- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198508142
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
神様なんて、いない。
-
第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞受賞作。
帯と後ろのあらすじを読んで「雪に埋まっていく世界で、人間では無い主人公たちが楽園を目指して旅をするお話」だと理解した瞬間に頭に浮かんだのはウルフズレインでした。
「楽園」を目指す物語ってありがちだと思うのですが、作者さんが17歳という若さで楽園をどう定義したのかなぁ
とか気になってジャケットもかわいかったので、買ってみたらすごく良かったです。
文章がとても丁寧でうまいなぁと思いました。
全体の空気感が好みで、それと雪国に住んでる者として、雪の表現がリアルで素晴らしいな!と喜んでました。
冬に読むのにぴったりな物語。
気が早いけどこの人の本をもっと読みたいな。
童話物語・紅玉いづき・ウルフズレイン
このあたりの単語にびびっときた人は好きかも。
-
「青い鳥」を求めて旅をするきょうだいの話
この作品が成功しているのは振りやむことのない雪という情景
それを全編通して良く活かしている形
「シビア」とか英語が出てくるあたりのファンタジー描写と
ライトノベル寓話的話つなぎの展開をもう少し工夫欲しいかも -
雪に閉ざされた世界で、<悪魔>と呼ばれる異能者である双子は、楽園を目指して旅を続けていた。<悪魔>を追う狩人たちが二人を見つけて……。
ストーリーはわりとストレートな感じなのだけれど、文章の雰囲気と情景描写がとてもよい。さくさくと音をたてて雪を踏みしめて歩いていく姿が印象的。友風子さんのこの表紙が好きな人は気に入ると思います。どことなく、紅玉いづきさんぽい印象を受けた。これでストーリーがついてくれば、もう鬼に金棒な感じだと思う。二作目は違う話で、を期待! -
受賞時に17歳だったことに素直に驚愕。一個下!?っていう興味から手に取った一冊。
雪の効果がよかったなぁと。全体的な雰囲気がすき。 -
異能の力を持っているせいで「悪魔」と呼ばれ、追われる双子の姉弟が「楽園」を目指す物語。
表紙に惹かれて手に取った作品。
予想以上に重くて切ない内容でした・・・。 -
雪が全てを覆う世界で、オッドアイを持つ人間は悪魔と呼ばれ、権威ある教会によって罪人とされていた。
オッドアイを持つ双子のハルカとユキジ。
彼等は教会の放つ狩人から逃れ、2人の養父であるヨハンの言っていた楽園を探していた。
とりあえずまとめられていたと思う。
狩人の過去とかチラ見えしてたけど、そのへんは割愛されてた。
ハルカは超頑張りやさん。彼らが安らかに過ごせる場所が見つかればよいと思う。 -
あまり救いがなく読むのが少し辛かったです。
-
若干17歳の受賞作という事で、キレイにまとまった話だと思う。
次の作品を読んでみたい。