった。
戦い方を一気に学べる」
福山太郎(FOND創業者兼CEO)

「次のグーグル、ツイッターをつくりたいなら、本書を読むべき」
リード・ホフマン(リンクトイン共同創業者)

「シリコンバレーで最も成功した企業の成長体験と知識を武器に持つ著者の
現実的で、具体的で、的確で、実践的なアドバイスは、全起業家に役立つだろう」
マックス・レブチン(アファーム共同創業者兼CEO、ペイパル共同創業者兼元CTO)

◆体系的な解説とスター経営者の実体験の融合
本書では、著者が「CEOの役割」「採用やマネジメント」「チーム・組織のつくり方」「プロダクトマネジメント」「マーケティング・広報」などスタートアップや新規事業への挑戦者がしっておくべきことを著者が体系的にまとめている。

さらに、大成功を経験した経営者に著者がテーマごとに話を聞くインタビューも掲載している。Yコンビネーターのサム・アルトマン、伝説的な起業家で投資家のマーク・アンドリーセン、ボックスのアーロン・レビィ創業者兼CEOなど豪華な経営者たちが登場。

体系的な知識と成功者の体験の両方が学べる貴重な一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 『爆速成長』
    【A;書籍特徴】
    ①グーグル、BOX、Facebook、リンクトイン、ツイッターをはじめとしたアメリカTECH企業の
    ②経営陣、かつ創業当時から成長ステージまで体験している人物が
    ③自身の経験と学びを語っていること。

    ・MBAの綺麗な理論ではなくて、実践を理解できること。
    ・インタビューのあとに、まとめまで存在すること。
    【B;こんなひとにおすすめ】
    アメリカTECH企業の経営の考え方と実行に関心があること。
    ※C;の通りテーマに網羅性ありのため、自社の優先課題から読み進むこともできる。
    ------------
    【C;書籍内容】
    1.基本
    グロース/規模の成長を追求するからこそ「工夫」をする。
    2.財務
    景気後退局面こそキャッシュを蓄積。
    定量;運転資金36か月分。
    定性;利益率低事業&組織にメス。
    3.資金調達
    上場後資金調達。長期保有/機関投資家を狙え。
    4.製品/価格戦略。
    値上げせよ。
    メリット
    ①参入障壁有無の確認。
    ②キャッシュ増→成長投資へ加速。
    5.顧客
    ターゲット市場100%網羅する戦略はあるか?
    6.採用
    12-18カ月先の課題に対する組織。
    採用する職種・役割に対する1)技術2)非技術の要件決め。
    7.評価
    軸;
    ①パフォーマンス。
    ②文化/理念の体現。
    理由;
    組織・員数の拡大→文化に雑(ま)じり→定期清掃。
    8.取締役会
    3要素が見えるように。
    ①プロジェクト②進捗③課題。
    メリット;
    外部取締役から③のアイデア、リソースの機会づくり。
    9.幹部会
    幹部が経営課題への①認識②解決の考察機会とすること。
    理由;CEOにとって既知の事実が多いため。経営レベルをあげていくため。
    10.広報
    目標;機能演繹的な広報活動。
    内容;強化したい領域*ネタ*ストーリづくり→対象領域での認知UP。
    11.M&A
    重要度低;チーム、プロダクトのM&A。
    理由;代替がありうるから。
    ――――――――
    重要度高;戦略的M&A
    理由;ワンチャンスだから。
    ①未来の競合になりうる企業。
    ②競合企業にとられたらアウトな企業。
    ③自社のアセット・資産では充当できない領域。
    12.オーナー系企業のM&A
    ポイント;
    オーナーの①経済的要望②組織的な要望を押さえること。
    理由;
    買収後オーナーがやりたくない領域②の提供。

    オーナーのメリット多=M&Aが成立しやすくなるから。

  • 超書 多産多死を繰り返す、テクノロジースタートアップについて、本文と、さまざまな起業家とのインタビューを実例として解説されていて、内容もかなり濃いものです。

    コミュニケーションの方法、組織論、人材の採用から解雇等、スタートアップでなくても参考になる内容が、戦術ベースとして、具体的に、数字、手順、視点などが描かれています

    21世紀の企業組織論としても、参考になりました。是非ご一読をおすすめします。

    気になった点は、次です。

    ・スタートアップとは、死ぬことが前提の脱出ゲームである。崖から飛び降り、落下中に飛行機を組み立てるようなもの
    ・CEOは、週1度確認して、自分がどう時間を使っているかを確認する。重要でない仕事は、切放す方法を考える
    ・CEOがやるべき重要なことのひとつは、はっきりノーということ
    ・自分の取扱説明書をつくったらどうか
    ・企業文化は、ステージによって変わっていてもよい。
    ・組織構造に正しい答えなどなく、実用性に基づいた判断を積み重ねていくしかない。
    ・人材は、12~18か月前に採用する。  等々、多数

    構成は以下のとおりです。(各章は、本文と、創業者のインタビューからなっています)

    イントロダクション
    ・プロダクト・マーケットフィットの次を考える マーク・アンドリーセン

    第1章 CEOの役割
    ・意思決定と幹部マネジメント クレア・ヒューズ・ジョンソン

    第2章 取締役会のマネジメント
    ・取締役/CEOの交代とガバナンスの重要課題 リード・ホフマン
    ・取締役会のマネジメント ナーバル・ラビカント

    第3章 人材の募集、採用、マネジメント
    ・CEOの成長痛 サム・アルトマン

    第4章 経営チームをつくる
    ・経営幹部の採用、マネジメント、解雇 キース・ラボワ
    ・COOを雇うこと アーロン・レビイ
    ・スケーリングは人数のことではない マリアム・ナフィシー

