Release It! 本番用ソフトウェア製品の設計とデプロイのために
- オーム社 (2009年2月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784274067495
感想・レビュー・書評
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ざっと読んで心を掴まれるところはなかったというか、Phoenix Projectの話の中途半端なバージョンのように感じた。
確かに考慮すべき内容について記載があり、アンチパターンについて語られていて、あるべきパターンについて語られていて、それはよかった。ただ、読み終えて、So What?という感覚が拭えなかった。
いくつかの乏しい経験を積んだ状態で読むと、新しい視点や自分の現状についての理解を得る機会となって良いかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とてもよかった
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Manage It! に続き、今回も翻訳レビューアをやらせていただいた。
もちろんレビュー時に読んでいるが、献本いただいたものを1年ほど寝かせて再読。
やはりすごくいい。
17章が「ロギング」という割と地味なテーマについて熱く語っているのもいい。
そして18章「適応」の、締めくくりの部分。
"リリースがソフトウェアの生涯の真の始まりであり、それ以前はすべて妊娠期間だ。システムは時と共に成長し、変化する環境に適応していくか、あるいはコストが利益を上回るまで堕落して死に至る。"
はやはりグッと来る。 -
難解で、ある程度の知識がないと読むのがたいへん。
しかし、ある程度以上大規模なエンタープライズソフトウェアを作るのなら
役に立つ知識が詰め込んであって良い本。 -
作ることより動かし続けることにフォーカスしている点はpragmatic programmerシリーズでは異色。
分散システムの最も重要な品質特性を安定性としていることに共感した。 -
システムの安定性や性能、保守性などの非機能要件がテーマの本。抽象的にならず現場からのボトムアップな視点。アンチパターンとそれを解決するバターン。ユーモアのある軽い語り口。事例はJavaのエンタープライズなシステム。
以前から興味を持ってブクログ本棚に登録していたのだが、仕事で障害対策なんかを検討することになり読んだ。紙の本を買ってから気づいたけど、PDF版もあるようなのでそっちのが安いし内容を検索できるしで良かったかも。 -
安定性をパターンで語るのは興味深い
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■概要
・・テストを通過するためのシステム開発をしていませんか?
・リリースすれば終わりだと思っていませんか?
・本当は、リリースしてからが、ソフトウェアの人生の始まりですよ
という問題提起から、壊れにくいシステム・壊れても直ぐに、
少ない損失で回復できるシステム作りましょうということを書いている本です。
■仕事に役立つ点
・リリース1.0は、あなたのソフトウェアの一生の始まりだ
・開発時の一回限りの50万円のコストを回避したために、
リリース後に2000万円のコストが発生した、ということはよくある話
・新しくリリースされるソフトウェアは新卒の社会人のようなもの。
楽観的で威勢がいいが、すぐに外の厳しい現実に直面する
・ソフトウェアは疑い深くなければならない。疑り部会ソフトウェアは悪い事態になると最初から思っていて、実際にそうなっても驚かない。
などなど、身につまされる言葉が書かれており、
リリースを最終ゴールとしたシステム開発をしないようにしようという
意識が身につきそうです。
<あし>