読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 (文春文庫 た 5-24)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906580

作品紹介・あらすじ

「知の世界」の最先端を明らかに電子化によって、「本を読むこと」の意味はいかに変わるのか。「私の読書日記」六年分と、東大附属図書館副館長との対談を収録!

感想・レビュー・書評

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  • 【「知の世界」の最先端を明らかに】電子化によって、「本を読むこと」の意味はいかに変わるのか。「私の読書日記」六年分と、東大附属図書館副館長との対談を収録!

  • 読みたい!と思う本を20冊以上はメモを取っただろうか。流石の知の巨人、ジャンルも幅広く、量子力学から陰謀論、ヴァイブレーターの文化史から天皇陵、歴史、脳科学、経済などなど。触りの解説だけだが、それで充分だと感じる本と、是非本編を読みたいと意欲を擽られる本と。読み手の興味で取捨選択すれば良いのだろう。300冊という冊数は、それ程に寛容で偉大だ。しかし、高額過ぎたり、絶版だったりと、立花隆本人は比較的入手し易いものをと心掛けたようだが、容易に手が届かないものもちらほら。

    ジャンルを興味や趣味の幅と捉え、学問の専門分野や娯楽コンテンツと同義に考えるならば、偏りなく何でも楽しめた方が人生はお得だと思う。歳を取り、自らの嗜好を認識しているつもりでも、食わず嫌いは疎か、全く視界にも入っていないメニューがある事に気付かされる。それはそれで新たな世界を発見する余地がまだ残されているという事実を楽しめば良いのだろう。読書によって脳は変化するらしく、それは時に塑性変化を伴うだろうが、経験はマイナスにはならない。億劫に思わず、そして怖がらずに手に取っていこう。

  • オープニングの対談の読書論が興味ぶかい。
    電子書籍たインターネットの時代の知の吸収時代において
    本を読み込んできた人の視点は参考になる。
    本は立体構造として場所として覚えている感覚はわかる。
    対談は10年ほど前だが今の電子書籍も変わらずなので、そもそも住み分けの違いだと感じた。
    あとは2000年代の政治や近代史中心がオススメ本の主流なので、
    事典サイズやビジュアルブック系の図書館でしか借りられなさそうなのをピックアップしてメモ。
    どの本もAmazonでは買えないものばかりなので、その時代だけに残る書籍という存在の中で本を我々は選択していると気づかされる。

  • 「読みたい!」と思わせる書評集。
    その本を読めば何が分かるのか、あるいはその本の面白さはどこにあるのかを、ずばり分かりやすく伝えてくれる。
    紹介されている本のジャンルは極めて幅広く、本書を読むだけでも、博識になったような気分になる。

    書評は2007年から2013年にかけてのものであり、今(2016.8)となっては時事ネタに古さを感じるところは多少ある。

    巻頭の東大図書館副館長との対談は、紙の本の効用、電子書籍の活用と展望等が語られており、これまた読書欲を刺激する内容となっている。
    もっと長くても良かったと思うほど。

  • バラエティに富んだラインナップ

  • 立花隆は反電子書籍派。10年以上前の週刊誌連載だが、歴史関係で読みたい本が十数冊見つかったのが収穫。まだまだ自分の知らない本がたくさんあることを痛感する。

  • 脳 脳科学 政治

  • それぞれの本の簡単な紹介とコメントだが、非常に的確で示唆に富んでいる。

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著者プロフィール

評論家、ジャーナリスト、立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授

「2012年 『「こころ」とのつきあい方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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