    第5章 爆速成長期の組織構造
    ・ウルフを呼ぶ:組織の穴を埋める「ギャップフィラー」という仕事 ルチ・サンビ
    ・文化は委任できない パトリック・コリソン
    ・多様性は十分条件ではなく必要条件 ジョエル・エマーソン

    第6章 マーケティングと広報
    ・嵐を乗り切るマーケティングと広報部隊をつくる シャノン・スタボ・ブレイトン
    ・本当に必要な広報チームのつくり方 エリン・フォース

    第7章 プロダクトマネジメント

    第8章 資金調達と企業評価額
    ・株式公開する理由 キース・ラボワ
    ・レイターステージの資金調達をハックする ナバール・ラビカント

    第9章 M&A
    ・ユーザーと世界のために、責任をもってスケールする ヘマント・タネジャー

    付録 やらない方がいいこと

  • 原題『High Growth Handbook』。その名の通り、from 10 to 10,000に至る成長痛に関するかなり具体的な内容と対策(万能薬がない場合は示唆)が触れられている。特にHigh Growthを成し得たExectivesのインタビューは非常に参考になる。まさに付箋を貼りまくって傍らに常備したい一冊だ。

  • 積読状態のものを取り出して読んだ。起業を考えている人はこれを読んで少なくともこれからこのようなことが起こるから理解しておけと予め筋道を作ってくれているようなもの。経験者のインタビューが豊富なのは嬉しい。
    2000年から2010年代代の話が多そうにも思われるので、2020年代に置き換えた時に何が違うのかはもう一段考える必要があるか。
    ページ数は多いがさらっと読める。

  • 成長というキーワードから手に取った一冊
    各著名CEO、創業者、投資家が出てきて面白い
    各要素のつながりも丁寧に語られており素晴らしい
    冒頭のアンドリーセンとの対話一つとっても非常に示唆に富む部分

    メモ
    ・PMF後にすべきこと三つ
      市場を獲る(流通させる)
       市場に行き渡る方法を考え出す
       独占的なシェア獲得する方法を考え出す
      次のプロダクトを成功させる
      残り全部

    ・生き残るための戦術
      商品開発、市場シェア拡大に向けた活動
      流通網の構築
      M&A

    ・ネットワーク効果は普及と同スピードで減退しうる。

    ・CEOの責務
      自己管理、直属メンバー管理、取締役管理

    ・タイムマネジメント
      権限移譲 コーチング、優秀な採用
      カレンダーの振り返り やめるべき会議
      ノーと言う

    ・優秀な事業開発人材
      本質的な馬力がある賢い人
      頭脳明晰でコミュニケーション能力に優れている
      交渉条件に関して創造的で物おじしない
      完遂能力
      段取り上手、取引の仕組み化能力がある
      細部にこだわる
      弁護士のような意識
      企業文化への適応、会社を第一にする意識
      組織内で横断的に良好な関係を構築できる
      現実的で全体像を意識し続ける
      パートナーのニーズとマーケットのニーズを理解している
      粘り強い
      しぶとい
      正しいモラル意識がある

    ・強い文化を作る方法
      強力な採用フィルターをつくる
      日頃から会社の価値観を社員に伝える
      パフォーマンスだけでなく、企業文化の面でも社員を評価する
      企業文化と合わない人には早めに対処する
      
    ・景気後退時にすること
      預金残高に注意する
      社員に説明する
      景気後退にチャンスを見出す

  • ・市場独占を目指すべきで、プロダクト志向よりもむしろ流通網志向(最初のプロダクトが流通網となり参入障壁となることを目指す)
    ・創業者マインド「この事業が成功するのはわかっている。私が成功させる。そのリスクと困難を受入れ、血と汗を費やし、批判に耐え抜きやり切ってみせる。」

  • 業界のエキスパートがスタートアップの成長をマネジメントする上で重要なポイントをインタビュー形式で回答している。人材マネジメントからプロダクトマネジメント、資金調達やM&Aまで幅広いテーマがあり、気になるポイントから読み進めても全く問題がない。印象深かったポイントとして、冒頭で述べられているテック企業は「流通中心思考」という考え方で、ネットワーク効果は過大評価されているという点。プロダクト中心思考ではなく、一つ目のプロダクト自体が流通網となり世界展開を可能とするという考え方は本書で初めて見た。

  • 海外のイケてるスタートアップの事例中心で「自分は当事者から遠い立場なのでほんとに参考になるかな?」と思って読み始めましたが、前半部の組織や採用に関しては日本の中小企業にも参考になると思います。

    「どのくらいの先の未来を見据えて、それぞれの企業活動に意思決定していくべきか?」の目安にはなります。

  • すごいいい本だった気がするけど思い出せないのでもう一度読もう。

  • 経営者や経営層になってタメになることも多々あったが、掻い摘んで人材採用や組織戦略などは管理職でも勉強になる。

    プロダクト・マーケットフィット

    市場を獲る

    残り全部(財務・人事・法務・マーケティング・広報・IR)

    ・自身の取扱説明書を作る
    ∟オペレーションと取組み方
    ∟マネジメントスタイル
    コミュニケーションスタイル

    ・優れたプロダクトマネジャーの特徴
    ∟センスの良さ
    ∟優先順位を決める力
    ∟実行力
    ∟戦略的思考
    ∟優れたコミュニケーション能力
    ∟指標とデータを読み解く力

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