アは「愛国」のア

著者 :
  • 潮出版社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267019869

作品紹介・あらすじ

尖閣・竹島・靖国・従軍慰安婦・死刑制度・原発・捕鯨・憲法9条…について、若者たちと、とことん語り合ってみた!売国奴VSネトウヨ大激論、勃発!

感想・レビュー・書評

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  • あらゆる問題に対して、そう熱くならずに、大人らしく対応しましょうって事。対極の対極を考えて真中を歩きなさいって事=中庸?。それと、もっと想像力(メディアリテラシー)をつけなさいって事。

    「新戦争論」、「たったひとつの真実なんてない」、「日中韓を振り回すナショナリズムの正体」参照。

    以下、引用省略。

  • 潮出版というのを知らずに購入してしまった。ま
    いいんだけど。森達也の言うことにうなづけるようになったのだなあ。という独り言。

  • 著者と6人の若者のディベート。6人はネトウヨ的な者、創価学会員、ノンポリからリベラルまでいろいろだ。彼らが議論する対中韓感、安倍政権、歴史認識、死刑制度等について面白く読ませてもらった。意外な発見も有り、鯨の南洋捕鯨について、2010年に国際捕鯨委員会が日本に対し、南洋捕鯨を止める代わりに沿岸捕鯨を認めるという勧告をしたのに、日本がそれを拒否したというのだ。南洋捕鯨を続ける日本は、調査捕鯨の名目で消費する鯨を得るために行っているという思いがあった。その勧告を拒否してまで、国際批判まで浴びて南洋捕鯨に税金を投入し続ける政府に対する不信感は増すばかりだ。それと最近本当に反中韓ブームでマスコミやTV、出版物もそれ系が躍進しており軽くイラつくが、結局はそれらがとても売れる(民衆がそれを望んでいる)からに過ぎない。戦前も反戦のメディアは売り上げが上がらず、結局はタカ派になることで売り上げを維持、ひいてはさらに強硬派となり部数を伸ばすという構図であったため、一方的にマスコミ報道姿勢を批判しても意味が無い事がわかった。政治もマスコミも結局は民度の話であったのだ。

  • 304

  • 今の日本は、「右傾化」「保守化」していることよりも、むしろ「集団化」とそれにともなう同調圧力が強まっていること、それこそがいちばん憂うべきことなのだということがわかった。

  • 著者を含めた数人で、国際関係や日中韓問題、死刑やメディアについて議論しているのだけど、ぶつかりかたがすごい。ふつう、こういう対談形式のものが本になるともっと差し障りのない議論になってしまうのに。森さんが、がんがん一般の方たちにぶつかっていって、もはや小説のような部分もあった。
    それでにしても、森さんはどこまでもリアルだ。どこまでもストイックだ。どこまでも、自分に厳しいひとだ。こんなひとに、出会いたかったなぁ。

  • 森達也と若者たちとの対談集。意見を異にする相手との議論。そこから生まれるものは……。

  • 以前の読んだ森達也氏の本を読みました。
    さらに以前に読んだ「僕のお父さんは東電の社員」も
    彼の本だったようです。
    この国で広がっている(と思われる)ごっこのレベルの
    愛国心・集団化・排斥すべき標的探し・自分とその集団
    以外の記号視すること。について。それと
    その空気を故意ではなく、過失として(自分や自社の
    人気をとるため)利用して右傾化、自衛のための
    戦争を起こしてしまいそうな政治家とマスメディア
    それぞれすべてにおいておかしいと思います。
    ただ。。この本は森氏と数人の一般人との会話
    の内容を載せているのですが。
    その一般人は、
    創価学会の雑誌記者
    右翼の中年サラリーマン
    学生二人(どうも森氏の講座を受けている学生)
    派遣社員の若者
    というような少し偏った人選のような気がします。
    そもそも、この本の出版社は潮出出版なので
    創価学会と公明党との関係が近しい関係だと思うので
    そういうところが影響しているのかと思います。
    でもそういう環境をも利用して、”今の日本っておかし
    くないか?”という声をあげていくことがだいじなのかと
    思います。

    最近の知り合いの若手の人に聴くと
    安倍政権のおかしさに気付いている人はあまり
    多くなく。中国・韓国のことがあまりよく見てなく
    死刑制度に対してはよくわからなく賛成し
    原発も許容する人は多い気がします。

    東アジアの日本・中国・韓国の子供じみた空気
    死刑制度の考え方。赦すということ。被害者の立場で
    考えること。等々同意すること、気がついたことが
    多く語られています。

  • 愛国の定義が人によってマチマチだから、、、でもアレコレ五月蝿い人の殆どが哀国者なような気がする。。。

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    「「真の愛国者」のための「愛国」入門書!!

    売国奴vsネトウヨ大激論勃発!!
    尖閣・竹島・靖国・従軍慰安婦・死刑制度
    原発・捕鯨・憲法9条・・・について、
    若者たちと、とことん語り合ってみた! 」

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著者プロフィール

森 達也(もり・たつや)
1956年、広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i-新聞記者ドキュメント-』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)など多数。

「2023年 『あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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