ケアする人も楽になる マインドフルネス&スキーマ療法 BOOK1

著者 :
  • 医学書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260028400

作品紹介・あらすじ

慢性的な“生きづらさ”に悩む看護師のマミコさんが、カウンセリングルームにやってきた――認知行動療法を超えて効果がある2つのアプローチ、「マインドフルネス」と「スキーマ療法」を、マミコさんと一緒にカウンセリング体験できるのが本書です。BOOK1はマインドフルネス中心、BOOK2はスキーマ療法中心。読み進めていけば、これらの技法が自然に理解できるようになっています。

感想・レビュー・書評

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  • 結構良かった。
    認知行動療法は、自分の感情に気づけていない人、抑えこんでしまっている人(そのことにも気づいていない人)には難しいなと思っていた。
    自動思考の源泉が偏っていると、出てくる自動思考が全て大変なものになってしまうから、やってもやっても意味がないなと。
    その頃スキーマの考え方を少し目にして気になっていたので今回読んでみる。
    伊藤絵美さんが本当にこれでもかと寄り添っているので、ここまで寄り添ってもらえたらクライエントの人も長い年月をかけ自分の感情に気づいたり、スキーマを変えていけるのかもなと思った。(ケアする側はそこまでお母さん役にならなくちゃ逆にいけないのかと思うと、それはそれで大変だけれど)

    同じ経験をしていても、人によってとらえ方、ストレスの受け方が違うのは何でだろうと思っていたので、スキーマの考え方はストンと納得。

    自分はどうしてこういう状況の時怒りとかストレスを感じるんだろうと思っている人。それが生きづらいなとか、変えてみたいなと思っている場合には、ぜひBOOK2まで読みながらワークしてみると少しはスッキリするかもしれない。

    自分の経験と記憶の積み重ねによって、自分が生き抜くための、自分を守るための考え方の根っこが作られているんだと思う。その頃はそうやって考えることで自分を守っていたものも、今は逆にしんどいこともある。今の自分でその頃を振り返って、生きづらいスキーマを、新しいスキーマに変えてみようか、っていう本。
    自分の中で、小さかった子どもの自分と、ヘルシーな大人の自分をイメージして客観視できる人にはお勧め。

    かわいいイラストで軽い感じで書いてくれているので、マミコさんの内容は1つの物語として大変だけれども、読みやすいと思います。

    ただ、自分の過去に向き合うことは大変だし、しんどいから、キツイ場合は1人でやらず心理士(師)と行った方がよい。
    蓋をしたままの方が良い場合もあるので、そこも含めて、どうしたら良いかを一緒に考えてくれるのが心理士(師)なんだと思う。

  • 体質改善スキーマ

  • 事例をもとにスキーマ療法に入る前段。

  • 146.8/イ

  • おもしろい。
    見様見真似でやってみるのは危ういが、まずは自分ごととして心がけてみたい。
    レーズン・エクササイズから、嫌悪刺激トレーニング、そして、うんこのワーク。いずれもやってみようと思う。
    下巻が楽しみ。

  • 伝わりやすい表現で書かれた実践的な本。カラー刷りなのも親しみが持てます。

  • 今ハマって調べているスキーマ療法について深掘りしたく購入。book1とbook2の2冊セットで読み進める本。book1は主にマインドフルネスについて。気になるのはスキーマ療法の方だったので、こちらはざざっと読み進めた。先日読んだ「つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた」で出てきたマインドフルネスの方法について復習できるような内容。

    余談だが、ストーリーに登場するクライアントさんのマミコさんの壮絶な過去やトラウマを知ると、私自身は、本当に恵まれた環境だったんだな……と感じる。そして、どんな人にも苦しかった経験や過去が多かれ少なかれあるということも漠然と感じる。それぞれの人が使う言葉や思考は、これまでのその人自身のあらゆる体験がもとになっていて、本人の行動や性質、特徴は必ずしも本人が悪いわけではないんだと思うと、少し世の中の見え方が変わりそうな気がする。

    そして、この歳で(そして子供がまだいない今のうちに)、このスキーマ療法について知るきっかけが持てたことはすごくラッキーだと感じる。もはやマインドフルネスとスキーマ療法を習得すれば、どんなことにも凪の心をもって対応することができるようになりそうだし、どんな人にも、より愛を持って接することができそうだ。

  • 実用書を見ていると、自分に起こった体験や感情をどう次に繋げるか、未来に活かすかなんてことが多く書かれていますが、
    心理学の中では自分の感情や身の回りで起こったことを味わい、手放すことが大事。(マインドフルネス)と知り、なんだな安心したような気持ちになりました。
    そのままでもいいって言われたような。

    そして、レーズンエクササイズはとても目から鱗でした。一つの行為に見えてとても奥深い。


    子育てに役だしそうと思いつつ、なかなか難しそうで
    もう少し関連書籍を読み深めたいとおもいました。

    そして最後の「うんこのワーク」も斬新だけどとてもわかりやすいなぁと思いました。

    とにもかくにも心を扱うお仕事はとても繊細で複雑。

  • BOOK1とBOOK2でセットのBOOK1だけを読んだ感想。

    BOOK1はマインドフルネスについて
    今までマインドフルネスは思考の断捨離。今に集中するための手法としか思えず、何回もチャレンジしては雑念が湧いてきて断念してしまっていた。
    でも、これを読んで、雑念すらありのままに受け止めていいんだと思えるようになり、自分でもできそうな気がしてきた。

    BOOK2が本題のスキーマ療法で、読みたかった部分ではあったけれど、思いがけずマインドフルネスについても収穫が大きかった。

    「感情を抑えるモード」の説明が出てきたときに、まさに自分もこの通りだと思って、涙が溢れてきてしまった。

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著者プロフィール

公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士。洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長。専門は臨床心理学、ストレス心理学、認知行動療法、スキーマ療法。2004年より認知行動療法に基づくカウンセリングを提供する専門機関を開設。

「2023年 『攻略!きみのストレスを発見せよ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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