- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199008511
作品紹介・あらすじ
借金を帳消しにしたければ、ある男を撃ってこい--。闇金から逃れるため、不穏な取引を承諾した加持。ところが目的の場所にいたのは、大学時代に別れた恋人で、二度と会いたくなかった男・湊だった!!冷酷な極道に変貌した湊は、「
撃たれて死ぬか土下座で許しを乞うか、どちらか選べ」と無情に告げ!?裏社会に生きる極道と、堕ちた男の愛憎の果て
──英田ワールドの原点、待望の文庫化!!
感想・レビュー・書評
-
よかった。 全体的に明るい話ではないし永遠の別れの場面もあるが、しんみりじわっと染み入る感じ。自分の気持ちを素直に表現できない湊が加持に対してとった行動は切なくて泣ける。あんなんわかれって言われても無理。でも数年後あんな偶然の再会を果たした二人はやはりお互いかけがえのない相手だったから。湊と加持の話の途中に、武井と鈴原の昔の話が入ってくるのがまたよかった。武井と鈴原の最後のシーンは泣ける。最後の章が志郎目線で、希望に満ちた終わり方。ヤクザものに必ず出てくる下っ端の気のいい兄ちゃんは、意外と重要な役回り。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
めっちゃいい
渋いし切ない -
な、なんだこれーー!すごく良かった、大泣きしてしまいました!
メインの湊と加持もよかっですが、それよりなにより、「夏の花」と亮一の最期を描いた短編が素晴らしすぎた。。。
電車のなかでむせび泣いてしまった。思い出しても涙が出ます。
不運でたくさんの不幸があった人々が、最愛の人と出会って幸せになるお話ですが、全体に儚くて切ない雰囲気でいっぱいです。
死生感や人の一生すら考えさせられます。
初期の英田作品が実は結構好きです! -
ノベルズの文庫化。
なので、以前に読んでいる。
買ってから、なかなか読めずにいた。
脇の武井と鈴原の話が好きで、ドラマCDで涙していた・・・ことを思い出す。
彼らが、心穏やかに過ごしているといいな、と願わずにはいられない。
ふふ、ほぼ893だし、居もしない人たちだけどね。