- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784260014946
感想・レビュー・書評
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前々から気になっていた本。
三章構成で、第一章は診断学のエッセンスとして非常に有用で面白い。
第二章は主訴別アプローチを極めて簡便に述べており、外来での忘備録的に使えると思うが、読み物としては退屈と言う印象。
第三章は簡潔ながらも症例検討の章で読み物としても面白く、反省やアイディアを掻き立てられる。
更には、参考文献の提示が極めてシンプル且つ有用!
総合的に見ると、大変勉強になる良書。
オススメの一冊の一つ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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軽いと思って医者に行く。先生は問診と簡単に診療して病名を判断する。大抵はこれで済む。だけど、時には見過ごされる事もあるのだ。帰してはいけない患者もいる。そう思ってくれるくれる医者が増えるのを望むしかない。
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仕事の合間に読んで、気を引き締める本。
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初期研修のときにさらっと読んで、3年目になってしっかり読み直しました。本書の対象読者は内科外来をはじめた後期研修医向けだそうです。
「帰してはいけない」というタイトルの勝利で、患者さんを帰す立場であれば初期・後期(・それ以上?)に関わらずお勧めの本だと思います。他の本と違って「帰す」という現場の問題に向き合った良書です。
第1章は診断学の入門編としてわかりやすく、初期の先生に特におすすめです。野口善令先生の「誰も教えてくれなかった診断学」がベースにあります。
第2章の症候学は初学者が「帰してはいけないのはどんな時か」という視点でさらっと読むには良いと思います。深く鑑別を考えるには、他書を参考にするのが良いでしょう。
第3章の症例集は初期2年目~後期にとって良い頭のトレーニングになります。外来で踏みかねない非典型的な地雷症例(?)が年齢順に並んでいます。基本を押さえたあとに読むと良いです。研修医と指導医の対話形式で、つい面倒臭がりな研修医の心理描写も心当たりがあって楽しく読めます。
コラムやあとがきからは松村先生をはじめ著者の先生方の外来への真摯な姿勢が感じられ、自分もこのような外来診療カンファレンスに出てみたいと感じました。 -
Amazon、¥3250.
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配架:2階閲覧室 WB141 / 2011
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将か-33
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前野 哲博 (編集), 松村 真司 (編集)
あの患者を帰さなくてよかった!
胸騒ぎを決断に導くgeneral ruleが満載!
歩いて入ってきたあの患者、痛いと言わなかったあの患者、ただの風邪だと思ったあの患者…、外来診療でもっとも気になる「このまま帰してもよいか」
外来で何となく胸騒ぎを覚えた時に見逃してはいけないポイントはどこにあるのか。決断の手助けとなるgeneral ruleをまとめた。
外来診療で必要とされる臨床決断のプロセスや、症候ごとの診察の視点が、わかりやすくまとめられている。
症例も数多く掲載され、実践的な対応を学ぶことができる1冊。 -
とても深い一言、、、
「このまま帰宅させたら『あの人、どうしているかなあ』と後で自分が心配になるだろうな・・・」と感じたら、それはおそらく「帰してはいけない患者」である。
とても勉強になる一冊でした。あとがきにもはっとされます。これからも学び続けて生きます。