光のカケラ: ドルフィン・エクスプレス (わくわく読み物コレクション 16)
- 岩崎書店 (2007年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265060665
作品紹介・あらすじ
テールは、海の特急貨物便、ドルフィン・エクスプレスの配達員。三日月島では、もうすぐジュエルの祭。家族や親しい者どうしで贈り物をしあうので、ドルフィンのいそがしさもはんぱじゃない。今日の最後の荷物をとどけに、アーケードへむかうが、そこでテールは、思わぬ人に助けられることに。「ドルフィン・エクスプレス」シリーズ第五作。
感想・レビュー・書評
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ドルフィン・エクスプレスシリーズの第5巻。ジュエルのお祭りの話。サンゴロウが良いところで再登場!かっこいいなぁ。マーレは爽やかでいい人っぽいけど、どこか胡散臭い感じ…笑
テールの昔も垣間見ることが出来て、面白かったです^^ -
新しく入ってきた倉庫係のマーレの怪しいところがなんとなく・・・
しかし、アーケードで〔伝説のヨットレーサー〕・〔最高の船乗り〕と、輝かしい肩がけを持つ、『黒ねこ』が出てくるとは!驚きましたあ(^^)
でも、ジュエルだからといえ、テールくんに平和な日はありませんね。
あのジョナがサンゴロウもかかった事のある、恐怖の病気「カレハ熱」にかかってしまったり、マーレの正体がいわゆる警察だったり、サンゴロウが逮捕されてしまったり・・・!
できたら、ドルフィン・エクスプレスの番外編みたいなのでないかなあ・・・ -
読みました。
ジュエルの祭の夜、テールくんが運んだ荷物はなんだか怪しいものだった。危機一髪のところを助けてくれたのは…
いい話です。
どこかせつなくもあり。
今のところ、ドルフィンの話の中ではいちばんいいかもしれません。 -
内省が共感できるタイプの主人公とは気が合うらしい。
といっても、彼の内省は立ち止まるためのものではない。
そんなところも気が合ったのだろうか。
テールがスピードを上げて一気に走り抜けていくタイプだから、
私とドルフィン・エクスプレス・シリーズの付き合いも、
一気に走り抜けていく読書になった。
テールがドルフィン・エクスプレスの配達員になって2年が経つ。
彼は登場したときのまっすぐなまま、
でも、たくさんの仲間に恵まれ、
深みを増して年を重ねている。
ずっとかわらないものがあり、
あたらしくうまれるものがあり、
消えていくものがある。
めまぐるしいいれかわりの中で、
すくなくとも、おれは、まだ消えてない。
三日月島では、もうすぐジュエル祭りである。
ジュエルは、三日月島に古くからつたわる行事だ。
冬至のあとの最初の満月におこなわれる。
にぎやかでさわがしい夏祭りとちがって、
冬のジュエルは、しずかでおこそかな儀式がメインになる。
シンボルは三日月の船にのる女神。
そのマークや絵や人形が、半月もまえから町じゅうにあふれ、
どこの家の窓にもかざられている。
月ねこ族にとって、ジュエルの祭は、
家族や親しい者どうしですごすとくべつな祝日だ。
この世界でのクリスマスのようなもののようだ。
ジョナが下宿先の親類が集まるパーティーで、
子ども達にジュエルの物語を語るシーンがあるのだが、
そのエピソードもまた素敵だ。
さて、配達員にとっては、ここが勝負どころやりがいのあるところでもある。
ジュエル祭までの指定の荷物がたくさんあり、
小さなものや壊れ物がやたらと多いのだ。
それを全部どんな順にどう積んだら荷物が全て入るのか、
効率よく周れるのかを瞬時に判断する。
ジュエル祭の当日はどこもすべて休みになる。
最後の荷物を倉庫係のマーレから受け取ったテールの仕事も
その荷物をすべて届ければ順調に終わるはずだったのだが・・・。
最後の一個の荷物は、アーケード内の占い横丁宛の荷物だった。
この荷物に関わったことで、テールはまたもや事件に巻き込まれることになる。
おれにはとどける責任がある。
たとえとどけられなくても、この荷物をまもる責任がある。
それが仕事だ。
そして、テールの急場を救ったのは!?
この船には、これまで二回のったことがある。
一回目は、サラで。二回目は、さかずき島の沖で遭難したとき。
どっちも、ぐうぜんだった。
そして、今夜、三回目。
ぐうぜんも、運命も、結局おなじことなんじゃないかと、ときどきおもう。
急場を救ってくれた船がついた先とは?
職場の同僚の意外な正体とは?
サンゴロウシリーズに登場していて、
今回ドルフィン・エクスプレス・シリーズに初登場する者もいる。
サンゴロウ・シリーズもドルフィン・エクスプレス・シリーズも
キャラクターの立つ者たちはみな、
それぞれ何かを抱え、悩み、それがゆえに魅力的だ。
短くて読みやすい文体で深みがあるので、
長いお話を辛抱強く読むほどの気力やパワーを
まだ持ち合わせていない段階でも
楽しく読み始められるのが魅力ではないかと思う。
字数的には小学校中学年で
お話の内容的に味わうのは高学年かもしれない。
テールの物語は、ここで終わりそうだが、
このサンゴロウとテールが住む世界は、
まだまだほかの者の別の物語を生み出す力を持っていそうだ。 -
ドルフィンエクスプレスシリーズその5。出たー!サンゴロウ!こうして不意打ちで登場するかっこよさ。本当にかっこいいと思ってしまうから面白い。いいとこどりがまたにくい。時間軸的にサンゴロウシリーズのどのくらい後…それとも前…?なのか。それが不思議。いつかわかるんだろうか…。また出てきてくれるといいなぁ。期待…!
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待望の新刊。 同作者別シリーズを知る方には発狂な、”あの黒猫”も再登場。