ひとりぼっちのかいぶつといしのうさぎ

  • 徳間書店
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感想 : 28
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  • / ISBN・EAN: 9784198619022

感想・レビュー・書評

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  • 思い出してしまった・・・。
    賛否両論どころか否定意見が多かった。

    でも
    この石のうさぎになりたい。

    いつでも傍にいて
    絶対に壊れない・・・そういう存在に。

  • 醜いということだけでみんなに嫌われ、周りの岩や地面までも粉々になってしまう中で、石のウサギだけは姿も変わらずずっと一緒にいてくれた。やがて醜い怪物がいたことが過去のことになっても石のウサギだけは残っていた。

  • 絵が大きく遠目が効きます。
    ストーリーは非現実を描きながらも、生きている中で味わうこともあるかもしれないと思うような現実的なお話です。
    幸せではないけれど、なんとなく感じるところがあるストーリーで、こういう絵本も読んで感じて欲しいなぁと思います。
    ですが、かいぶつを紹介する描写が今の社会や教育的には受け入れられにくい表現なので教育現場で読むのは躊躇われます。

  • ちょっと寂しさ感じてしまいます
    いしのうさぎがいてくれてよかった!

  • 岩見沢市立図書館 長谷

  • 「絵本であそぼ!」で紹介。

  • ひとりぼっちのかいじゅうがとても切ないです。

  • 泣きますよー。姿形が醜いがゆえに友達が一人もできないかいぶつ…。そんなかいぶつに初めてできたたった一人の友達。それが石で作ったうさぎなのです。もう後半は涙で読めませんて。

  • 2013.6.26 4-3
    2013.9.4 3-3

  • 絵にもかけない醜さで万物に嫌われるさみしいかいぶつの絵本。
    とはいえ醜さは単なる記号で、「見た目で差別しちゃいけません」みたいな本ではない。
    集団の中のみにくさによる孤立ではなく、孤独をどう処理するかという、個の内側を扱った話だ。

    かいぶつは「みにくいので」動物たちはみんな逃げていく。
    かいぶつが「みにくいので」草や水は枯れ気象は荒れる。
    だけど実際のところ、「みにくいやつめ」と嫌悪をぶつけるものはひとつもでてこない。

    動物はかいぶつが動物たちの顔を認識できないくらいすばやく逃げて行くし
    (逆に言えば動物だって怪物の姿をしっかり見ていないはず)
    環境だって、擬人化された「お日さま」や「雲さん」や「岩どん」ではなくリアルな風雨や岩石だ。
    かいぶつを「みて」反応しているわけじゃない。

    「すべてにきらわれている」かのように描かれているけれど、雨も雷も雪も岩も地面もかいぶつのそばにいる。
    動物が逃げるのだって、水のように乾いたり草のように枯れたり岩のように砕けたり落雷のとばっちりを受けたりするのが怖いからかもしれない。
    それでもみにくさは嫌悪される理由として機能する。
    地の文は「かいぶつがひとりぼっちなのはみにくいからだ」とキッパリいい切る。

    「みにくさ」は「なにもしていないのにみんなに嫌われてひとりぼっち」というかいぶつの状態を作り出すための小道具だ。
    べつに「みにくさ」じゃなくたっていいけど、説明不要の便利な嫌われ要素として「みにくさ」が選ばれているだけ。
    万物すべてに嫌われる呪いのような状況を安易に「みにくさ」のせいにしてしまうのはよろしくない。
    子供用の絵本で「みにくいから嫌われています」が疑問も問題もなく通用してしまう世界観が描かれているのは嫌だ。
    同じ理不尽なら呪いのほうがいい。


    絵は悪くないけど良くもない。
    みにくいものとして描かれるかいぶつはグレムリンとヨーダと達磨さんを合わせたような愛嬌のある風貌。
    うれしくないものとして描かれる、かいぶつに許された環境は雷鳴も岩も迫力があって強い。
    (かいぶつの顔の力はページの大きさによる迫力にも助けられている)

    それに引きかえ、うつくしいものとして描かれる緑はくすんでいて動物たちは魅力に乏しい。
    よいものとしてかかれたものと、悪いものとしてかかれたものが、そのようには見えない。
    なんだか悪役を憎らしく描くことに集中しすぎて肝心のヒーローが凡庸になってしまったような力の差がある。


    ストーリーは無害な異形が差別されてかわいそうな姿を安全な場所から眺めて感涙を落とすためのものに見える。
    「ハリドン」や「ヘルマフロディテ」ほどの嫌悪はないけれど、この類は嫌いだ。
    bumpの「ダンデライオン」を思い浮かべて比べてしまったから、どうしても劣って見える。

    評価は☆1か☆2か迷うところ。
    絵の分だけ星をひとつプラスしてもいいけれど、おすすめできないという点で☆1。

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著者プロフィール

英国の絵本作家。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞他受賞多数。作品に『くまくんと6ぴきのしろいねずみ』『ひとりぼっちのかいぶつといしのうさぎ』『かしこいさかなはかんがえた』(徳間書店)等。

「2022年 『2ひきのカエル そのぼうきれ、どうすんだ?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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