- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167911966
感想・レビュー・書評
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佐和子さんは好感度なインタビュアー・タレント、エッセイストでもあられる
言わずと知れた作家阿川弘之さんのお嬢さん
作家の身内に依頼される「故人について書かないか」に
唯々諾々で書かされた由、だからか、強烈な悪口満載の父親の思い出
友人はこの本を読んで可笑しくてたまらなかったそう
ユーモアあふれた本だと貸してくれた
そうかなあ
読みはじめは気分悪くて本をほり投げたくなった
とにかく癇癪もちで横暴な父親の描写にもろ、腹が立った
こんな人、今時いるのか
うそみたいな「男尊女卑」男の見本の父像
「誰のおかげで暮らせるのか!」「子供はうるさい!」などね
でもね
途中から、こんどは涙なしには読めなくて
ああやっぱりいい本だと思った
何につけてもいちゃもんばかりの父なのに
娘が文章をものにし出すと、真っ当なアドバイス
内容には一切口出しせず、ただ文法的な注意のみ
娘が書けないで行き詰っていると、ほんと同業の優しい慰めが
そこに父親の誠意を感じる娘
まあ、思い出は美しくなるのは必定だけども
向田邦子さんも「強父」だったので上手い作家になった
だから阿川佐和子さんも上手くならざるを得ないのだろう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほのぼのと読みました。おのろけの一種です
TVの「サワコの朝」復活して欲しいな!
まだ独身でらっしゃる? -
阿川佐和子さんの親父さんがこんな人とは阿川さんの人柄からは全く想像できませんでした。
これをきっかけに阿川さんのエッセイ読んでみようと思いました。 -
娘である著者から見た小説家の父の普段の姿。
男尊女卑だし怒りっぽいし偉そうだし、今の時代のいい父親像からはかけ離れたことをいっぱいしているんだけど、文章が軽妙だから暗くならずにすごく楽しめた。
奥さんが自分から見えない所にいると、近くにいてもらわなきゃ困る!と言いだすところは少し可愛いなあと思ったり。自分の夫だったら絶対いやだけど。 -
この本が出た頃とても話題になったけど、結局は有名人の父親自慢かなぁと手に取らず…。最近ちょっと親子関係について考えることがあり、読んでみました。
まず思ったのは著者の記憶力、子どもの頃から観察力があったんだなぁと関心。しかし大変なお父さんだったのだなぁと。読みながら、えっなんで⁉︎と憤ったり、可哀想でため息が出たり…。
きょうだいの中で著者にだけ強く当たってるのは、やはり似ているからなのか愛着ゆえなのか…。
原稿の依頼が来始めた頃、お父さんの添削(無理矢理みたいですが)が入ってたのはなるほどと。
「お父さんにそっくり」と言われるのは娘にとって何より心外なこと。ウン、わかるなぁと。死してなお影響力を放つ父親力。 -
阿川さんの著作が好きです。
お父様の阿川弘之さんがかなりおそろしいお父上だというのは他の著作から知っておりましたが...
いやはや、佐和子さんに感情移入すればするだけ心がギューーっと苦しくなる場面が多かった!
私の父も感情爆発型の怒り方ですが、上には上がいるのね...とちょっと元気も出ました。笑
怒りのメーターが大きく振れる人は、家族愛のメーターの振り幅も大きいのかもしれない、表にはっきり出ないだけで。と思ったらお父様がなんだか憎めなくもなりました。
軽快な文章が心地よくて、読後感も内容の割にはすっきりです!笑 -
この人、文章が力強くて、でも、面白さもあって好きだなぁって思っていたら、小説も書いていたんですね……。
テレビタックルの司会の人ってイメージだったから、タレントの仕事しかしていないと思って勉強不足でした……。
内容はよく佐和子がグレなかったなというぐらい、破天荒、悪く言えば自分勝手な無茶苦茶な父親……。
でも、佐和子がグレなかったのは、父親の裏側に見える寂しさと哀愁とかを感じとり、それが恨みきれず佐和子は愛情を感じていたのではないのかなと思ったり。
あと、この父娘との関係は向田邦子を思い出す。
一気に読んでいくと、なんだか同じエピソード続き飽きてくるので、ちょっとずつ読むのがオススメかも。 -
図書館で順番がやっと回ってきました。
いやー…………。
こんな男の人は、私は嫌いです。
阿川さんは淡々と書いてらっしゃるようにみえるけど、子供の頃なんかは辛かっただろうな。
阿川さんのお母様が非常に気の毒。
例え作家としては素晴らしい人でも、家庭でこんな人ではダメだ!
阿川弘之さんの本は、一冊だけ読んだことあるけど、なんか他の本は読む気が失せます……。
晩年なんだか切ないけどね。 -
エッセイ
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よくもまあ,これまで耐えてきたと思える男尊女卑の極値.江戸時代かと見まごう錯誤ぶり.そんな中にも救いの絆が時々感じられるところに脱力感がある.作家ってやつは….