限界点 上 (文春文庫 テ 11-35)

  • 文藝春秋
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910242

感想・レビュー・書評

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  • 大どんでん返しでお馴染みのジェフリー・ディーヴァーですが、上巻の段階では、まだどんでん返しには至っていません。まだ、軽いジャブの応酬という感じですね。ただ、やっぱり徐々に緊張感は高まってきていて、いつ、タイトル通りの限界点に達するのかが、見もの(読みもの)ですね。

  • 普段あまり読まないジャンル。

    展開がスリリングでおもしろい!
    けど、やっぱり名前が覚えられない(笑)

  •  ディーヴァーのノンシリーズ。
     殺しのプロと擁護のプロの戦い。
     
     珍しく一人称です。
     これがすごい閉塞感を生む。
     狙っている殺し屋が誰か、わかっているけれど、それだけ。守る方も守られる方も、一体なぜ狙われるのかわからない。で、一人称だから、主人公が知り得ないことは絶対わからない。
     なんか、夜中にやたらカーブの多い山道を走ってる感じだった。しかも、注意してゆっくり行くのではなくて、高速で走っている。
     
     その中で、主人公の人となり、そしてそのチームのつながりが、エンボスのように浮かんでくる。
     また、殺し屋の姿もそれなりに明確になってくるのだけど、そっちは逆光の中の像のように感じた。

     この感触の違いをかき分けられるのがディーヴァーのすごいところだとしみじみ思った。

     も、何書いてもネタバレになりそうなので…。

     ともあれ、何一つ確実なものはない、信頼や信用も暴力の前では頼りないし、愛情ゆえに家族は揺らぐ、そんな不安定な世界の中で、己だけを核として立ち続けることはたやすくない。
     きっと、なにもかもが不安定であると感じない、イメージできない人は、それは問題ではない。
     が、殺し屋にしろ主人公にしろ、それとは真逆の繊細さを持っている。というか、感覚に愚鈍では仕事にならないだろう。
     そして、そのことそのものが最大の矛盾なのだ。

     …矛盾と向き合う、対峙する、そういう物語だったのかもしれない。

  • 「リンカーン・ライム」シリーズが三人称の形で記述されているのに対して、この作品は一人称の形で記述されている。そこには主観が入った形で記述をされているので、少し違った趣がある。
    主人公たちの洞察力が優れており、本当にとっさにそこまで気が付くか?と疑問に思うところがあるのは同じかな。
    主人公は四肢麻痺ではないので、安楽椅子に座って思考をめぐらして解決に導くのではなく、自分から仕掛けて解決に導くところが一番の違いだと思う。

  • 凄腕の殺し屋が警察官ケスラーを狙っているという情報が入った。敵の名はヘンリー・ラヴィング。標的を拉致し、拷問で情報を引き出してから殺害するのを得意とする。ケスラーと妻子を警護すべく急行した警護官コルティだが、すでに敵の罠は仕掛けられていた! 殺しのプロVS護衛のプロ。二人の戦略家が演じる限界の頭脳戦!
    別題:EDGE
    (2010年)
    — 目次 —
    遊び方のルール
    土曜日
    日曜日

  • 冗長でどうしようかと思ったけど、後半はテンポよく読めた。やっぱりシリーズものの方が安心して読めるかな。

  • ジェフリー・ディーヴァー『限界点 上』文春文庫。

    久し振りのノンシリーズ作品。凄腕の殺し屋ヘンリー・ラヴィングと警察官コルティの死闘が描かれる。上巻ではラヴィングとコルティの過去の因縁、今回、ラヴィングが狙う警察官ケスラーを警護するために奔走するコルティの姿が描かれるのだが、然程は面白くない。リンカーン・ライム・シリーズの印象が余りにも強過ぎるからなのか…

    因みにノンシリーズ作品では『悪魔の涙』と『青い虚空』が面白かった。

  • 2018/02/11読了

  • 【ドンデン返しの魔術師が送り出す究極のサスペンス!】凄腕の殺し屋の手から標的を守るのが私のミッションだ。巧妙な計画で襲い来る敵の裏をかき、反撃せよ。名手の妙技が冴える傑作。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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