水仙の夢: 竜宮ホテル (徳間文庫 む 9-6)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198940713

作品紹介・あらすじ

鬼は外、福は内。外へ外へと追われた鬼はいったいどこへ行けばいいの?ひなぎくは心を痛め、心で呼ぶのです。鬼さんこちらへいらっしゃい。「ここ」なら誰もあなたを嫌わない。魔法の力に祝福され、不思議を招く竜宮ホテル。今回のお話はひなぎくと節分の夜の物語、「水仙の夢」。小さな書店を響呼が訪う、「椿一輪」。玩具の白猫の魂と懐かしい奇跡の物語、「見えない魔法」など四編。

感想・レビュー・書評

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  • 今回も優しいお話し。
    絵本の世界のような竜宮ホテルシリーズ、好きです。

  • 村山早紀さんの「竜宮ホテル 水仙の夢」読了。シリーズ3作目。今回は節分の季節に起こった青鬼さんとひなぎくの水仙にまつわる物語「水仙の夢」。海辺の街にある小さな本屋への訪問「椿一輪」。携帯会社からおもちゃ屋に戻ってきた内気な少年の「見えない魔法」。歌が歌えなくなった愛理と母親の物語「雪の精が踊る夜」の4話です。個人的には淡い星空の鬼とひなぎくの交流を描いた「水仙の夢」と地元の方々に愛された小さな温かい本屋の物語「椿一輪」が良かった。巻を重ねる度に竜宮ホテルに愛着がわく感じ。続編が楽しみ♪

  • 【収録作品】第一話 水仙の夢/第二話 椿一輪/第三話 見えない魔法/第四話 雪の精が踊る夜 
    *涙腺を刺激する話が多い。こんな話を愛する人が多いなら、人間も捨てたものではないかも、と思いそうになる。

  • 「竜宮ホテル」の第二弾。

    四話構成の心温まる話です。
    響呼さんが、幸せになってほしいな。
    そんな思いにかられます。

  • 2話目の本屋さんの話がぐっときました。私自身いつの間にか大手書店にしか行かなくなってしまいましたし、かつて通っていた書店も多くが閉店してしまいました。
    このシリーズもだいぶ世界が広がって、誰を主人公にしてもお話が展開できる感じになってきましたね。

  • また竜宮ホテルに遊びに来れた事を嬉しく思います。
    寅彦さんが本当に空気で、良いところは お父様に掻っ攫われ、益々不憫で仕方がない。(あとがき にあったように、4巻以降を期待して)
    また次も、優しさに溢れた竜宮ホテルに遊びに来れますように。

  • 物悲しさや寂しさだったり、実は重い話が軸になってるものが多かった気が。
    でも、それらも全部、響呼さんを中心とした竜宮ホテルにゆかりのある人たちの優しさで浄化していくような物語でした。

  • 「水仙の夢」
    節分後に出会ったのは。
    タイミングが悪く訪れてしまったとしか言いようがないが、生きるために必死だったからこそ告げられた通りにするしかなかったのだろう。

    「椿一輪」
    この世には何もなくて。
    伝えなければならない情報を忘れてしまっていただけでなく、皆が口を閉ざしていたからこそ勘違いしたまま出会えたのかもしれないな。

    「見えない魔法」
    連れて帰ったはずだが。
    どれだけ止めても悪天候の中どうしても家を出ようとしている時点で、縛り付けてでも外に出ないよう留めてから対応すべきだったのでは。

    「雪の精が踊る夜」
    嫌われているけれども。
    過去の出来事を思い出し同じ気持ちを抱いていれば良かったが、子ながらの素朴な願いがあったからこそ付き纏われ続けてしまったのだろ。

  • まあ、優しいお話しです。
    サンタクロースは、一貫してしてるんだな、この話の主軸がサンタクロースかもしれない。
    あとがきを読むとシリーズは続いけるようだけれど、でてる?この本最後だったら結構時間経ってるけど。

  • 初読みの作家さんでした。噂に違わず、なんという優しい物語!という本でした。 悲しくて優しくて…続きが気になります。 なにより表紙が可愛らしい☆

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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