- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198638979
作品紹介・あらすじ
あたしは巴屋を江戸一番の大店にしてみせる! 度胸と才覚を武器に、ちっぽけな太物問屋から有数の大店に成り上がった女、おけい。江戸中の人々を驚かせ、女たちの注目を集め、新しい反物を流行らせた”人でなしのおけい”は仮の姿。遣り手、強面のかげには、一途な純愛があった。号泣必至の一代記!「食堂のおばちゃん」として話題となった松本清張賞作家が贈る、書下し時代小説。
感想・レビュー・書評
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時代や設定が、「あきない正傳」に似ていてる(あちらも大ファン、どっちが先かは不明)が、好きだなあ、こんな感じで江戸時代の女性が活躍する話。
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誰しも辛い時、帰路に立った時は何かにすがり付きたくなる。物であれ人であれ。安易にすがり付いたら騙されたりもする。何かと世の中は世知辛い。それでも、そのすがり付く対象と自分との間にある繋がり、繋がりの質量によっては、それが大きな力となる。その力の大きさは自分自身の覚悟の質量に比例するのかも。
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「あたしは巴屋を江戸一番の大店にしてみせる!」
江戸中の人々を驚かせ、女たちの注目を集め、
新しい反物を流行らせた"人でなしのおけい"は
仮の姿。遣り手、強面のかげには秘めた恋が…。
一途な女の一代記。 -
「おばちゃん街道」で自伝的エッセイを、「あしたの朝子」では母親をモデルにした小説を書いて、現在乗りに乗ってる感じの山口恵以子さん。「恋形見」、本格的な時代小説といってもいいでしょうか・・・。2015.1発行です。呉服の巴屋の長女として生まれたおけいの波乱万丈の生涯。11歳から42歳まで、お店を継ぎ、「人でなしのおけい」と言われながらも、11歳からずっと抱き続けてきた純情一途な恋心を描いた力作だと思います。「真心」がテーマでしょうか・・・。
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面白かったけど、主人公以外の人物の書き込みがが薄っぺらいのが一寸気になった......(´・ω・`)
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やっぱり作家は凄い。話しの落とし所が決まってる。
ラジオで、この本の内容がインスピレーションでポンと落ちて来たと聞き、興味を抱いた。或る一場面が画像として現れ、それを意味あるものとするように、ストーリーが産まれてくると作者は話していた。
読後なるほど得心した。