仮想空間シフト (MdN新書)

  • エムディエヌコーポレーション
3.69
  • (16)
  • (45)
  • (38)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 431
感想 : 34
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784295200161

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • お花畑の空中戦。

  • ちょっと体調を崩していたので、
    寝そべりながら読める気楽な本を未読本の中からチョイス。

    アフターデジタルの個人版とも言えそうな、
    デジタルな世の中で個人の生き方を指南した本。
    コロナ下になって、仮想空間でますます生きやすくなったと著者たちは言います。

    対談なので気楽に読める反面、
    コロナから2年ほどたった今は、
    そこまで新情報ともいえる内容もなかったかなという印象。

    そして、ロシアがウクライナに侵攻する現在、
    予想以上に旧態依然とした勢力の権力保持に対する抵抗が強い印象も受ける。。
    ロングスパンでは本に書かれていたような変化が起こっていくんだろうけど。
    著者たちの予想に対して、現実がどのように進行しているのかを
    チェック(確認)していくと面白いです。

  • ・新しいテクノロジーとかプラットフォームが生まれた時、人はそれがまだよくわからないうちは、古い文化や風習をそのまま被せて使ってしまうんです。
    ・この仕事にはどんな意味があるのかを語る。どんな価値を生み出して、会社や社会がどう変わるのか、というのが本来の目的
    ・IKEAのミッションは「家具をデモクラタイズする」こと。障害を抱える1割の人が快適に家具を使えない状態はデモクラタイズされた状態とは言えないからソリューションを生む
    ・仮想空間の解像度を上げる4象限(ひとりでorみんなで/目的型(Do) or 非目的型(Be)
    ① 決まった目的をみんなでやり切る
    ② 決まってないからこそ、みんなで蓄積する
    ③ 一人で目的をやり切る
    ④ ひとりで自分らしさを取り戻す
    ・ポートフォリオ・オブ・イニシアティブ:短期的な収益と、将来のための種まきのバランスをしっかりする→自分をその視点で経営する
    ・ある一つの限定的な局面においては、その人の替えが効かない、というのが優秀な人材である
    ・ありがとうを言い合える社会は、お互いの社会での居場所を明確にすることができるから、精神的に救われる人も多いはずです
    ・出世する人の特徴は「質問する」こと。質問という行為自体が「あなたを尊敬しています」というメッセージの代替になるから
    ・noteでは、「こんなnoteは嫌だ」という美学を流すことで、数字にとらわれて間違ったほうへ歩んでしまわないようにしているのです。監視コストをいたずらに上げないために、明確な美学を示すことのできるチームを示すことが大切

  • 仕事も、暮らしも、全てが仮想空間にシフトするという週刊ダイアモンドのウェブ記事で紹介されていたので、ポチりました。欧米で先行していた在宅ワークが日本ではコロナ禍で強制され本来10年程掛けて進むところを1年足らずで進めることになったとするも、そのメリットを挙げながら生産性の高い新しいワークスタイルそして、新しいライフスタイルを提唱します。しかしながら万人が自己管理をできるものではない、今まで培った人間関係に依存している場合は早晩貯金が無くなる、新しい人間関係を築くことができない、などのデメリットについても言及してます。対談形式ということもあり、ややまとまりのない仮想シフトの話が断続的に続いたりますが、アバターのブランド服とか斬新な発想も多々ありブレスト的に捉えることでとても刺激になりました。

  • コロナによって、少しずつ進んでいた仮想空間への移行が加速している。「適応して進化する人」、「もとの生活に戻ろうとしてついていけない人」が分かれてきている。(キャズム理論)


    仮想空間を使えば移動時間を無駄にせず、圧倒的な生産性の向上に繋がる。その結果、働く場所が縛られなくなり、人生設計にも変化をもたらす。
    日本社会が変化するのはいつも外的な要因による。「黒船」、「世界大戦」、「コロナ」。

    本書のヒット内容ベスト3
    ♦︎ミレニアル世代は「お金(ライスワーク)」よりも「目的」や「意味合い(ライフワーク)」を重視。ミッションへの共感や、リーダーの人望によって「やりたい」と思えるかが変わる。→魅力的なイシューの設定。何のためにやる仕事か説明出来るようにする。

    ♦︎システム変化の順番
    ①仕事→②暮らし→③社会→④人生→⑤国家(行政)。2020はまだ「①仕事」段階。

    ♦︎味や手触りなど、身体感覚を伴うことは、現場に行く必要がある。→五感を伴う活動は価値が高まる?

