「時短」と「成果」を両立させる 教師の仕事術10の原理・100の原則
- 明治図書出版 (2018年6月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784182176142
感想・レビュー・書評
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教員は残業に苦しめられている、教員はブラックだ。
そんな言葉をよく耳にするが、果たしてそれは周りの環境のせいにしているだけではないのか。自分は子供たちにこんなにも時間をかけている、という自己陶酔なだけではないのか。
そんな厳しい言葉をかけつつも、誰でもできる簡単な具体的な仕事術、対応術が書かれた本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本を読んで
自分の意識は
明らかにそれ以前と違ったものになりました
仕事「術」以上に
教師に必要な「考え方」が多数載っているように
私は感じました。
まさに、「お宝ざっくざく」という感じです。
ある程度教職を積まれた方に
おすすめの本です。
忘れていた意識に
火を灯してくれた一冊に
敬意を表して。 -
「書類の整理」などのノウハウを数段飛び越えた、深層的かつ本質的な仕事術の本。線を引きまくり、ページの角を折りまくって夢中で読んだ。こんな先生が身近にいれば、ストーカーのようにつきまとって教えを乞い、盗みまくると思う。本で読めるのは本当にありがたい。なんとなく家本芳郎さんを連想うした。
たまに叱られているような感じになる箇所もある(笑)。「執筆術」のところで、「具体的な読者を想定すべし」という記述があり、実際誰かを叱ったりたしなめたりするつもりで書いたのかな、と推測した。自分も「あの人に読ませたらどんな顔をするだろうか」と、何人かの同業者の顔が浮かんだ。
のっけから、最近よく言われる教員の働き方改革へのちょっとした疑問が提示されている。「労働観を質ではなく時間のみで測ると、質の高い仕事をしている人とそうでない人との差がますます開くのでは」とのこと。部活のことを除けば、確かにそうかもしれない。
「HOWからWHYへと転換する」「邪悪肯定論、善良否定論の補助線を引く」「古典や近代の名作から人生の同伴者を持つ」なんていうことは、どんな仕事術の本にも書いていないだろうと思われる。「引用可能性文書フォルダ」のところも圧倒された。
「多くの人は、どのように仕事が完了したかに無自覚」というのも盲点。いつどのように仕事が完了したか、の記録を取る必要性を感じた。
「年間で30冊程度の教養書も読まない人は教師としての資格がない」という指摘は耳に痛い。教養書もちゃんと読もう。とりあえず5冊並行読書はさっそく実践。なるほど、これはいい。
それにしても、たくさん本を出されていて売り上げも相当なものだと思うのだが、副業が禁止されている身として、印税はどうされているのかな、という下世話な疑問がつい浮かぶ。これは堀先生に限らず他の人もそうなのだが。無償?寄付? -
教師は常にhowの問いではなく、whyであるべき
やめることも提案である
明後日の思想で考える、、今の苦しみを未来の自分はどう考えるか、乗り切った後のことを考える
5冊同時読み
エピソードを手帳に記録し具体例や導入につかう
食うために仕事をする、という前提を忘れない -
自分自身の仕事の仕方というのは、自分が今まで学んできたこと、感じてきたこと、思っていることそういうものが現れてくるのだろうと本書を読んで感じました。
どんな働き方が是であると言えるのかはそれぞれの人生観であったり、哲学だったりとさまざまであるが、私はこのように考えているということが本全体から伝わってきます。
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約2年ぶりに再読。気づけば、自分の手帳術が堀さんに近づいていて(堀さんと同じ手帳術を目指している訳ではないが)嬉しくなった。自分もこの2年で働き方を改善できている。本書を読むと、学校全体を意識して動く視座が養われる。まだまだ自分の働き方は変えられる。自分だけでなく、周囲も活かす働き方に。自分の時間を活きている時間にできるよう、日々を過ごしていきたい。それと、新書を貪るように読みたいなあ。次回この本を再読した時には、一年で新書を30冊は読んでいる教師でありたい。
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とても分かりやすく書かれている。
なかなか実践するには難しいこともあるが…。 -
やるべき仕事の細分化→チェック、土日や放課後をあてにしない、凡事徹底、エピソード記録など、明確で的確な仕事術満載。本当に役立ってます!
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とても緻密なお仕事をされている堀先生
ご自身の仕事術(仕事観)を書かれている
真似しようとすると 無理があるけれど
時々目を通し その時にピンときたものは
自分なりに試してみたい
そんか一冊 -
単なるノウハウ本ではなく、まさに働き方「改革」です。
働き方改革や、改革のノウハウをうたった本はたくさんありますが、どれも改善の域を出ていません。
働き方改革ではなく、働き方改善、または仕事の改善方法だけの本が多いようです。
教育現場は、もはや改善だけでは、どうしようもないところに来ているのではないでしょうか。
小手先の改善だけではない、改革、生き方までも考えさせられます。
学校教育現場には私はいませんが、共通する部分も多くありました。
おすすめです。