- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784295005957
感想・レビュー・書評
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入門編として楽しめる一冊で、時代ごとに有名画をポイントを押さえた解説で説明してくれます。
光やコントラストなど、絵を鑑賞しているだけでは気づかないような箇所でも図解とともに説明があり、実際絵を鑑賞する際に役立ちそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アート知識といえば原田マハさんの作品くらい。そんな自分でも楽しめる一冊でした。
この本で語られる美術の歴史の旅は石器時代から始まり、多くの宗教画の描かれた中世、そしてルネサンス、バロック、近代から現代へと順を追って進んでいきます。
絵画で扱われる主題や技法の変化を解説で簡潔にまとめます。
宗教改革や写真技術の発展などで、徐々に役割を変化させていった絵画の歴史というものがよく伝わってきました。
取り上げられている作品や画家は有名どころが多いのでイメージもつかみやすく、カラー写真だったのもアート素人にはありがたい。
絵画というのは見て楽しむものだと思うところがあり、歴史や技法は難しいというイメージが強かったのですが、この本でだいぶ親しみやすくなったと感じます。
中世では宗教画を中心に神聖なもののイメージが強かった絵画。
時代を経て徐々に民衆の立場に近いものになっていき、そして目に映るものを写実的にとらえるだけでなく、光の当て方を工夫し、色彩を豊かに、そしてときに現実からは乖離し画家自身の心理や時代の空気感を表すものとなっていきます。
現代は絵画だけでなく、イラストレーションであったりマンガであったり広告であったり、絵というものはより身近になったけど、そうした流れもこうした絵画の歴史が脈々と続いてきたからなのかもしれません。 -
美術館で絵を観るのは好き。
でもアートを勉強したことがなく、初心者にも優しそうだったため購入。
石器時代から現代まで、時代を追って、どのようにアートが発展してきたか簡潔に分かりやすくまとめられていた。
基礎知識やアートを鑑賞する時のポイントを知った上で鑑賞すると、何倍にも楽しくなりそう! -
アートとか西洋の美術史の知識がない私でも(知識がないからこそ?)楽しんで読めた。
この本に書かれていた小ネタ(歴史的背景・芸術家同士の関係性・描かれた理由など)を知ってるだけで絵画の鑑賞の楽しさが数十倍になりそう。
コロナが落ち着いて海外に行く時にまた読みたい。 -
アート(西洋美術)が誕生し、発展したその当時の時代背景と作者の意図が分かりやすく図解でまとめられた一冊。
絵画のテーマだけでなく、その作品で使われた明暗法、遠近法、フレスコ画法などの技法の特徴も説明されているのも特徴。
画家は、主にアートの歴史での革命を起こした人物、多様化を代表する人物が取り上げられている。
実物を見ずに想像力で描いたデューラー、王室のアートプロデューサー的な役割を果たしたベラスケス、多くの自画像を描きストーリーテラー的な作品を数多く描いたレンブラント、速描きのエリート・フラゴナール、モデルの人のエゴや傲慢さを描いたゴヤ、文明の発展(写真)と張り合ったアングル、ジャーナリストのような画家・ドラクロワ、下層の労働者に経緯を払ったミレー、日常の中の新鮮な発見を描いたモランディ、など。
古代美術、エジプト美術から始まり、近代美術まで。その特徴と変遷がよく分かる。
ページのレイアウトも洗練されている、お洒落な美術本です。
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●西洋美術の歴史と絵画の見方について概観できる本。