  • 世の中はIT技術の発展により変わってきているが、コロナを契機にさらにそのスピードが加速している。物理空間から仮想空間での生活が中心の世界にシフトし、それによって、仕事が変わり、暮らしが変わり、社会が変わり、人生が変わり、国家が変わりと言った流れができている。この環境の変化に合わせて、自分自身の意識を変え、働き方や生活の仕方を変えていくことを前向きに考えさせてくれる本。

    学び、気づきとなったメモ
    ・仕事はミッションへの共感ややりがい、好きであるかというのが大事に基準になる、Z世代のモチベーションは昔と違うところにあることを理解すること
    ・モチベーションを高める仕事を見つけるためには、イシューを見つけること、そのためには偶然がもたらす発見、セレンディピティを起こすように自分の生活を変えてみること
    ・自分自身を経営するというような視点を持ち、
    どんな仕事をするのか、ライスワーク/ライフワーク、短期的/長期的な視点でイニシアチブポートフォリオを設計してバランスを考えて行動すること
    ・ペイファースト、人脈の少ない人は最初から相手に何かをもらうことを考えていて、相手に与えることを考えていない、まずは自分から誰かに与えることを考えなければならない
    ・出世する人の特徴に、質問する、がある、質問は相手に対する尊敬の念を伝えることにつながる
    ・ジョブクラフティング、一人一人の仕事に対する目的意識をうまくコントロールすること、これはリーダーに求められるもの、モチベーションはリソースの差を覆す
    ・人が物事に夢中になる条件に、やりたいこと、できる/得意であること、それによって誰かに喜ばれること、の3つがある

  • 尾原和啓・山口周の2人が、対話形式で仮想空間シフトについて語り合う本。新型コロナウイルスにより、すでに進んでいた仮想空間シフトが急加速した中で、どの様な世界になるのか・どの様な人が進化できるのかを示唆している。

    現在は仕事が変わる段階で、これが進むと人間や社会が変わり、社会が変わると人生が変わり、人生が変わると国家や行政が変わると述べているが、概ね肯定である。小さい時から仮想空間に慣れている「デジタルネイティブ世代」が20〜30代となる10年後には、間違いなく仮想空間へのシフトが進んでいるし、同時に価値観も変わっているのは分かりきっている。その環境に順応し、進化する為には変化に前向きになり、まずやってみる事、コンフォートゾーンから抜け出して色々な変化を受容する事が重要であると思う。

    ルーチンになりがちな日常を変え、ライフワークを作る為にもやりたい事を躊躇無くやってみる事から始めたい。

  • 山口さん、尾原さんのお二人の著作は何冊読んでおり、講演も聞いている状態で、本書を読んだ。
    ウィズコロナからアフターコロナへの社会や個人の変化を論じている内容だが、すでに別の著書や講演で聞いた内容が多く、目新しさは無かった。
    お二人の考えに触れていない方には、考え方のスタンスが見えるので、良いと思う。

    良かった内容は、第五章にまとめられている
    ・境界性領域を作る
     自分のアイデンティティの切り替えができるアイテムを持つ
    ・ナメすぎず、ビビりすぎない
     相手の時間を奪いすぎず、質問をする
    ・アジェンダを設定する
     何のための会議なのかを明確にする
    ・仕事に意味合いを作る
     モチベーションは、リソースの差を覆す
    ・共感できる人と組む
     効率の良い監視機能は「美学」
    ・ライスワークとライフワーク、リスクとリターンのバランスをとる
    ・問題提起に敏感になる
     意味のある問題提起が必要であり、見つけるには身近な問題に敏感でなければいけない
     「不快」に敏感になる 「不快の海に飛び込め」
    ・問題にきちんと向き合う
     me、we、now理論
     自分自身の問題としてひたむきに取り組める問題に出逢う
    ・階段のステップを小さくする
     ためらうよりもまずは行動する
     自分がやりたいものを探し、その中から得意なものや人に喜ばれるものを見つけ出す
    ・変化を前向きに受け入れよう

  • アフターコロナの生き方について
    考えるきっかけになりました!
    このパンデミックを自分の人生において
    どう意味づけることができるかは
    これからの考え方、選択の仕方、生き方にかかっていると気づくことができました!

    いま働いている人たちだけではなく、
    子育て中の人たちにもぜひ読んでいただきたいです!
    これからの子どもたちが生きる世界を少し想像できるかもしれません!

    本書でおすすめされてきる本も
    ぜひ読んでみようと思います!

  • 今後のライフスタイルを考える上で有効。特にこの二人と宮田浩章さんは注目。

全34件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

フューチャリスト。京都大学大学院で人工知能を研究。マッキンゼー・アンド・カンパニーやNTTドコモ、グーグル、リクルート、楽天など数多くの企業で新規事業立ち上げを担う。現在はシンガポール、インドネシアのバリ島が拠点。著書は『ITビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』『アフターデジタル』『ディープテック』など多数。

「2021年 『スケールフリーネットワーク ものづくり日本だからできるDX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

尾原和啓の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×