余命10年

著者 :
  • 文芸社
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本棚登録 : 58
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286030593

感想・レビュー・書評

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  • 10年は何かを終わらせるには長く、始めるには短いという言葉が印象的。
    これから1年、3年、5年後にどんな自分でいたいかをよく考えるけれど、その先も未来が続いていくことを疑っていなかったなと、そこで人生が終わるとなったら全然違う答えになるなと感じた。
    作品自体は、所々に主人公の悔しさや無念さなどの思いは描かれているものの、想像以上に淡々と進んでいった感じ。

  • 余命10年、この10年という長さが物語の軸なんだろうと思う。
    確かに、何かを終わらせるには長く、始めるには短い。
    しかも20代というタイミングも辛い。
    結末はなんとなくわかっていたけど、それでも悲しくて切なくて。
    来世でまたボタン付けが出来ますように。

  • よくあるような展開なのかもしれないけど泣いてしまった。久しぶりに1日で読み切った本。

  • なんだか余命10年にしてはとてもあっさりとえがかれていた。
    何となく展開もよめたし、こうゆうお話は五万とあるな、と。

  • 余命が10年で、症状が落ち着いているとしたら、何を考えて生きるか、それも周囲が輝いている20代だったら。切迫感は薄く感じられるか、それでも未来とは決まっていて、出会いや新しい取組み、やりたいことには期限があって、周りに伝えるのか伝えないのか、伝えたらその人との関係性が変わってしまうのではと不安になり。。

  • なかなか甘くない作品だ。余命10年をどう生きるか、をひたすら突き詰める作品。
    著者も、2017年2年逝去。

  • 恋愛系はあまり興味がないけど、これは楽しく切なく読めた。人物描写が上手くて、登場人物それぞれに会ってみたいし、姿を見てみたくなった。
    特に神童・和人に会ってみたいと、フィクションだと分かっていながら思ってしまうのだから、余程魅力的に描けているんだと思う。

    最後の展開は呆気なく軽過ぎて、納得出来ない部分もあったけど、全体的には面白かった。
    著者の他の本も読んでみたいと思って探したけど、これ一冊。何かコンクールの受賞作?またはネット小説?
    それ位、軽い感じではあった。

  • 図書館でふと目に留まったタイトル。
    どんな話か全く知らずに読んだが、ただの恋愛物語では終わらず、生きることを自ら楽しむこととかも教えてくれたように思う。

  • 主人公はとっても強い人です。

    共感できる部分は、たくさんあったけど、
    私が同じ状況だったら、
    人に対しても自分に対しても甘えちゃって、
    彼女と同じように生きれないかも・・・と思いました。

    まだまだ、人生逃げてる自分に気づかされます。
    もっともっと強くならなくちゃ。

  • 綺麗なお話だったなー

    確かに、死んで行く時に
    大切なものがあるとすごくつらいと思う。
    でも、
    マツリちゃんみたく自分は
    大切なものと離れることはできない、と思った

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著者プロフィール

7月4日生まれ。静岡県出身。第3回講談社ティーンズ大賞で期待賞を受賞。著書はほかに『生きてさえいれば』(文芸社文庫NEO)がある。

「2022年 『余命10年 memorial edition』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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