光のカケラ: ドルフィン・エクスプレス (わくわく読み物コレクション 16)

著者 :
  • 岩崎書店
4.00
  • (9)
  • (6)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265060665

作品紹介・あらすじ

テールは、海の特急貨物便、ドルフィン・エクスプレスの配達員。三日月島では、もうすぐジュエルの祭。家族や親しい者どうしで贈り物をしあうので、ドルフィンのいそがしさもはんぱじゃない。今日の最後の荷物をとどけに、アーケードへむかうが、そこでテールは、思わぬ人に助けられることに。「ドルフィン・エクスプレス」シリーズ第五作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ドルフィン・エクスプレスシリーズ読み終わりました。

    今回の主人公は、ドルフィン・エクスプレスの配達員テールくん。
    サンゴロウとは違うタイプですが、テール君もとてもかっこいいです。
    少しだけサンゴロウも登場するのも嬉しいところ。

    もっとこのシリーズの続編が読みたいです。

  • ドルフィン・エクスプレスシリーズの第5巻。ジュエルのお祭りの話。サンゴロウが良いところで再登場!かっこいいなぁ。マーレは爽やかでいい人っぽいけど、どこか胡散臭い感じ…笑
    テールの昔も垣間見ることが出来て、面白かったです^^

  • 新しく入ってきた倉庫係のマーレの怪しいところがなんとなく・・・
    しかし、アーケードで〔伝説のヨットレーサー〕・〔最高の船乗り〕と、輝かしい肩がけを持つ、『黒ねこ』が出てくるとは!驚きましたあ(^^)
    でも、ジュエルだからといえ、テールくんに平和な日はありませんね。
    あのジョナがサンゴロウもかかった事のある、恐怖の病気「カレハ熱」にかかってしまったり、マーレの正体がいわゆる警察だったり、サンゴロウが逮捕されてしまったり・・・!
    できたら、ドルフィン・エクスプレスの番外編みたいなのでないかなあ・・・

  • 読みました。

    ジュエルの祭の夜、テールくんが運んだ荷物はなんだか怪しいものだった。危機一髪のところを助けてくれたのは…

    いい話です。
    どこかせつなくもあり。
    今のところ、ドルフィンの話の中ではいちばんいいかもしれません。

  • 内省が共感できるタイプの主人公とは気が合うらしい。

    といっても、彼の内省は立ち止まるためのものではない。

    そんなところも気が合ったのだろうか。

    テールがスピードを上げて一気に走り抜けていくタイプだから、
    私とドルフィン・エクスプレス・シリーズの付き合いも、
    一気に走り抜けていく読書になった。

    テールがドルフィン・エクスプレスの配達員になって2年が経つ。

    彼は登場したときのまっすぐなまま、
    でも、たくさんの仲間に恵まれ、
    深みを増して年を重ねている。

      ずっとかわらないものがあり、
      あたらしくうまれるものがあり、
      消えていくものがある。

      めまぐるしいいれかわりの中で、
      すくなくとも、おれは、まだ消えてない。

    三日月島では、もうすぐジュエル祭りである。

      ジュエルは、三日月島に古くからつたわる行事だ。

      冬至のあとの最初の満月におこなわれる。

      にぎやかでさわがしい夏祭りとちがって、
      冬のジュエルは、しずかでおこそかな儀式がメインになる。

      シンボルは三日月の船にのる女神。

      そのマークや絵や人形が、半月もまえから町じゅうにあふれ、
      どこの家の窓にもかざられている。

      月ねこ族にとって、ジュエルの祭は、
      家族や親しい者どうしですごすとくべつな祝日だ。

    この世界でのクリスマスのようなもののようだ。

    ジョナが下宿先の親類が集まるパーティーで、
    子ども達にジュエルの物語を語るシーンがあるのだが、
    そのエピソードもまた素敵だ。

    さて、配達員にとっては、ここが勝負どころやりがいのあるところでもある。

    ジュエル祭までの指定の荷物がたくさんあり、
    小さなものや壊れ物がやたらと多いのだ。

    それを全部どんな順にどう積んだら荷物が全て入るのか、
    効率よく周れるのかを瞬時に判断する。

    ジュエル祭の当日はどこもすべて休みになる。

    最後の荷物を倉庫係のマーレから受け取ったテールの仕事も
    その荷物をすべて届ければ順調に終わるはずだったのだが・・・。

    最後の一個の荷物は、アーケード内の占い横丁宛の荷物だった。

    この荷物に関わったことで、テールはまたもや事件に巻き込まれることになる。

      おれにはとどける責任がある。

      たとえとどけられなくても、この荷物をまもる責任がある。

      それが仕事だ。

    そして、テールの急場を救ったのは!?

      この船には、これまで二回のったことがある。

      一回目は、サラで。二回目は、さかずき島の沖で遭難したとき。

      どっちも、ぐうぜんだった。

      そして、今夜、三回目。

      ぐうぜんも、運命も、結局おなじことなんじゃないかと、ときどきおもう。

    急場を救ってくれた船がついた先とは?

    職場の同僚の意外な正体とは?

    サンゴロウシリーズに登場していて、
    今回ドルフィン・エクスプレス・シリーズに初登場する者もいる。

    サンゴロウ・シリーズもドルフィン・エクスプレス・シリーズも
    キャラクターの立つ者たちはみな、
    それぞれ何かを抱え、悩み、それがゆえに魅力的だ。

    短くて読みやすい文体で深みがあるので、
    長いお話を辛抱強く読むほどの気力やパワーを
    まだ持ち合わせていない段階でも
    楽しく読み始められるのが魅力ではないかと思う。

    字数的には小学校中学年で
    お話の内容的に味わうのは高学年かもしれない。

    テールの物語は、ここで終わりそうだが、
    このサンゴロウとテールが住む世界は、
    まだまだほかの者の別の物語を生み出す力を持っていそうだ。

  • ドルフィンエクスプレスシリーズその5。出たー!サンゴロウ!こうして不意打ちで登場するかっこよさ。本当にかっこいいと思ってしまうから面白い。いいとこどりがまたにくい。時間軸的にサンゴロウシリーズのどのくらい後…それとも前…?なのか。それが不思議。いつかわかるんだろうか…。また出てきてくれるといいなぁ。期待…!

  • 待望の新刊。 同作者別シリーズを知る方には発狂な、”あの黒猫”も再登場。 

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学在学中に童話集『星とトランペット』でデビュー。「黒ねこサンゴロウ」シリーズで路傍の石幼少年文学賞を、『ひらけ! なんきんまめ』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。『なまえのないねこ』で講談社絵本賞など6つの賞を受賞。主な作品に「のりものえほん」シリーズ、『まじょのむすめワンナ・ビー』『トリケラトプスのなんでもないいちにち』『しゃっくりくーちゃん』『ねえだっこして』『にげろ! どろねこちゃん』『なんでもモッテルさん』などがある。静岡県在住。

「2022年 『三日月島のテール 行くぜっ! 海の宅配便(全5巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹下文子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
上橋 菜穂子
上橋 菜穂子
辻村 深月
ショーン・タン
上橋 菜穂子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×