介護するからだ (シリーズ ケアをひらく)

著者 :
  • 医学書院
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260028028

作品紹介・あらすじ

目利きで知られる人間行動学者が、ベテランワーカーの「神対応」をビデオで分析してみると……そこにあったのは“かしこい身体”だった! ケアの現場が、ありえないほど複雑な相互作用の場であることが分かる「驚き」と「発見」の書。なぜ真似で関係が動き出すのか、延長ジェスチャーとは何か、ズレと転用のテクニックはどう使われるのか、そしてマニュアルがなぜ現場で役に立たないのか――。暗黙知を言語化するとこうなります。

感想・レビュー・書評

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  • 出版社(医学書院)ページ
    https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/89492#tab1
    序文・目次・書評紹介

    「介護するからだ副読本」のページ(まえがき、文献リスト、著者紹介)
    https://12kai.com/kaigo/

  • ふむ

  • みんなでフードコートでご飯食べるのが楽しそうでうらやましかった。

  • 369.1

    『ぼけと利他』と同じようなテーマなのだがエピソード中心だったから読みやすかったのか、こちらがちょっと読みづらかったのは専門用語(?)が出てくるからかな
    でもおもしろかった。

    ジェスチャーがどう始まるかだけでなく、いつ・どう終わるか、に注目するところや、カンファレスをどこで行うか、という話。

    著者は動物行動学が出身で、介護現場で観察研究をしている。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50015258

  • 介護において、介護者・被介護者のからだが相互に影響して、動作が行われていく様が分かりやすく記載してあった。よく「ボディメカニクスに沿った(体に)無理のない介助を」と教科書にあるけれど、本書のような行動観察の記載もあるといいな。ベテラン職員が言語化できない阿吽の呼吸(とされるもの)が、何であるのか分かる。

  • p.33の「促音便(ごっくんの「っ」)、撥音便(ごくんの「ん」)」は、促音、撥音でよからう。

  • 『介護するからだ』
    著者:細馬宏通
    イラスト:いざわ直子
    ブックデザイン:加藤愛子(オフィスキントン)
    判型 A5
    頁 288
    発行 2016年06月
    定価 2,160円 (本体2,000円+税8%)
    ISBN978-4-260-02802-8

    あの人はなぜ「できる」のか? 目利きで知られる人間行動学者が、ベテランワーカーの「神対応」をビデオで分析してみると……そこにあったのは“かしこい身体”だった! ケアの現場が、ありえないほど複雑な相互作用の場であることが分かる「驚き」と「発見」の書。なぜ真似で関係が動き出すのか、延長ジェスチャーとは何か、ズレと転用のテクニックはどう使われるのか、そしてマニュアルがなぜ現場で役に立たないのか——。暗黙知を言語化するとこうなる。
    http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=89492


    ・サポートページ
    http://12kai.com/kaigo/


    【目次】
    はじめに [003-005]
    目次 [007-011]

    1 動きをつくる動き 
     真似で関係が動き出す
     視界の介護?
     並んでだったらできる
     声と動作はシンクロする
     裏切りの動きに乗せられて
     得意技で時間を動かす
     「よいしょ」の謎
     差異の感覚が声をつくる

    2 かしこい身体に気づく 
     しぐさは忘れない
     「聞く」という表現
     タイミングで会話する
     ずれているからうまくいく
     三角の仕立て職人
     不思議な拍手
     ことばにされないルール

    3 カンファレンスという劇場 
     日誌が閉じられるとき
     ジェスチャーは終わらない
     空中に書く共同ノート
     オノマトペが呼び招く
     場所が記憶を持っている
     そこに居るのは誰?

    4 環境に埋め込まれた記憶 
     洗濯物は難しい
     「家らしさ」はどこから来るか
     立派なおくどさん
     フードコートの晩餐会

    5 音楽が動きをひらく 
     語りと歌のあいだ
     三橋美智也、畏るべし
     真似から即興へ
     ルール自体を即興する
     その先のヘイ・ジュード

    6 持続と変奏――彼らのやり方 
     スリッパという曲芸 
     ポテトとポッキー 
     畑を耕すように描く人 
     形に「時間」が潜んでいる 
     「にっき」を書く人、「日記」にする人 

    7 心ない心理学へ 
     ナマの相互行為を見る方法 
     テレビとのたたかい 
     人に「心」はあるか 
     「メディアの等式」と介護ロボット 
     「心の理論」と身構え 

    終章 なぜあの人は「できる」のか 
     1 スリップ(間違い)にヒントがある 242
     2 スリップを開いてつながるために 248
     3 まずは注意の獲得、そして「粘り強さ」 253
     4 一ではないところからやり直す――会田さんのベッド介助 257
     5 拒否の手前で動き直す――滝井さんの食事介助 264
     6 身体で示し合う――藤田さんの延長ジェスチャー 269
     7 「開き続けている身体」を発見し、再調整する 272

    あとがき [277-279]

  • N049

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著者プロフィール

一九六〇年生。声と身体の関わることなら何でも考えてしまう。著書に『絵はがきの時代 増補新版』(青土社)、『うたのしくみ 増補完全版』(ぴあ)、『介護するからだ』(医学書院)、『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』(新潮社)など。『浅草十二階』(河出文庫)、『フキダシ論』(青土社)が近日刊行予定。

「2023年 『代わりに読む人1 創刊号 特集:矛盾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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