みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし

著者 :
  • 日本図書センター
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784284204934

作品紹介・あらすじ

障がいのある「おとうと」がいる小学生の「ボク」。おとうとのことを好きだと思う一方で、ちょっと恥ずかしく、心配にも感じている。そんな複雑な感情と懸命に向き合って「ボク」がたどり着いた答えとは?
障がいのある兄弟姉妹をもつ「きょうだい児」ならではの悩みや不安、孤独な気持ちを当事者の視点から絵本にしました。
彼らに寄り添い、励ますとともに障がいのある子の心にも光を当てていきます。

感想・レビュー・書評

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  • ロングセラー絵本はなぜ読み継がれる? 老いや死、新たな価値観…大人にも響く新たな作品も 「世代をつなぐ絵本」の今 | 子育て世代がつながる | 東京すくすく ― 東京新聞
    https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/health/43432/

    みんなとおなじくできないよ 湯浅正太(著)、石井聖岳 (イラスト) 日本図書センター (2021/2/26) | abundant Mystyle
    https://abundant.jp/mystyle/mnonjdekin/

    みんなとおなじくできないよ - 株式会社日本図書センター
    https://www.nihontosho.co.jp/book/b561497.html

  • おとうとのことを もっと わかりたい
    それはしゅくだいよりも
    ともだちとあそぶことよりも
    いまのボクにとって だいじなこと

    そんなことないよ。お兄ちゃんだってまだ子供だもの。宿題や友達を優先したって何ひとつ悪い事じゃないよ。むしろ、それが子供として健全なんだ。
    弟を支えるのは大人の役目。
    きょうだい児のお兄ちゃんが無理矢理大人にならなくてもいいんだよ。
    心がグチャグチャになるのはきょうだい児みんなそう。
    でもそれを知る術が子供にはない。だからきょうだい児は孤独なんだ。

    きょうだい児支援、もっと広まれ!
    ただの良い話だったで終わらせないで。

    • 文庫さん
      一字一句同感です!
      きょうだい児の抱える葛藤は、世間的にはあまり感心されないものだと思うので(障害児を持つきょうだいをうとましく思ってしま...
      一字一句同感です!
      きょうだい児の抱える葛藤は、世間的にはあまり感心されないものだと思うので(障害児を持つきょうだいをうとましく思ってしまう、など)、作者さんは結局「綺麗事」で終わらせるしかなかったのかな、と感じました。
      この本を読んだきょうだい児が「僕/私の役割は、障害児を理解して支えることなんだ」と思い込んで、自分の素直な気持ちに蓋をしてしまわないよう、願うばかりです。
      2023/03/26
    • 翠さん
      健常のきょうだい同士では喧嘩したって何したってそんなもんとなるのに、なんできょうだい児に向ける視線は厳しいのでしょうね。
      絵本ではありません...
      健常のきょうだい同士では喧嘩したって何したってそんなもんとなるのに、なんできょうだい児に向ける視線は厳しいのでしょうね。
      絵本ではありませんが、児童書にきょうだい児の抱える葛藤をうまく表現したものもありましたので、ご興味があったらそちらも読んでみてください。(言葉屋という本の6巻にきょうだい児の出てくる回があります)
      2023/03/26
    • 文庫さん
      きょうだい児は、過剰なまでに「よい子」であることを求められますよね。しんどいですね。
      「言葉屋」をご紹介くださり、ありがとうございます!さ...
      きょうだい児は、過剰なまでに「よい子」であることを求められますよね。しんどいですね。
      「言葉屋」をご紹介くださり、ありがとうございます!さっそく読んでみようと思います。
      2023/03/27
  • おとうとのこと好きなんだけど、ときどきボクの心がぐちゃぐちゃになる
    みんなが躍っているときにジッとしてるし、転んでばかりだし、おしゃべりはつっかえるし。
    なんか、恥ずかしい。

    ボクのペースで過ごせないし、家の中でひとりぼっちな気持ちになる

    でもね、ある日おとうとが言った
    「おにいちゃん、みんなとおなじくできないよ」

    〇弟に「おなじくなくていいんだよ」と伝えられたおにいちゃん
    兄弟やから、気持ちがぐちゃぐちゃになるんだな。
    弟はおにいちゃんが大好き。
    おにいちゃんも弟が好き。
    おにいちゃんも時々おにいちゃん休むときがあってもいいな。
    すぐに好きでいっぱいになるんとちがうかな

  • 「きょうだい児」の絵本。
    障がいのある弟のことを思う小学生の兄の、複雑な心境が手に取るようにわかる。
    胸が締め付けられる。
    学級図書に是非置いてほしい。

  • 「人権」って何か? 小学生に説明するのは少し難しいと感じることがある。
    「自分と同じように、相手のことも大切に思うことだよ」と言葉で言ってみたところで、本当に伝わっているのかな。

    この本で主人公の弟が「みんなとおなじくできないよ」と漏らしたその一言に、障害を抱えて生きる彼の苦悩が凝集されているようで、胸が苦しくなる。

    その葛藤や苦悩に、想像力を馳せることができるようでありたい。
    気持ちを寄り添わせることができるようでありたい。

  • 障がいのあるおとうとを持った兄の目線でかかれた絵本。

    「みんなとおなじくできないよ」と弟に言われ、弟が生まれた頃のことを思い出すところがよかった。

    作者が小児科医で自身の経験から病気やハンディキャップを持つ子どもの兄弟姉妹の支援に取り組んでいる方だということで、内容にも説得力を感じます。

  • 障害のある弟がいる小学生のぼく。弟のことは好きだけど、ちょっと恥ずかしい気持ちもある。ぼくが弟の「みんなと同じくできないよ」という気持ちを知って、弟のことを分かりたいと思うようになる。「同じじゃなくていいんだよ」
    ※弟の思いを知った兄の思いの熱さがいい。

  • 非常に残念だ。「きょうだい児の絵本」だというから、兄弟姉妹に障害児を持つ子どもの葛藤や苦しみを描いてくれているのかと思ったら、そこには申し訳程度に触れただけ。そして「いちばんつらいのは障害児本人」なのだから、「きょうだい児は障害児の良き理解者であれ」というメッセージで終わる。そんなことは散々言われてきたのだから、今さら言われるまでもない。またしても、きょうだい児自身の人生は透明化されてしまった。結局、きょうだい児はひとりの独立した人間ではなく、ただの「障害児のきょうだい」としてしか描かれていない。

  • 2-1 2023/01/26

  • 障害のあるきょうだいを持つ著者の実体験に基づく絵本。タイトルに込められた熱い思いに心打たれる。

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著者プロフィール

亀田総合病院小児科部長

「2022年 『ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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