ヤングガン・カルナバル グッドバイ、ヤングガン (TOKUMA NOVELS Edge)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 97
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198508739

作品紹介・あらすじ

ハイブリッド本社が襲撃された。敵は陸上自衛隊の特殊部隊。戦場慣れしている凄腕ばかりで、今までにない苦闘となる。-仲間が傷ついていく。…何故こんなことになったのだろうか…?塵八は高校三年生になり、漫研の会長になるがいろいろ上手くいかない。由美子のことも、殺しの方も。カルナバル以降裏社会の勢力図が激変した。最大の敵、鳳凰連合は壊滅寸前だった。そんなとき鳳凰連合の元幹部、池垣がある物を手土産としハイブリッドに鞍替えした。組織の拡大を図る白猫は、池垣に栃木支部をまかせるが…。大人気シリーズ、ついに完結。

感想・レビュー・書評

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  • ついに最終巻。ページ数も多くなっている。
    ハイブリッドがS小隊に襲われて半壊状態になる。あっさりと1巻から登場していたルイが死んでしまう。過去の話とか描かれなかったな。
    ハイブリッドの面々は、すぐに追撃して、フィクサーの辻と、防衛庁長官の物部を殺す。当然S小隊が待ち構えているので死闘となった。塵八と弓華が何も言わずに、お互いの武器を渡し合って、マガジンを変えるシーンは映画みたいでカッコ良い。
    巨悪も打ち倒して数ヶ月経つと塵八も卒業の時期になる。卒業と同時に塵八は殺し屋稼業を辞める。ハイブリッドは許可を出して、ゆっくりと卒業して一般人になるのかと思って部室にいたら、高尾錠輔に撃たれる。弓華がきて一緒に高尾を殺すが、血まみれで人を殺すところをユミコに見られてしまう。
    ここで気になったのはユミコは弓華と会っているはずなのに初対面みたいなリアクションだ。エピローグの回想でも、塵八のことを考えているときに、卒業式の時のあの少女の殺し屋の、といっている。弓華とは、塵八に勉強を教えるときに会ってるし、弓華の女たらしについてカノコに聞いたりしているので認知はしているはずなんだがなんでだろ。カノコは事件の後に中国に行った弓華について行った。エピローグの感じだとカノコと音信不通といった状態でもなさそうだし、連絡を取っているのなら無理にでも塵八のことを聞きだすだろう。
    違和感は気のせいで整合性を取ろうとすると、弓華に塵八について聞こうと思ったが弓華は中国に行ってしまい、カノコもそれについて行って音信不通なので聞けない。そんなある日に塵八がネームの入った袋を置いて行ったということなのかな。
     塵八も人を殺した人間は一般人にはなれないって言ってたのに挑戦してみたくなったんだな。闇を抱えて弱さを見せなくなった塵八は、どんどん強くなっていくことだろう。
    その後について考えると、塵八はなるべくユミコとは関わりたくないだろう。邪魔がいなくなったので、チェ・ミナや琴刃が食らいついてきて、ダニエラも狙ってるだろうしで塵八は暇ではなさそうだ。
    一登と毒島が仲良くなってるみたいなんだが、いつか一悶着ありそう。絶対ある。頃合いで毒島は裏切るだろうし。
    細かいところが気になりはしたが、どういう風にまとめるのかと思っていたところ、綺麗にまとまっていて良かった。エンディングとかは結構感動した。良い作品だった。

  • しっかりと終りました。ある意味この巻が一番カルナバルしてる。

  • しっかりと終りました。ある意味この巻が一番カルナバルしてる。

  • 素晴らしいアクション映画のようだった

  • 長く続いてきたシリーズが急転直下で最後を迎える。カルナバル編で燃え尽きたようだったけどまだクライマックスは残っていたらしい。
    アクション映画の残り1時間で畳み掛けるような構成。一気に読みきりたい。塵八や由美華たちの今後を考えるのも面白い。
    最終的に毒島がやりたい放題やって美味しいとこ持っていったんじゃないかという気がする…。
    ラストシーンはいかにもというべき演出。アクションものの見所が余さず使われている。長い映画を見終わったような読後感。

  • ヤングガン達の話もこれでおしまい。

  • カルナバルを経て極東最大の犯罪組織となった白猫率いるハイブリッド。
    その本社が襲撃された―敵は自衛隊特殊部隊!
    生きて離脱できるのか、ヴェルシーナ・ファイルは誰の手に、塵八の両親の死の真相は―?
    最後の死闘が始まる!

    とうとう最終巻!
    第二部が華やかに開幕と思ったら一冊で終了って…どうなの
    もったいなくて読み始められなかった‐気持ち盛り上げて読んだけど!

    結構な駆け足ながらも、ほぼ全ての謎を回収してちゃんと纏めて完結したのには満足。
    弓華の母が死亡したとは思えないから‐ほぼ全て、と言っておくョ。

    塵八と弓華の戦友っぷり―背中合わせで戦うのには高揚したし!

    弓華とカノコにはびっくりですが‐弓華もリスクを覚悟の上一緒に居るんだろうけど、カノコがそーゆー決断をするとはね~
    伶の追っかけぶりにもびっくりだけども。
    一方の塵八…でもまぁこーゆーダークヒーローは孤独なものだよね。残念だけど。

    そして平等院組長が生き残って良かった‐
    本編は終了だけど…またいつか番外編が読めたら良いな~

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著者プロフィール

2000年に第1回富士見ヤングミステリー大賞を受賞、2002年角川Next賞を受賞。代表作は『ヤングガン・カルナバル』シリーズ、『ゴルゴタ』、『GENEZ』シリーズなど。『魔法少女特殊戦あすか』原作、『ちょっとかわいいアイアンメイデン』原作、『王様達のヴァイキング』ストーリー協力。TVアニメ『PSYCHO‐PASS』1期、『PSYCHO‐PASS 劇場版』(ともに虚淵玄と共同脚本)にて、ニュータイプアニメアワード脚本賞受賞。TVアニメ『ベルセルク(2016)』シリーズ構成。

「2017年 『バイオハザード ヴェンデッタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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