- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255009988
作品紹介・あらすじ
――書には、千年前を生きた人の「心」が宿っている――
・緊張感ある中国の書、やわらかい日本の書。
・文字は叫んだり、おどったりする?
・禅が目指した自由な線って?
王羲之、空海、良寛、漱石……奥深い歴史を知れば、文字を見ること、書くことが楽しくなる。まったく新しい「書」入門!
中国や日本で、古代から尊ばれてきた「書」。そこには書き手の息遣いやセンスだけでなく、歴史や宗教など様々なものが反映されています。「なぜこの人はこんな文字を書いたの?」、この問いを手に、書を楽しむための「ひみつ」を探りましょう。これから美術館に行くのがますます楽しくなります!
感想・レビュー・書評
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書の概観の概観を、豊富なイラストとともに読み易くまとめた一冊。書作品の鑑賞の仕方に始まり、中国書史、日本書史をごくごく簡単に紹介する。書に興味の無い人はそもそもこんな本を手には取らないだろうから、書に興味はあるけれど、よく判らないという人が対象か。ある程度知っているけれど、概略をあらためて整理したいという人にもいいかもしれない。
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“墨の濃淡、線の太細、余白とのバランス、筆選びのリズム-。名筆から、書の面白さが見えてきます。空海・三筆・三蹟・一休・光悦・良寛・漱石らの名品をオールカラーで、具体的に解説。”―内容紹介より。
【第一章 日本の書の黎明期】―文字の伝来から日本独自の書風の萌芽まで
【第二章 和様書の完成と仮名の展開】―日本独自の書風の確立とその多様な展開
【第三章 流派書道と墨跡の展開】―和様書の類型化と宋・元新書風の流入
【第四章 個性あふれる書の展開】―書の担い手の多様化と表現の広がり
【第五章 唐様と和様の二極分化】―江戸時代の二大潮流と現代書道への胎動 -
わかりやすくまとめられていてとても参考になった。