おじさん仏教

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198642952

作品紹介・あらすじ

おじさんはなぜ悩ましいのか。後悔、寂しさ、家族、仕事、お金、老後、街で集めた中高年男性の悩みに小池龍之介氏が仏道の視座から説く。そもそも「おじさん」って何? 実は老若男女の心に巣食う煩悩こそ「おじさん」だった――仏教の八正道の教えから詳細解説。ベストセラー『おじさん図鑑』のなかむらるみ氏による愛すべきおじさんイラスト多数、蛭子能収氏の悩みを聞く特別対談も収録。世の全てのおじさんと、おじさんを理解したい全ての人に。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りて読み→kindle購入し、音声読み上げで通勤中に繰り返し聴いてます。
    仏教哲学は、沼な本をチョイスしちゃうとすごく難しくて(唯識とか)、、
    けどこの本は、身近なおじさんという事例から仏道での考え方、こういうふうに生きると楽になるよって教えてくれてて、本当にわかりやすく楽しく読めました。
    繰り返し繰り返し聴いて、執着を手放した生き方をするオバサンになっていきたいです。

  • P135
    「今」を犠牲にして
    生きているとつらい※

    P11
    「何者でもない、ありのままに精神」に戻って、
    何色にも染まらず、
    「今、ここ」を生きる以上は、
    若くもないし、老いてもいないし、
    ただ単に生きているだけ

    P126
    「快」には「欲」、
    「不快」には「怒り」、
    「ニュートラルな刺激」には「無知」の煩悩

    P133
    「今」を充実させずに
    変に本音を抑えこみながら
    「やがて」のために生きている

    P136
    あなたが生きているのは
    未来や過去ではありません※

    P136
    3.11で.流れは少し変わったけれど、
    アベノミクスでまた戻った

    P136
    若い頃は「ドーパミンモデル」でも、
    年をとると「セロトニンモデル」に移行するのが
    かつての伝統的な知恵であった

    P136
    注意深く利用する

  • 第1章は、「よくありそうだな~」なおじさんの愚痴や悩みに対して、仏教のアプローチで「こういう心の持ちようはどうだろう?」と提言してくれそうな感じ。
    第2章は、仏教の教えのうち、日常生活に取り入れられる基本的な考え方(八正道)を解説し、
    第3章は、おじさん代表・・・の蛭子能収氏の対談。
    蛭子能収氏といえば、京都の伏見稲荷の鳥居も寄付されてましたね・・・。対談でも登場される?奥様のご趣味なのかしら。


    おじさん世代が読むような雑誌の掲載が元になっているようだったのですが、OL・女性向けのもあっても面白そう。

    よくありがちな悩みが掲載されているし、住職のお仕事?の一つに檀家さんのお話も聴くというのはあるんだけれど、よくこんなに対応できるな~と思ったり。
    お坊さんも、組織に属している以上、似たようなことはあるんだろうか。

    気になったところというか「そうそう(;´Д`)ハァハァフンフンソウソウ」と思ったのは
    ★自分を否定し続ける理由は謙虚ではなく、現実の自分が理想の自分の乖離が大きいから。自尊心の強さ。
    ★評価されないと感じるのは、自分のこととなると盲目になる、わからない。不満を持ってイライラするより、チームプレイに役立てる自分へと変わること
    ★できない部下など、、、幻想を滅する=幻滅する でよいのだ。


    逆にうーん・・・と思ったのは
    ★閑職⇒退職を迷う・・・この程度の仕事で給与をもらえるのはラッキーと発想の転換。目の前のことに一生懸命従事して集中しては。

    ⇒閑職そのものよりも、「もっと人に役に立っている」という実感がほしいので二の足を踏んでいるという側面もあるのかなぁと思ったり。
    もちろん目の前のことに一生懸命集中する=役に立つ仕事であればいいんだけど、合間見て楽しんだりする・・・それはそれで割り切れればラッキーなのかもしれないけれど、会社からみたら荷物だよなぁ。と。

  • なんか仏教的な「ありのまま」みたいな話と、世俗的なビジネス書じみた話とが混在している印象。そういうのをうまいこと使い分けられる程度に、著者の頭はいいんだろうなあという感想を持った。

  • ビジネスマン向け。会社生活や家での愚痴などのとらえかた。
    C0015

  • 「おじさん」を通して、一見面白おかしいアプローチだが、人間の本性に迫る、仏教入門書となっている。
    この若さで、ここまで思惟を極めるとは、いかばかりの僧であろうか。

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著者プロフィール

1978年生まれ。山口県出身。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌倉市)住職、ウェブサイト「家出空間」主宰。僧名は龍照(のちに空朴に改名)。住職としての仕事と自身の修行のかたわら、一般向け坐禅指導も行う。執筆活動も手がけ、『考えない練習』(小学館文庫)、『しない生活』(幻冬舎新書)、『超訳 ブッダの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多くの著作を持つ。2018年9月に月読寺を引き払い、路上生活者に。11月には修行の旅に出る(現在は音信不通)。

「2019年 『やっかいな人を自分のお城に入れない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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