だから僕たちは、組織を変えていける —やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた【ビジネス書グランプリ2023「マネジメント部門賞」受賞!】

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784295406259

感想・レビュー・書評

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  • ・人間の心理的欲求は、関係性(人と支え合いたい、貢献し貢献されたい)、自律性(自分自身の行動は自分で選択したい)、有能感(最適な課題に挑戦し達成感を味わいたい)これらの欲求が全て満たされるのが意味のある人生である。
    ・相手が暴言を吐いているときに身を乗り出して笑顔振り向く、質問で発言を流し傾聴すると言うことで心理的安全性を提供していた
    ・心理的安全性のためにリーダーができる事は、直接話のできる親しみやすい人になる、現在持っている知識の限界を認める、自分もよく間違えることを積極的に示す、参加を促す、失敗は学習する機会であることを強調する、具体的な言葉を使う、模範を設けその意味を伝える
    ・空気を読みすぎてしまい自分自身が本音で話せない場合は、意識を内側(人間関係)から外側(価値創造)に向けること。ポジティブもネガティブを作ろうとせずナチュラルに振る舞う習慣をつけること。
    ・アイディアを創出するプロセスにおいては、発散局面、アイディアを広げる段階と収束局面、アイディアをまとめる段階がある。発散局面では多様なアイディアを出すために話し合いが重要だが、収束局面は少数性による情報集約と卓越した創造性が必要となる。
    ・知的労働の生産性の向上のために最初に行う事は、行うべき仕事の内容を明らかにし、その仕事に集中し、その他の事は全てあるいは少なくとも可能な限りなくしてしまうことである(ピーター・ドラッカー)
    ・トンネルビジョン(心理的視野狭窄)に陥ると思い通りに動いてくれない人に意識が集中してしまう。そしてリーダーとして効率や無力感に襲われてしまう。大事な事は全員を同時に変えようとしないことだ。1人ずつ環境が異なることを思い出す。そして積極性にかかわらず一期一会の気持ちで丁寧にコミニケーションを重ねていく。感度の高い人から始めて、決して壁を作らず、焦らずに、対話と学習をしながら時を待つ。やがて様子を見ていた人たちが賛同し、望ましい潮流ができるだろう。それまで確固たる信念を心に持ち、少しずつ現実を良くしていくんだ。
    ・組織の変革には必ず反対する人が出てくるだろう。しかし対立する必要はないなぜなら成果を上げたい、組織を良くしたいと言う思いは共通であり価値観や方法論が異なるだけだからだ。人間は不安感や孤独感にさいなまれている時ほど信頼できる人間が欲しいものだ。そのためには信頼の3つのドライバ「真実性」「共感性」「論理性」を揃えること。

  • 実践してみようと思える1冊。

  • 近年、組織論関連の本で取り上げられている内容が体系立てて整理されており、広く浅く理解するには良本。

    一度読んだ後、辞書的な使い方もできると思った。


    様々な研究者の理論が整っている一方で、筆者の独自性や主張という意味では物足りないと感じた。
    ダニエル・キムの成功循環モデルに基づき話が展開されるが、筆者がモデルに基づいて整理している理論は成功循環モデルで定義されている内容と異なる箇所があるため、「行動」の質の話で「関係性」の話がされるなど、線引きが曖昧になる箇所はあった。(線引きが曖昧になることでこの本の主張に違和感が発生するということではない。)

  • だから僕たちは、組織を変えていけるーやる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた
    著作者:斉藤徹
    発行者:(インプレス) クロスメディアパブリッシング
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    変化から学ぶ「学習する組織」を目指す。そのために僕たちは、結果よりも「関係性」と向き合わなくてはならない。

  • 9名の部下をもつ、30代係長です。
    部下との思想の乖離を感じることが多いですが、この本は刺さりました。以下を行動に移したいと思いました。

    ・多様性に応える組織に変えていきたい
    働き方、仕事に対する考え、タイミング(子供の手がかかる、かからない)などは人それぞれ。
    いずれの人も活躍できる、受け入れられる環境を整える。

    ・心地悪いことをたまには言って発奮させる
    思い返せば私も上司から「1年昇進早いと思うけど」の一言で、火がついたこともあったなと。

    ・リーダー≠情報と仕事を配る人、意味と希望を伝える人
    何度か出てきました。痛いとこつかれた感。

    ・とにかく動く、誰かがついてくるまで
    新しい同志を創る

    • workmaさん
      メガネマンさんへ
      はじめまして。
      会社の、閉鎖的なチームの体質を、自由度の高い(老若男女に関わらず発言しやすい雰囲気)体質に変化させたい...
      メガネマンさんへ
      はじめまして。
      会社の、閉鎖的なチームの体質を、自由度の高い(老若男女に関わらず発言しやすい雰囲気)体質に変化させたいな~とかねてよりおもっておりましたもので。
      本の感想参考になりました!
      2023/01/07
    • メガネマンさん
      workmaさんコメントありがとうございます。
      変えるのは簡単じゃないですけど、まずは自分が変わることから…ですね。
      良い本だと思いますので...
      workmaさんコメントありがとうございます。
      変えるのは簡単じゃないですけど、まずは自分が変わることから…ですね。
      良い本だと思いますので、是非。
      2023/01/08
  • 個人的に大好きな理論:成功循環モデルをベースに
    ヒト・組織系の主要な理論を盛り込んで、
    組織を変えていくにはどうしたらよいかを考察した本。
    著者の斉藤さんの本を読むのは初めてですが、期待以上に良いです。
    というか、斉藤さんってこういう本を書く人だったんだ。。という感じ。

    組織開発の難しい本を噛み砕いたような感じの本に仕上がっていて、
    ヒトや組織を変えるのに悩んでいる人や
    戦略だけ掲げても中々変わらないと問題意識を持っている人にはピッタリの本かと。

    個人的には、成功循環モデル自体は分かるのですが、
    成功循環モデルの各要素(関係の質・思考の質・行動の質)と
    著者の考える各要素の詳細(何とかデザインとか何とかの組織とか…)の関係性が
    今一つピンとこなかったです。。
    もうちょっとこの分野での勉強(というより、自分なりの腹落ち感)が必要かな。。

    この本を通じて気になった本
    経営は何をすべきか
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4478015694#comment

  • どうせ変わらないだろうと思わない事。
    まずは自分から。

  • ゼロリスクに走るあまり過剰な管理が幅を利かせ、自分たちの工夫白が少なくなり仕事がつまらないと思っていたところでこの本を読んだ。
    この本の4コマ漫画にある典型的な日本型組織にいる私は最初苦笑して読んでいた。
    色々な経営学的な実験の紹介が多く、頭に入りにくい部分もあったが全体的には参考になった。
    でも実践するには忙しいからと後回しにしてしまいそうで、この本とセットで売られているワークブックも買ってみようか悩み中。

  • 勉強になった。
    チームの力を最大化するために、さまざまな凡例を例に挙げ、人のパフォーマンスを最大化するためには、ということが体系的にまとめられていた本。

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著者プロフィール

さいとう・とおる
1958年生まれ。1982年西武百貨店入社。
流通産業研究所、パルコを経て
1997年大手広告会社入社。
現在、研究部門で生活者・トレンド研究、消費・流通などの
分析を行っている。
著書『吉祥寺が『いま一番住みたい街』になった理由』、
編著書『超高齢社会マーケティング』ほか。

「2017年 『ショッピングモールの社会史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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