首都直下地震と南海トラフ (MdN新書)

著者 :
  • エムディエヌコーポレーション
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784295201021

感想・レビュー・書評

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  • 南海大地震に関してもなんとなくくらいにしか捉えていなかったけれど、2030年台におとずれる可能性が高いという話を聞いて、現実味を帯びた。富士山の噴火にしかり、データから見るといつ起きてもおかしくない状況だと言われており、起こらないものとして過ごすのではなく、起こる可能性の高いものとして常に備えが必要なのだと感じた。

    こういった地球規模の視野でものごとを考えると、仕事など目の前のことに囚われすぎていたことに気づいた。
    仕事でミスをする。期限を守れないなど、長尺の目で見るとちっぽけに感じるようになって、それよりも空いた時間を家族と過ごしたり、教養を身につけたりと豊かな人生を送る方がよっぽど重要だと思うようになった。

    身体的にも精神的にも疲れた時は、地球スケールで考えることが、楽になるためのキーなのだろう。

  • いつ起きてもおかしくない首都直下地震。東日本大震災より一桁大きな災害が予測される南海トラフ巨大地震。近未来の危機の全貌と生き延び方を、地球科学の第一人者がわかりやすく解説する。室井滋との対談も収録。〔「地震と火山の日本を生きのびる知恵」(メディアファクトリー 2012年刊)の改題,大幅に加筆し再編集〕【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40288728

  • 登録番号:1027048、請求記号:453/Ka31

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    地震大国日本で騒がれている2大地震について、そのメカニズムや頻度、確立を地震学の観点から考察したものをわかりやすく解説された本です。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/654650

  • 鎌田先生による、標題の解説と今いる「日本人」のこれからの生き方を先生流に紹介されています。各章冒頭で一般人代表として、室井滋さんとの対談引用され、その引き出しにより私のような一般人がどのように対応したら良いのか、分かりやすく説明されています。地球科学的な時間軸で物事を捉える必要性をご主張され、ご先祖様から受け継ぐ日本人の感性の重要性について納得行くものでした。また活動期にある日本列島に今生きる日本人として考えるべき課題に目が覚めた思いです。ストックからフローへ行動を見直すきっかけになり、僅かでも意識と活動の変化をしたいと感じました。

  • 京都大学を定年退官された火山学の第一人者である鎌田浩毅先生による自然災害に関する内容。

    各章冒頭の室井滋さんとの対談を織り交ぜながら、わかりやすく解説。

    地震・火山をはじめとする自然災害との向き合い方がよく分かった。

    首都直下地震も南海トラフ地震も近い将来100%起こるが、人間世界の時間軸でばかり考えずに地球の歴史のスパン著者の言葉で言う「長尺の目」で考えるとごく当たり前の事。この本を読めば自然との付き合ううえでの見方、考え方が変わると思う。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/757253

  • やはり首都直下型地震と南海トラフ関連の地震は必ず起こるのですね。本書は単に恐れるなではなく、どういう心持ちでいるかが書かれています。更にこれからの人の生き方についても作者の意見が書かれており、とても参考になりました。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/757253

  • 素人にもわかりやすく説明されているので、実際に存在している地震リスクについて理解できた。これまで報道などで聞いたことはあったが、日本において太平洋側に巨大地震が来る、ということは予言でもなんでもなく、既定のものなのだ、ということを初めて知った。
    この本は、地球の45億年という途方もない歴史のなかで地震や火山を語ったことでむしろ説得力が増したように思う。そしてその流れのなかでの地球温暖化や化石燃料への見解の箇所も読みごたえがあった。その延長での筆者の「生命力・オーラ」賛、スローライフ推奨はギリギリセーフ、という感じ。

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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