星条旗の憂鬱 情報分析官・葉山隆 (文芸社文庫 ご 1-1)

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  • 文芸社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286204680

感想・レビュー・書評

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  • 鉱物シリーズの主要登場人物・葉山を主人公にした連作短編集。
    最近、五條瑛の新作が出ないと思っていたら、自費出版…
    一体何があったのか、と思いつつも、この文庫が出る前にAmazonでオンデマンド版を購入している人たちが、たくさんいると思うと、まだまだ自分はファンと言えない!と思ってしまった。
    北朝鮮を巡る世界情勢が変わってきているが、今作もその変化に合わせた情報戦が描かれる。
    長編ではなかなか伝わりにくい、葉山や坂下などの人物像がよく分かり、改めてこのシリーズが面白いと思うし、再度シリーズを読みたくなる。
    最近では再読をしたいと思う作品が少ないが、五條瑛は何度読んでも面白い!
    自費出版なのが、気になるけど、この先の作品も楽しみ!

  • 個人出版で出された電子書籍もオンデマンドもありがたく購入し、うれしく拝読した。だがこうして文庫になったものを読めるのもおおきな喜びがあり、五條先生と出版社にはただただ感謝したい。米国防総省の下請けであるアナリスト・葉山隆がひとつひとつの出来事の真相を追うのだが、実はそれらにはもっとおおきな深謀遠慮が隠されていた、というのは五條先生の腕がなるであろう物語運びでファンにはたまらない。シリーズのなかの一冊なので、本編にも出てくる魅力たっぷりな仲間や陰険な上司の振る舞いも楽しめた。2が出ることを心待ちにしている。

  • 鉱石シリーズの連作短編集。
    「動物園で逢いましょう」を読み返したばかりだったからか、あの危なっかしかった葉山の隙が少しだけ減っている気がしました。
    こちらも同じく軽めのテイストなので、オススメしやすい作品です。

  • オンデマンドも良かったけど、やっぱり商業化すると嬉しい。
    書き下ろし掌編も付いてるしね( *`艸´)
    「Analyst in the Box1」ということで2以降も期待してます。
    改めて読むと、プラチナビーズの頃は葉山が振り回されてるって思ってたけど色々事情を知った今はエディや坂下が振り回されてる感じがする。
    2人ともアメリカにとって利用できる人間ってだけで守ってるわけではないよね。
    小さな発見が大きな秘密に繋がる物語は読んでいてドキドキするし、知ることの楽しさも教えてくれる。
    時事的に近年の極東の情勢と米国の立場など色々考えさせられる内容だった。


  • どうやらシリーズ物のようだが、これしか読んでいないので、いまいち入り込めなかった。

  • 久しぶりの鉱物シリーズ。
    エディ葉山はとある分量が多すぎて、個人的には「夢の中の魚」とか番外編のほうが好きだったりするのだけど、読みやすいし面白い。学生のときに読んだときはエディも葉山もそんなに好きではなかったけど、今は葉山への好感度がちょっとあがってるのは社会人になったからかも。
    あとぼーっと生きてる間に税金は色んなことに使われてるんだろうな、とない頭でぼーっと考えるきっかけにもなる。

  • 読み進めていくうちに完全なるフィクションの小説なのに、現代の外交をみているとそういうのはありだなと思えてくる。
    とりわけアメリカ軍人が犯した罪というのはアメリカであろうと外国であろうと、ミリタリーの法律が適用される。ちゃんちゃら可笑しいことは火を見るよりも明らかであるが、これが経済大国、軍事大国アメリカのなせる業。すべてが平等であるべきはずが、ミリタリーであるというだけで守られる。フェアじゃないわ。自由平等の国と問う国の矛盾が浮き彫りになっている本作。

  • 鉱物シリーズを書いてくださったことに感謝したい。本シリーズが大好きです。

  • めちゃくちゃ久しぶりの鉱物シリーズ。なんか…三浦しをんが激しく身悶えしそうな匂わせっぷりがすごすぎる…もはや本編が頭に入ってこないレベル。うーむ。あえてなんだろうな、きっと…

  • 葉山と坂下ってここまでそういうアレだったっけ…?え…ほんとに?え、夢…?と終始思いながらも幸せな気分で一瞬で読み終えて、そのまま五條先生のオンデマンド本を買いました。はるか昔に鉱物シリーズに出会えたことを神と五條先生に感謝しつつ、こうして今でも新たな葉山の物語を読むことができる幸福に浸り続けたい。この、本を読むことでしか得られない喜びや悦びを後世に語り継ぐためにも今や中古市場でしかお目にかかれない「プラチナ・ビーズ」や「動物園で逢いましょう」や「夢の中の魚」を再版もしくは電子化してください出版社は!!!

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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