池上彰のそこが知りたい! ロシア

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198639594

作品紹介・あらすじ

プーチン大統領来日へ!日本とロシアの関係はどうなるのか?北方領土問題の行方は?池上彰が完全解説する最新ロシア事情!池上彰は言う。「ロシアは北方領土問題を解決したがっているんです」。さには「ウクライナ問題」「野党指導者の暗殺」「アメリカとの新・冷戦時代」「中国との急接近」「独裁者プーチンの野望」‥‥。日本人が知っておくべきロシアと日本の「密接な関係」とは!

感想・レビュー・書評

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  • プーチンおそロシアの再来を彷彿とさせる。今後の日ロ関係について考えるにはまず相手国家のことを知らなさすぎた。なぜかおそロシアについては興味もなく、思い出すことも少ないのだが、地理上では札幌とウラジオストクがほぼ同じ緯度に位置していると知り改めてどうしてこの国の文化や価値観が近しいものがあったのかわかる気がした。余談だが私がそもそも読書にのめり込んだのはドストエフスキーだったが、アメリカの文学に比べてすごく人間心理や本質をついている価値観だった。プーチンの動向が気になるところだが親日派な部分も見られるし話しあいで仲よく出来たらいいんだが。彼は帝政ロシア時代の郷愁に酔っているのかな。人間的に仲よくする気なんてさらさらないんだろうな。一時期は日本企業は中国に多くの工場を作ってきたがこれからはロシアでも極東に外国企業が入りやすい経済特区が指定されていく流れになりそうだ。そうなれば日本企業には税金の軽減対策上のメリットがあり、海外に進出したくなる企業も溢れるだろう。ロシアも経済特区で海外の資産を呼びこんで極東を活性化させたい狙いがあるとのこと。日本においての大きなビジネスチャンスとなることになる。極東からどれだけ安く天然ガス資源を持ってくるかがカギとなるが、ロシアに対する経済制裁があるからなかなか交渉は高度になりそうだ。その前に北方領土問題の解決も問題になっている。産油国でもない日本が原油の値段が下がってきたからと言って喜んでばかりもいられない。解決には長い交渉がかかりそうだ。

  • ロシアとウクライナ
    北方領土

    今回のウクライナ侵攻があるまで知らなかったことが沢山あった。
    もっと知るべきだと実感

  • ロシアの周辺諸国に対する強行路線の要因がわかった

  • なるほどーって何回も思いました。池上彰さんの本って読みやすい。世界は不思議です。

  • 池上さんらしい、わかりやすい解説。床屋政談で北方領土を語るときには、これを読んでおけば大丈夫。

  • 2018/08/02

  • 期待通り分かりやすい本。
    ロシアのこと知っている人には退屈でしょうが。

    私のようなほとんど知識がない人間には、へぇーそうなんだの連続。

    現状のプーチンの状況を整理しつつ、レーニン以降の歴史も理解できるし。東欧との関係、ヨーロッパとの関係、中国との関係、日本の位置など。広く理解ができる。

    読後感は、「やっと基礎知識がついた」という感じ。

    政府の意向、プーチンの意向により、有力者、反政府の人間が、逮捕されたり、暗殺されたり。歴史上は繰り返されてきたことだけれども、今現在そのような政治統治方法が機能していることに、改めて恐ろしさを感じる。全世界で考えれば特異なことではないのではないかと、残念ながら感じる。
    国際政治というのは生半可な駆け引きではなく、パワーゲーム、弱肉強食の世界だし、大きな国の統一多様な価値観、利害関係の国民を一つにまとめるためには、恐怖政治、プロパガンダによる国主の崇拝も有効なのだろうが。

    一般市民の当たり前の権利が守られるということがどれだけ貴重なことなのか。しみじみ感じた。

  • 報道での様々な記事が、今後はもっと理解できるよになると思います。レーニン、プーチン、スパイ。ウクライナは個別の問題ではなく、典型的なパターンだったんですね。周辺小国の不安。リトアニアは「ロシアの脅威に対抗するため、アフガニスタンで血を流しているのです」。考えさせられます。池上さんの現代史は、いつも分かり易くて感謝しています。

  • ロシアにしてみれば北朝鮮の緩衝地帯として存在していれば、たとえ第二次朝鮮戦争が起きても北朝鮮は戦場になるが、ロシアは正常にならないで済む。ですから、北朝鮮はとんでもない組んでだけれども維持させようと言うことになるわけです

  • 内容は知ってる人には基本なんだろうけど、とてもわかりやすく知識がない人間にはとても助かりました。

    敵国と国境を接したくない、というロシアの切実さがすごい。
    そりゃたしかに、国土が広すぎて守るの大変だろうなと。アメリカは半分海でもメキシコの国境線は管理しきれていないとトランプ関連のニュースで見たし。先日まではイギリスの本を読み漁り、血みどろ具合にびっくりしたけど、違うベクトルでロシアもすごい。
    この本をスタートに、いろんなロシアの本を読んでみようと思う。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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