- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198640606
作品紹介・あらすじ
王串ミドロ、三十三歳。無名のお笑い芸人。だが年末のマンザイ・グランプリで優勝すれば、どんなに無名でもキャリアがなくても、一夜にしてスターになれる! こうして漫才コンビ、“ゼロワン”は、マングラの頂点を目指し、悩みながらも奮闘を開始。頼りなくも熱心な若き相方零、圧倒的な実力を誇るライバル“クロエ”、自由奔放な恋人マドカらの存在を糧に、芸人・王串は自分の笑いを形づくろうとする。笑って泣けて元気の出る、青春小説の傑作!
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
作者の初の一般文芸書だけど、良い意味でラノベと変わらず(そもそもラノベとの差は挿絵があるかどうかくらいだと思ってるが)、まあ、つまり、おっさん版の「AGE」だなあ、と。文庫化して、みんなに読んでほしいな。
(後書きが重いのは置いておいて……) -
亡くなった壱への渇望が凄い。
色々な感情が綯い交ぜになった、凄い熱量の想いが伝わってヒリヒリする。
あまり漫才という感じはないのだけど、重なるセリフのテンポとセンスが良く、勢いがあるので掛け合いが面白い。
零と王串の仲が良いのが可愛くて嬉しい。 -
117関東の芸人の焦りと苦悩がなんとなく感じられる。ひさしぶりに寄席でお笑い見たくなった。
-
決しておもしろくなかったわけではないけど・・・
あとがきが重い・・・ -
2016年2月3日読了。
すごい。
すごい。
揺さぶられた。
人を笑わせるためにどれだけの狂気が必要なのか。 -
王串ミドロは売れない芸人。死んだ同級生の弟と組んだ漫才コンビ「ゼロワン」は鳴かず飛ばず。33歳にして貯金なし。女の家に居候するヒモ暮らし。どこからどう見てもダメな大人の見本だ。はい上がるには、マンザイ・グランプリで優勝するしかない。立ちはだかるのは圧倒的な人気を誇る兄弟コンビ「クロエ」。ヤツらの目指している笑いは、おそろしく常識外れ。そこに王串は、自分と同じにおいを感じてしまう。〈普通の、及第点の漫才では足りない。熱く危険な、噴火するマグマの塊のような笑いでなければ〉。ヘビーなドラマを軽快に描く佳作。(産経新聞)
-
(私にとっては)「グラスハート」シリーズ(ライトノベル)の著者の若木未生さんの、初の一般文芸作品です。
漫才には詳しくありませんが、楽しく読めました。