まるごと 腐女子のつづ井さん (文春文庫 つ 27-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167915001

作品紹介・あらすじ

web発、シリーズ累計50万部突破!すべての「凝り性」の人、必読の大人気コミックエッセイ、待望の文庫化。「腐女子」とはボーイズラブを好むオタク女子を指す言葉。そんな「腐女子」を自認する女子大生つづ井さんと、愉快な仲間たちの、楽しさの限界突破の日常をつづった“絵日記”ともいえる「つづ井さん」シリーズは、趣味を全力で楽しむ姿が共感を呼び、ツイッターのフォロワー数も29万7000人と、熱い支持を集めています。電車内で見かけた腐女子に共感したり、BLと幽霊体験のせめぎあいを経験したり、「彼氏がいそうなクリスマス選手権」を開催したり……。オタク、腐女子といった“属性”に限らず、なにかにハマったことがある人、いわゆる「推し」がいる人、そして友達の存在に救われたことがある人――「凝り性」である自分を楽しめる、そしてそんな人たちの楽しそうな姿を見たい、そんな人にピッタリの一冊。文庫版まえがき・あとがきも描きおろし。「腐女子のつづ井さん」シリーズを一冊で読める決定版の登場です。

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    web発、シリーズ累計50万部突破!すべての「凝り性」の人、必読の大人気コミックエッセイ、待望の文庫化。「腐女子」とはボーイズラブを好むオタク女子を指す言葉。そんな「腐女子」を自認する女子大生つづ井さんと、愉快な仲間たちの、楽しさの限界突破の日常をつづった“絵日記”ともいえる「つづ井さん」シリーズは、趣味を全力で楽しむ姿が共感を呼び、ツイッターのフォロワー数も29万7000人と、熱い支持を集めています。電車内で見かけた腐女子に共感したり、BLと幽霊体験のせめぎあいを経験したり、「彼氏がいそうなクリスマス選手権」を開催したり……。オタク、腐女子といった“属性”に限らず、なにかにハマったことがある人、いわゆる「推し」がいる人、そして友達の存在に救われたことがある人――「凝り性」である自分を楽しめる、そしてそんな人たちの楽しそうな姿を見たい、そんな人にピッタリの一冊。文庫版まえがき・あとがきも描きおろし。「腐女子のつづ井さん」シリーズを一冊で読める決定版の登場です。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    なんだこれは。めっちゃ面白かったです。腐女子の熱量マジで怖い。
    巻末の解説にもありましたが、「誰に何を言われても好きな推しがある人は最強」という思想には激しく共感します。私は男で「推し」という概念も妻から説明されて初めて知ったんですが。対象が何であろうと、没頭する何かがあるオタクは強い。そのとおりだと思います。
    あと、この本に登場する皆さんのように、おバカなことに全力で乗っかってくるような交友関係は、私の人生における理想像の一つでもあります。


