詩の礫

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 154
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198631932

作品紹介・あらすじ

ツイッターで放つ言葉の力、福島在住詩人の咆哮。3月16日午前4時23分の被災後最初の詩作から、5月25日の決着まで、「詩の礫」全文掲載-。

感想・レビュー・書評

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  •  あの時から、時間がずれたんですよね。その感覚が、何だかとても納得できたような。同じ時間を、いろんな他者を踏みつけたり、上からみたり、わかったようなセリフを吐いたりして生きている私がいる。一分ずらして、見ると、ひょっとしたら、たえられないわたしに気付けるかもしれない。そんなふうな・・・
    https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201908110000/

  • つぶて、と銘打っているだけあり、こちらへ投げつけてくるような印象

  • 震災後のtwitterを書籍化

  • 池袋LIBROで買った最期の本を読み終わる。【暫定】

    東日本大震災直後から発表された詩は読むものを引き込み、ときには詩人と同化させる。それは、ある意味とても危険な行為で、自分が戻ってこない恐れがある。この詩集の頁をめくるには、「緊急脱出装置」が必要だ。

  • 震災直後に起きた大きな感情の起伏が言葉に。何度も繰り返し、「明けない夜はない」と出てくるが、明けた日には何が待っているのか。。。言葉は信じられる。しかし、言葉だけでは、何かが足りない。

    後半に出てくる、自分で自分を責め、振り返り、はね返し、立ち上がる瞬間。そこに立ち会えて、私は言葉とはなにかがやっと分かった気がした。和合さんは、まぎれもない詩人。まぎれもない人間。それが言葉になっていた。

  • 福島在住の詩人のつぶやき(ツイッターで)。
    家族と離れ福島での生活をつぶやいている。
    時に怒り、時に泣く。余震。
    図らずも泣きそうになった。あの日々は私にとって暗鬱で、それがよみがえった。

  • いくつかの詩はじんじんと響いてくる。
    2018.4.28 再読

  •  福島で被災した詩人がツィッターの連続投稿で綴る「詩の礫」が書籍化。

     ツィッターで織りなす詩という新しい表現の力。本当のツィッターのまま短い言葉がツィートした時刻と共に刻まれていて、ふっと短く綴られた言葉の重さが際立つ。
     全体的には何だかよくわからない詩も多く感じたが、逆に強く印象に残る言葉も多かった。「放射能がふっています。静かな夜です」などズシリと来るフレーズがいくつもあった。

     映像などの直接的なものとは全く違う重みで”故郷を失う”ということの意味を感じさせてくれる。
     東日本大震災を思う上でかかせない一冊。

  • 言葉の礫には強い力がある。

  • 新刊JPで紹介され購入。

    各メディアで反響のよう。

    はじめの方は、純粋な作者の怒り、失望、やりきれない思いに心打たれてページをめくっていったのだが、途中、前書きや後書きの言葉が出てきて、しばらく読んだころから、「あー、作品を書いているんだ」と一歩引いて見てしまった。

    震災に直面している人ならではの心の叫びはよく伝わってくる。

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著者プロフィール

福島市在住。詩人。高校の国語教師。『AFTER』(思潮社)で中原中也賞受賞。『地球頭脳詩篇』(思潮社)で晩翠賞受賞。2011年3月11日、伊達市にある学校で被災。避難所で数日過ごした後、自宅からツイッターで詩を発信し続け大反響を呼ぶ。近著に、『詩の礫』(徳間書店)、『詩の邂逅』(朝日新聞出版)、『詩ノ黙礼』(新潮社)など。ツイッターは今も続けられている。

「2021年 『空のふもと 風の中』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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