パブリックスクール -ツバメと殉教者- (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 188
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198644185

作品紹介・あらすじ

由緒ある伯爵家の長男で、名門全寮制パブリックスクールの監督生──。
なのに、制服は着崩し、点呼や当番もサボってばかりのスタン。
同じ学年で、監督生を務める桂人は、密かにスタンを敬遠していた。
そんなある日、桂人はスタンの情事を目撃!!
見られても悪びれず挑発するスタンに、桂人は優等生の仮面を剥がされてしまう。
さらに、二人一組で行う当番で、スタンのお目付け役を任されてしまい!?

感想・レビュー・書評

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  •  攻めが不特定多数を抱いてる男娼設定はすごく好きです。
     受けは、一巻目の主人公と違って、女々しくなくて外見も女子供っぽくないからまだマシだった。

     ただ読んでるとすごくストレスの溜まる登場人物ばかりだな〜って印象。
     受けは養父から性的暴行されてたからいいけど、攻めが……実の母親とだったから胸糞だった。同性ならウェルカムだけど、母親と息子の近親相姦は気色悪すぎる……。可哀想とか同情ではなくて本当に気持ちが悪い。

  • エドたちの話かと思いましたが、完全スピンオフでした。別にそれでもよかったんですが、ちょっと目新しさがなさすぎて残念でした。あんまりエドたちの話と変わらないとは言わないけど、似通ってるかなと。もちろん背景が一緒のせいもあるけど、不憫な日系の男の子が~っていう感じと、これは「パブリックスクール」としてのテーマなのかもしれないけど、「愛」について、「愛」を求めて・・・って感じなので、どうしても似通いますね。
    監督生(素行不良・家柄良)×監督生(日系ハーフ・優等生)
    あるときから監督生らしからぬ行動が目立つスタン。一方、同じ監督生のケイトは周囲に英国人じゃないこと、貴族でないことを侮られながらも自分の仕事はキチンとやっていた。しかしある日、寮長のメンベラーズからケイトとスタンが組んで仕事をするように言われ、ケイトはスタンを引っ張りだすことになる。
    そんな中でスタンの素行不良には双子の弟が家督を継いだことが関係しているようで・・・
    似通ってはいますが、結構ラストあたりのスタンの行動の理由だったり、双子の愛、そしてスタンとケイトの愛のカタチだったりはいろんな事が複合的に描かれていて、それなりの分厚さの本ですので、読み応えはあります。

  • シリーズ前作より好み。受け、攻め共に親からの性的虐待された過去もち。不幸攻めは珍しいので楽しく読めました(あまりトラウマにはなってなかったけど)。最初は非道な攻めが受けに危険が及びだすと守る立場になって甘い雰囲気になる展開がお約束だけど好き。受けは危機意識なさすぎやけど。
    しかし風呂敷広げたものの畳みかたがいまいちという印象で、弟との確執があっさり解決しちゃったなぁと。しかも攻めが男娼?として多数の寮生と寝てるのと、受けを拒否しなければならない理由には納得しかねた。他にも色々腑に落ちない点が…
    文庫じゃないからか…挿絵が少ない?chara birthdayfair2017小冊子にSSあり。すっかり丸くなった攻めが可愛い

  • 発売前にタイムリーな感じでパブリックスクールシリーズにハマり、喜んで買いました。

    スピンオフ、ということで、レイとエドワードは殆ど姿を見せませんが、OB扱いでチラッと出たり、ストーリーも前作(本編?)と似通ったところが多くニヤニヤ読めました。

    パブリックスクール感が強いスピンオフ。
    また主人公ケイトはレイに比べると強かな感じがします。育ちがね……

    いじめられてはいないまでも、前半はやはりなんだかモヤモヤしたり、危険な主人公。

    読み終わって個人的にはエドワードとレイが(というかエドワードか……)あと、前作のストーリの方が好きかなぁと思いましたが、個人的にです。
    何だかんだ読み始めるとなかなか止まらないのと、『愛すること愛されること』について言葉巧みに伝えられるのは前作と共通なので、好きな方を読んで損は無いと思います。

    全くどうでもいいけれどメンべラーズ……かっこいいなぁ…ああいうカリスマ性ある飄々としたキャラたまらない……

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