- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784295402473
感想・レビュー・書評
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「デザイン」とは問題解決力であり、それにはやりたいこと、楽しいことを周りを気にせずできる力「見立てる力」が必要となる、と言う。新たな考え方で面白いのは「ロールプレイ」という発想かもしれない。たとえば「アインシュタインが考えたらどんなものになるだろう」という発想から始まる「自分の見立て」(自分にミッションを与える)を仕組むのがいいかもしれない。
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絵本のような、発表資料のような、ライトでおしゃれな本だった。
スタンフォードで始まったデザイン思考が他者のアイディアを活用するのに対し、ハーバードでは「イノベーションとは、異分野から着想を得た専門性を持った個人が見立てる自己中心的な力により起きる」と主張している、ということを、背景や事例とともに紹介。
(家の蔵書一斉処分企画) -
デザイン思考の本かと思いきや、
本のタイトル通り「デザイン思考の『先』を行くもの」とあるように、
その先の思考法に関する本だった。
著者の主張は、デザイン思考は1→10にするカイゼン型の思考で、
0→1にする創造とはまたちょっと違うと。
確かに一理ある話だと思いますし、SHIFTの濱口さんの主張に近いような気もしました。
※SHIFT:イノベーションの作法
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/B07SRGWGK2#comment
本もおしゃれなつくりで、デザインっぽい。
ただその分、文のボリュームが少なく、
もう少し実例や考え方について書いてほしかったな、という印象でした。
あとは、ハーバードでデザイン系の留学をしたい人にとっては、
貴重な情報源ではないかと思います。 -
ロジカルシンキング系の本を読み続けてきたので、デザイン思考、ラテラルシンギング系の本を読み漁ろうと思って選んだ本。
図解もとてもわかりやすく、よく理解できた。
【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】
日本でデザインという言葉を使うと、絵心、センス、クリエイティビティという言葉と一緒に使われることがあるが、デザインとセンスなクリエイティビティは全く関係ない。とにかく新しい視点を提供すること、新しい課題を発見するということがデザイン。 -
読みやすくわかりやすい!
デザイン思考の本は初めて読んだ
デザイン力とは問題解決力
0→1の仮説創造と、1→10の仮説検証
デザイン思考は1→10のPDCAサイクル
0→1のためには、「個人の見立てによる未来からのバックキャスティング」、あるいは異分野の専門知識とかけ合わせるスペキュラティブデザイン」が必要 -
すぐ読めるし、デザイン思考の全体像が体系的にわかる良書。
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企画やマーケティングの勉強を…と思ってまず勧められたものがこれ。
正直えっ??デザインの本って、何が関係あるのだろうか…?と考えたが、”デザイン”の本質的な言葉の意味を履き違えたいたことにまず驚愕。
そして”デザイン思考”という、ビジネスを行う上で非常に重要な問題解決の考え方という言葉を、恥ずかしながらこのタイミングで初めて目にした。
「デザイン思考」とは、”デザインしたサービスやプロダクトの先にあるユーザーを理解し、仮説を立て、初期の段階では明らかにならなかった第二の戦略や代替する解決策を特定するために問題を再定義する、一連の問題解決の考え方のこと”であり、新しいものを生み出す(と考えられている)企画力を上げるためにも大切な思考方法の一つだった!
レビュー初回なのでさくっと、あまりネタバレを含まずに要点を書いてみると、デザイン思考とは未来をどうしたいか考えることであり、その考え方を利用して新しいものをつくるポイントというか、コツのようなものがまとめられている。
個人的には”見立てる力”の重要さと掛け合わせの話、またそのいくつかのトレーニング方法がとてもおもしろいなと感じた。
デザイン思考についてしっかり学んでいる人はもちろん、非常に読みやすくつくられているので、わたしのようにまっったくの無知な学生()にも、企画職などに就こうと思っている学生にもおすすめの一冊です(^_-) -
著者は「デザイン」とは「問題解決力」であり「意匠」は区別するべきと主張しているが、「意匠」すら解決を目的とした行為である場合もあるので、スコープ次第で考えなければならないと感じた。
デザイン思考はユーザー観察を重視した「1→10」の改善プロセスであり、「0→1」には別な切り口が必要であること。内発的な「こうしたい」という未来を描くことを起点とするべきという主張は納得できるものだった。
その発想を磨くための方法論として、「抽象化」「なりきり」によるアナロジーを重視している点は他の発想法と共通する点が多いとも感じた。