    余談ですが、この本を読んで腐女子の怖さを思い知らされる2chのコピペを思い出したので、貼っておきます↓

    京都の道路は碁盤目状だから、バス停も通りの名前を組み合わせたものになる。

    ただ、最近それがカップリングのように聞こえて仕方がない。



    例えば、「千本今出川」は千本×今出川、「千本北大路」は千本×北大路という風に変換される。

    この場合千本通りはどの通りと組み合わせても名前の最初に来るので、攻め気質のキャラクターだということが分かる。



    同様に、堀川通りも攻め側にまわる事が多い。

    「堀川上立売」「堀川中立売」「堀川下立売」を順番に聞くと堀川はこの三兄弟の誰が本命なのかとハラハラしてしまう。



    中でも、河原町通りは気になる存在だ。「四条河原町」「三条河原町」の時は受けなのに、「河原町丸太町」の時は攻めになる。不可思議極まりない。

    けれども、かわらまちまるたまちという音韻の可愛らしさから、この二人は双子気取りの百合カプなのかもしれないという考えに至る。



    大宮だって気になる。「四条大宮」と「大宮五条」があるということは、攻めヒエラルキーは四条>大宮>五条なのだろうか。

    兄には受けて弟には攻めるなんて、大宮はリバ魔性にもほどがある。



    ちょっと待て。今何となく調べたら「河原町五条」ってバス停もあるじゃないか。五条は受け確定なのか。

    それに「四条堀川」って何だ。基本的に攻めキャラの堀川もさすがの四条には敵わないってことか。

    京都には「四条は攻め、五条は受け」という決まりでもあるのだろうか……





    しかし、こんな風に悶々としながら市バスに乗ってるのなんて自分だけだろうな。

    修学旅行生が騒がしい時期だけど、この脳みそのおかげで車内は快適です。

  • ツイッターでよくみかけていて好きだったつづ井さん。
    ついこの間、書店に行ったらなんと文庫本として新刊の棚に並んでいて、その佇まいの可愛らしさと厚みの嬉しさにつられ衝動的に買ってしまった。そして怒涛のように読みきった。ドゥフフフwみたいな笑いがとまらない。
    私もこれまでの人生オタクや腐女子の知り合いが多かったので、何度か沼に足をつっこみは戻りを繰り返してきている。ずぶずぶには沈み込めないタチのようで、それが悲しい。推しのために生きる彼女たちのなんと楽しそうなことか。
    つづ井さんの絵日記には本当にそんな等身大のオタ活の楽しさだけが描かれている。全員センスの塊かよ。
    彼氏(架空)にもらったプレゼント選手権を開催する地獄のクリスマスなんて最高すぎる。
    こんな友人たちとこんな風に過ごせたらどれだけ楽しいんだろう〜〜〜〜〜〜!いいな〜〜〜〜〜!

  • つづ井
    オカザキさん
    Mちゃん

    ゾフ田

    なんとなく知っていたが、アトロクの推薦図書ウィークにて、椎名うみ「青野くんに触りたいから死にたい」を薦める際の超早口を聞いて、あー同じ人種だな、と感じていた人。

    読んでよかった!

    「…… ちょっと このポーズ してみる?」
    「しよう」
    (安定の 即答…)

    「ねえ… 私が死んだら 色々…オタクの 物的証拠の処分 頼んでいい?」
    「オッケー 私のも頼むわ」
    「即答やん… ほんまサイコー 好き」

    この即答パターンが面白すぎ!
    てか全篇面白い! 真顔具合がいい!
    そして皆全身全霊で楽しもうとしている姿勢!
    オタクであることを素晴らしきライフハックに変換する!

    ところでこの文庫は「腐女子のつづ井さん」3巻ぶんをまとめたもの。
    その後は「裸一貫! つづ井さん」と改めて新連載を続けているらしいが、その合間に書かれたnote記事が素晴らしかった。

    「裸一貫!つづ井さん」についてちょっと真面目に話させてくんちぇ〜
    https://note.com/happyhappylove/n/n28f73ff5cdce

    リア充に対するポジショントークとして、過度に非モテを自虐することは多い。
    が、その自虐ネタは、岡村隆史のオールナイトニッポンで露呈したミソジニー(や対立概念のミサンドリー)とつながってしまいがち。
    自己防衛のギャグ言説が、異性への無自覚な攻撃に染まってしまうという構造。
    自虐の渦に呑まれないうちに自己肯定路線にゆるやかに切り替えていくのが、自分の課題でもある。
    続編も読もう。

  • まるごと腐女子のつづ井さん
    著作者:つづ井
    発行者:文藝春秋
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    笑って共感するまさにヲタクの必読本です。

  • 読んで良かった本!
    オタクって素晴らしい!
    つづ井さんとその友達の推しに対する熱量に感動した
    今まで自分をオタク気質と実感しながら課金せずに楽しんだり、思考を深掘りしたりしなかったので熱量の高いオタクに憧れを持った
    最後の解説にも書いてある、
    世間や他人が何を言おうが、自分はこれが好きと言える人間こそ最強であるていう言葉にとても共感した
    私も自分で自分を楽しませるエンタメ力を身につけ、死ぬまで毎日生きるの楽しい〜と言っていたい

  • 自身の判断で物事を決められることを、私たちはついつい忘れてしまう。子どもの頃、何でも自分自身で決定できる大人に憧れていたのに…!
    本書には、自分を楽しませるアイディアが豊富である。常識に囚われず、法を犯さない範囲で人生を楽しもう!

  • とにかくノリが好き。
    読むと元気が出るし、友人に会いたくなる。
    社会人になってからも自分を曝け出して好きなモノを語れる相手って宝物だよなぁとしみじみ思う。

  • 再読

  • まさにLIFE IS BEAUTIFULだった。諸事情で今読むと辛いこともあったけど、とにかく推しと友達のいる人生万歳。自分を楽しませる自分でいたいし、いつまでも感動出来る体力を持っていたい。アイドルは2.8次元には全力でうなずくしかなかった。

  • 腐女子の世界線と素敵な友情を垣間見た。
    夢中になれるものがあって、それを分かり合える(分かり合えないときは相撲が取れる)友達がいることがすごく羨ましいな、と思いました。
    私も相撲を取りたい。え。

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著者プロフィール

一介の腐女子。元気で楽しそうな姿がツイッターで評判を呼んでいる。ツイッター:@wacchoichoi

「2018年 『腐女子のつづ井さん3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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