帝国に生きた少女たち:京城第一公立高等女学校生の植民地経験

著者 :
  • 大月書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272521142

作品紹介・あらすじ

植民者二世である少女たちの生活と意識をたどり、支配構造における役割を分析。戦後における、内なる植民地主義との葛藤や克服過程をたどる。アンケート、インタビュー、同窓会誌など多数の史料から、その経験を重層的に描く。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の植民地支配のあり様を捉えるための一資料として貴重。著者はそれを自身の明確な価値判断のもとに整理しており、それが気になる向きもあるかもしれないが、どんな整理にも価値判断は伴わざるを得ないので、著者の姿勢はむしろすがすがしい。本書の中で印象的な「証言」をひとつあげるとすれば、植民者二世であるインフォーマントが、「ただ、びっくりしたのがね、内地に行ったら、それこそ電車の運転手さんから何から何まで皆、日本人でしょう、びっくりしたの。向こうで、そういう仕事というのは朝鮮人がやることだから。」「戸外でひと休みしている労働者が、日本語で話しているのを聞いて、「えっ、ここは日本人がこういう仕事をするのね」と。あれがカルチャーショックというか、覚えていますね。はい。」と語っているところ(120-121頁)。

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著者プロフィール

北海道情報大学名誉教授

「2024年 『植民地朝鮮の愛国婦人会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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