ミライノイチニチ

  • あかね書房
3.88
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本棚登録 : 251
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251099204

作品紹介・あらすじ

ミライくんは、未来の小学生。朝はランドセル型ロボ「ランセル」に起こされ、移動型教室のお迎えで登校です。授業では無重量遊泳をしたり、昔の都市を学んだり、立体映像の惑星や銀河が頭の上を飛んでいったり。放課後は寄り道して宇宙空港へ。今日はお母さんが宇宙船で帰ってくるのです。仕事に行っていた地球から……。未来への希望を込めて描く、少年ミライの一日。

感想・レビュー・書評

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  • 「未来の少年」の日常を描いた楽しい絵本だと思ったが、読後にしばらく考えて、この絵本は環境をテーマにしているのだと気づいた。
    出張帰りのママが語ったある言葉は、「現実の大人」の私に地球の大切さをあらためて考えさせた。

  • 描かれている未来が古いなーと感じて
    そういえば「絵本」だったことを思い出した。

    こどもが想像しやすい未来であること。
    そういう制約で描いた未来なのかもしれない。

    母親が出張先の地球から戻ってくる。
    父親が家族の食事を準備している。

    ジェンダーフリーな視点を感じつつ
    宇宙の絵本=男の子が主人公
    というジェンダー感もあるような。

    こどもと母親の会話に
    今と昔の地球の話が出てくる。

    水も空気もきれいになった地球。
    生き物がのびのび暮らしている地球。
    宇宙遺産になる地球。

    ヒトが住めないほど地球は汚れてしまったのか。
    ヒトがいなくなることで地球は回復したのか。
    ヒトのいない地球は宇宙規模で貴重だったのか。

    こんな未来は素敵だな。
    こんな未来にならないようにしなくちゃ。

    どちらの気持ちでも読める絵本だと思う。

  • 色が宇宙色。そうか、地球色の水色。かわいい。今住んでるのは、宇宙ステーション?

  • こんなミライがいつしか訪れるのだろうか。ワクワク

  • 清々しくてよかった!面白い!

  • SF入門にいいかなぁ...

    個人的には、こういう未来のことを思うと心がざわついてしまうから、星は3つ

  • 想像の未来が書かれていて、とてもリアルなので読みやすかったです。

  • 月イチ絵本。
    僕らの子供の頃も、未来の世界の想像図は流行っていたが、今でも同じなのね。
    科学技術は人間の想像力よりも遙かに早く進化して、僕が子供の頃の未来予想図など笑っちゃうくらい古臭くなった。
    今の子供たちが大人になる頃にはこの絵本など遙かに超える技術進歩をしていることであろう。
    しかしまあなんだ。
    ここはコロニーなのかなんなのかわからんが、ゴチャゴチャした未来の世界だな。
    計画性が全く見えない作りだ。
    もっと整然とした世界になっててほしいな。
    なんにせよこういう絵本はまあとにかく楽しいわな。

  • 子どもと一緒に読みながら、楽しめました。

  • ユートピア的な未来都市で暮らす小学生・ミライくんのとある一日を描いた絵本。


    コマツシンヤさんは『睡沌気候』が好きで、『8月のソーダ水』から作風が少し変わって、タルホ的なナンセンスとディストピアのにおいが減ったのを寂しく思っていた。
    この絵本もクリーンなユートピアを描いているが。不意に入ってくる「今度は地球が宇宙遺産になるんだよ」という一文は不穏でよかった。白くて一切角のないガウディ的な都市空間に緑が生い茂っているデザインは見ているだけで涼しく、大判のポスターがあったら壁に貼りたい。

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著者プロフィール

1982年高知県生まれ。マンガ家・イラストレーター。マンガ作品に『睡沌氣候』(青林工藝舎)『8月のソーダ水』(太田出版)『つるまき町 夏時間』(新潮社)など。絵本に『ミライノイチニチ』(あかね書房)などがある。

「2023年 『午后のあくび(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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